映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『シュガー・ラッシュ』

2014年06月24日 | Weblog
よい

リッチ・ムーア 監督
声の出演 山寺宏一、諸星すみれ、花輪英司、田村聖子、多田野曜平

子どもたちを夢中にさせるゲームセンターには、閉店後に始まるもう一つの世界があった。そこでは、一日の“仕事”を終えたゲーム・キャラクターたちが集い、仲良く談笑しながら日々の疲れを癒していた。そんなゲームの世界で30年間も悪役を演じてきた大男のラルフ。本当は心の優しい彼は、みんなに愛されるヒーローになりたいと願っていた。そんなある日、ついに我慢できなくなって自分のゲームを飛び出してしまったラルフ。やがて、お菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシュ”に迷い込む。そこで彼は、レーサーを夢見ながらも不良プログラムであるために仲間はずれにされているおてんば少女ヴァネロペと出会う。孤独だった2人の間にはいつしか友情が芽生えていく。しかしラルフがゲームの掟を破ってしまったために、ゲームの世界にはかつてない危機が訪れようとしていた。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343761





いろいろなキャラクターの視点がわかっておもしろい。

あの悪役だけどうしてそんなパワーがあるのか? はわからなかった。

自分のゲーム内では復活できるが、他のゲームでは復活できない、というルール設定もおもしろいし、すんなり受け入れることができた。

『ランナウェイ/逃亡者』

2014年06月24日 | Weblog
ふつう

ロバート・レッドフォード 監督
ロバート・レッドフォード、シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、サム・エリオット、ジャッキー・エヴァンコ、ブレンダン・グリーソン、テレンス・ハワード、リチャード・ジェンキンス、スーザン・サランドン 出演

1969年。ベトナム戦争反対を訴える過激派グループ“ウェザーマン”は、政府機関への襲撃などその活動を先鋭化させ、FBIの最重要指名手配犯となるが、ほどなく彼らは忽然と姿を消す。それから30年、ある日突然、元メンバーの一人が逮捕される。そのニュースに接した弁護士のジム・グラントは最愛の娘を弟に託し、逃亡を図る。彼の正体は、ウェザーマンのメンバー、ニック・スローンだった。一方、地元紙の野心的な若手記者ベン・シェパードは、そんなジムの足取りを追い、30年前の事件の真相に迫っていくが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346294#1





脚本に魅力と説得力がたりない。

ある人間を盗聴していた理由がわからないし、その情報からスーザン・サランドンを逮捕……、って メンバーを狙っているのならそこで逮捕するよりも、泳がせて情報収集したほうがよさそうなのだが……。

そして最終的な問題の解決方法が数時間の会話だけ! それはないんじゃないの。

『バーニー/みんなが愛した殺人者』

2014年06月18日 | Weblog
ふつう

リチャード・リンクレイター 監督
ジャック・ブラック、シャーリー・マクレーン、マシュー・マコノヒー 出演

テキサス州の田舎町カーセージ。葬儀屋で助手として働くバーニーは、陽気で優しく市民活動にも献身的な町一番の人気者。ある日、町一番の大金持ちが亡くなり、その葬儀を担当したバーニーは、莫大な遺産を相続した81歳の未亡人マージョリーに気に入られ、彼女の世話係となる。ところが彼女は、頑固で偏屈な町一番の嫌われ者。バーニーに対してもわがままな注文を繰り返して彼を困らせる。そして、精神的に追い込まれたバーニーは、とうとう彼女を殺害してしまう。やがて事件は発覚、地方検事ダニーによって第一級殺人の罪で起訴されることに。しかし住民たちはことごとくバーニーに同情的で、誰もが彼の無罪を願うのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345669





世界仰天ニュースデラックス版。

あの国の司法制度はかなりおかしいところがあるから(こちらも他国のことをどうこういえるような立派な国でもないが)、その部分と地元で愛されるキャラクターと嫌われたキャラクターが強調されたコメディ。

って、この監督、ビフォア・サンライズ、サンセット、ミッドナイトの三部作の監督だったのか!

『グランド・ブダペスト・ホテル』

2014年06月18日 | Weblog
よい

ウェス・アンダーソン 脚本・原案・監督・製作
レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム、エドワード・ノートン、マチュー・アマルリック、シアーシャ・ローナン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、レア・セドゥ、ジェフ・ゴールドブラム、ジェイソン・シュワルツマン、ジュード・ロウ、ティルダ・スウィントン、ハーヴェイ・カイテル、トム・ウィルキンソン、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、トニー・レヴォロリ 出演

1932年。グランド・ブダペスト・ホテルは、“伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるグスタヴ・Hの完璧なおもてなしが評判で、彼目当てのエレガントな客で溢れかえるヨーロッパ随一の超高級ホテル。そこでベルボーイ見習いとして働くことになったのが移民の少年ゼロ・ムスタファ。グスタヴの指示を忠実にこなし、少しずつ信頼を獲得していく。そんなある日、グスタヴと懇意の間柄だった富豪の常連客マダムDが殺害され、遺言で名画“少年と林檎”がグスタヴに贈られることに。しかしグスタヴには殺人の嫌疑がかけられ、おまけに絵を取り戻そうとマダムDの息子ドミトリーの刺客も迫ってくる。そんな中、グスタヴとゼロはコンシェルジュ仲間やゼロの婚約者アガサの力を借りて逃亡を続けつつ、事件の謎を解明すべくヨーロッパ中を駆け巡るのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348087





映画館で観た。

かなりいいけれど、ミステリー要素はほとんどない。何をしてもしなくても、結果は同じだったような気がする。盗んだ絵くらい、すぐにチェックしろよ(笑)。

作品の完成度は同じ監督の前作『ムーンライズ・キングダム』のほうが高いし、わたしの好みからしても『ムーンライズ・キングダム』のほうがいい。

ティルダ・スウィントンは、もう何をやらせても最高な気がする。シアーシャ・ローナンもかわいい。

『悪の法則』

2014年06月13日 | Weblog
ふつう

リドリー・スコット 監督
マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット、ブルーノ・ガンツ 出演

若くてハンサムな敏腕弁護士“カウンセラー”。美しい恋人ローラとの結婚を決意した彼は、ふとした出来心から闇のビジネスに手を出してしまう。派手な暮らしをする実業家のライナーから裏社会を渡り歩く仲買人ウェストリーを紹介され、メキシコの麻薬カルテルとの大きな取引に一枚噛むことに。ウェストリーからは危険な相手だと脅されたものの、自分は大丈夫とタカを括っていたカウンセラーだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346480





映像と演技はいいよ。リドリー・スコットだから。しかしお話がハナシにならん! オソマツ! しかもこれとまったく同じことが『プロメテウス』にもあてはまるぞ。

キャメロン・ディアスの万能感にまったく根拠が無い。えげつない性格の人間(女性)はどこにでもいる。しかし、えげつないことを実行できる人間は少ないし、実行できるならそのなりたちを見せてくれないと納得出来ない。また、作品内で彼女とブラット・ピットとの接点をまったく描いていないのも欠点だ。

本作を好きな人は雰囲気だけで飲み込まれるタイプの人だろう。

以下ネタバレ






ブラット・ピットの死に方はメキシコの麻薬カルテルのやり方であるとアタマのほうで説明して、それをキャメロン・ディアスにやらせることもおかしい。単に問題を複雑にするだけで、誰も得をしないのだ。

『四十九日のレシピ』

2014年06月13日 | Weblog
ふつう

タナダユキ 監督
永作博美、石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ、原田泰造、淡路恵子、荻野友里 出演

ある日突然、熱田家の母・乙美がこの世を去る。その頃、娘の百合子は、夫との間に子どもができず、挙げ句に夫の不倫相手が妊娠と、精神的に追い込まれていた。判を押した離婚届と結婚指輪を家に残し、実家へと戻る百合子。ところがそこに待っていたのは、父の良平と彼をかいがいしく世話する見慣れない若い娘・イモだった。彼女は更正施設でボランティアをしていた乙美の生徒で、乙美から彼女が作った“暮らしのレシピカード”を託され、遺された家族の手助けをして欲しいと頼まれていたのだった。良平と百合子は、その中に書かれていた“四十九日の大宴会”という母の希望を叶えようと決意、イモとひょんなことから加わった日系ブラジル人青年ハルとともに準備に取りかかるのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345696





問題を解決しようとしないどころか、事実確認さえもしっかりしない永作博美となぜ出てきたのかわからない岡田将生に最後までなじめなかった。

冒頭とっちらかりすぎで、なんの情報も入れずに観るものにはわかりにくかった。

ハワイアンもとってつけた感が強い。

若いときの乙美役を演じた荻野友里が魅力的だった。

『サウンド・オブ・ノイズ』

2014年06月13日 | Weblog
ふつう

オーラ・シモンソン、ヨハンネス・ファーネ・ニルソン 監督・脚本
ベンクト・ニルソン、サンナ・パーション、マグヌス・ボルイェソン、フレドリク・ミア、アンダース・ベステガルド、ヨハンネス・ビョーク、マルクス・ハラルドソン 出演

音楽一家に生まれながらも、自らは音痴で筋金入りの音楽嫌いという警官アマデウス。彼が追うのは、あらゆるものを楽器に見立て、とんでもない場所で音楽を作り出してしまう謎の音楽テロ集団。彼らは街中に張り紙をして、“4楽章の音楽テロ”なる前代未聞の犯行予告を実行していくのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344841





楽器を大事にしないところ、完成度が低い(結局主人公の難聴はなんだったのか?)ところはあるが、魅力も多い作品。

自分の価値観を押し通す犯罪者集団はおもしろいが、コンプレックスを背負った主人公と警察のほうの描写が不足している。

『デッドマン・ダウン』

2014年06月13日 | Weblog
ふつう

ニールス・アルデン・オプレヴ 監督
コリン・ファレル、ノオミ・ラパス、ドミニク・クーパー、テレンス・ハワード、イザベル・ユペール 出演

裏社会の大物アルフォンスは、何者かの脅迫に悩まされていた。ヴィクターは、そんなアルフォンスの右腕として一目置かれる寡黙なヒットマン。彼のマンションの向かいには、顔に痛々しい傷跡を持つ女ベアトリスが住んでいた。ある日、そのベアトリスがヴィクターに接触を図ってきた。彼女はヴィクターが殺人を犯す現場を目撃したと告白、通報しない代わりに彼女の顔に傷を付けた男を殺してほしいと思いがけない交換条件を持ちかけるのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346569#1





演技はしっかりしているが、話の説得力が不足している。

写真とかビデオとか、敵側にヒントを与え過ぎる。しかも、そういうことをして最終的にどういうことをしたかったのかがわからない!

ノオミ・ラパスの登場のしかたが便利すぎる。コリン・ファレルのピンチを不自然に助けすぎるのだ。

エンディングも不満が残る。

ノオミ・ラパスの母ちゃんがいい味だしている。

『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』

2014年06月02日 | Weblog
ふつう

ベン・ザイトリン 監督
クヮヴェンジャネ・ウォレス、ドワイト・ヘンリー 出演

長々と伸びる堤防によって、まるで世界から切り離されているかのような小さなコミュニティ、通称“バスタブ”。自分には動物と会話できる特殊な能力が備わっていると信じる6歳の少女ハッシュパピーは、飲んだくれの父親ウィンクと暮らしながら、バスタブの仲間たちと活気にあふれた毎日を送っていた。その一方で、自然界は繊細な秩序で守られていると考える彼女は、秩序の崩壊によって獰猛な伝説の巨獣オ―ロックスが復活するとの言い伝えに怯えていたのだった。そんな中、100年に一度の大嵐が平和なバスタブに襲いかかろうとしていた……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344537#1





ほとんど情報をいれずに観て「ふつう」。町山智浩さんの解説を聞いてかなり魅力は増したが、評価はかわらなかった。わたしが宮駿の作品をあまり好きではないことと関係があるかもしれない。

ミシシッピ州の状況なのか、親子関係なのか、もっと大きな世界(観)なのか、いったい何を見せたいのかがうまく伝わらなかった。

演技はすばらしい。

あのナマズの捕まえ方は本当か?

『イノセント・ガーデン』

2014年06月02日 | Weblog
ふつう

パク・チャヌク 監督
ミア・ワシコウスカ、ニコール・キッドマン、マシュー・グード、ダーモット・マローニー、ジャッキー・ウィーヴァー、フィリス・サマーヴィル、ラルフ・ブラウン 出演

大きな屋敷に暮らす少女インディア・ストーカー。誕生日には毎年、広大な庭のどこかに父からの靴のプレゼントが隠されていた。ところが18歳を迎えたこの日、彼女が見つけた箱の中には、謎めいた鍵が1つ入っているだけだった。時を同じくして贈り主であるはずの最愛の父が、不審な事故で突然の死を迎えた。こうして、決して心を通わせたことのない母エヴィと2人きりになってしまったインディア。ところが葬儀の日、長年行方不明だった叔父のチャーリーが姿を現わし、そのままインディアたちと一緒に暮らし始める。そしていつしか、知的でエレガントなチャーリーの魅力に心奪われてゆくインディアだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345422#1





ビルグンドゥス・ロマン少女版。しかし、ミステリー部分の処理がとてもあまいために、おもしろくない。
あまりの悪趣味の結果に、わるい評価でもいいくらいだ。
思えばこの監督の『オールド・ボーイ』もおもしろくなかった。

趣味の違いはいいのだが、たとえば冷蔵庫の中の死体はいつ運んだのか? 敏感な人間がいるのに。

以下ネタバレ







あれが家政婦だともわかりにくかったし、カギのプレゼントも誰が送ったのかもすんなり説明できない。

単なる変態家族のもめごとでいいのだが、もうちょっと合理的な話の組み立てと耽美的な美しさを強調してもらいたい。