Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

「Sorrell SNS-2 Guppy」No.2

2022-10-25 | PEANUT SCALE MODELS




胴体はすっかり完成した気分になってますがまだまだよ。ランディングギアを取り付けます。1本のピアノ線を使って左右の足の長さを同じにするのって難しいですよね。ですから最近では2本にして一緒に曲げています、この方が少しだけ軽量化できますし長さも正確です。





脚の開き具合で如何様にもなりますが長さは正確な方が好ましいです。左右対称になると気分的にも宜しいかと・・・





テールギアも一緒に。小さな機体の癖にかなり手の込んだ作りをしないといけません。





これで一応「足」で立つことが出来ました。




5センチ程の高さから落としてみます。脚の開き具合とか左右のバランスが取れていればピタリと止まってバタバタせずに着地します。暴れたり転がったりする場合には何かがおかしいので調整が必要ですね。





まあ、及第点でしょうか・・・





尾翼のラミネート、ボール紙でアウトライン。





ローソクを端面に塗りつけます。これって完全では無く「おまじない」のようなもの? 塗らないより塗ったほうが良い程度? いつも必ずどこかが剥がれない! 粘度の高いシリコンオイルの方が効果があるのかも。





3枚重ねにして完成。





瞬間を染み込ませると強度的には安心ですが水性ボンドで接着しています。





捩れは問題なし、どちらかと言えば・・・たくましい尾翼!





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「Sorrell SNS-2 Guppy」No.1

2022-10-17 | PEANUT SCALE MODELS

ソーレル・グッピー 飛ばし憎さが凝縮されてる小さな巨人








The SNS-2 Sorrell Guppy is a wooden-built negative-stagger biplane with a fixed conventional landing gear with a tailwheel. Designed to use engines up to 36 hp (27 kW) the kit came with a 32 hp (24 kW) Rotax 377 engine.(SNS-2グッピーは、尾輪を備えた通常の着陸装置を備えた木製のネガティブスタガー複葉機です。 最大36hp(27 kW)のエンジンを使用するように設計されており、キットには32 hp(24 kW)のRotax377エンジンが付属しています。)


「ソーレル・グッピー」なんて機体は模型雑誌にピーナッツの図面(Model builder誌1982年9月)が紹介されて始めて知りました。複葉で小さくて可愛らしくて・・・これは作らなくちゃ!ってことで20年前に1機製作した記憶があります。それで、飛んだの?

調整が難しくて風の強い日だったので舞い上がりはしましたが・・本当に飛んでいるのか飛ばされているのかわからない飛行でした。その機体は確かに重かった、そして強風にも耐えて飛んだのでしょうが着地した後に転がって小破、その後も何度か飛ばしましたが完璧な調整には程遠く、その間の打撲と捻挫が原因でご昇天されたと記憶しています。さすればもう一度挑戦しても宜しいのでは? 





いつものように胴体から始めます。選んだ角材はちょっと弱いけど小ぶりな胴体ですから頑張れると・・・





側板1枚が完成したらフィルムに張り付いた状態で裏返してもう1枚作ります。





小さく凝縮されてる感じ、何とかひ弱なバルサでも大丈夫みたい。





捩れには問題なく耐えられそうです。





ノーズソケットまで作ってしまうと想像以上に頑丈な胴体になりました。でも雰囲気はピスタチオか?


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Autogyro again! オートジャイロ 再び! 

2022-10-03 | PEANUT SCALE MODELS
今から18年前の2004年夏、庄内ピーナッツのイベントとしてピーナッツサイズのオートジャイロ飛行会を開催しました。思いつきで始めた企画でしたが、世界初のピーナッツ・ジャイロ・イベントとしては成功しました。いつもと要領が違う機体に悪戦苦闘された方々には感謝です。この時ワンデザインの競技機種としてビル・ハンナン氏の「タイロジャイロ」という機体を選択しました。この機体、調整次第ではそこそこ飛行しますのでこれをメインにスケール機クラスや角胴機クラスを含めて30機程の機体が集結しました。

その模様はこちらのビデオから・・・



https://www.youtube.com/watch?v=BiyVfQfoMSI&t=4s

何せ当時のデータですので映像がすばらしくてちょっと疲れますが、競技会の様子は知ることが出来ると思います。

そして競技会の成績は?





さてジャイロの色々な情報や資料、図面等はハンナンさんから頂いたのですが、その中に「フランスのジャイロの達人を紹介するから連絡を取れ!」ということになり、フランスのジョルジュ・ショーレさんを紹介されました。ラジコンからゴム動力までジャイロなら何でもこなす非常に熱心な研究家ですが、彼の本業は童話作家で日本国内でも翻訳本が出ているほどの有名な方でした。
彼から送られた多くの資料の中にも彼が設計した数種類の図面が含まれていましたが、それらが庄内の競技に使われることはありませんでした。そして熱しやすく冷めやすい性格からジャイロの記憶はその後ずっと封印されることになります。
そして本棚整理の折に埃だらけのファイルを発見したのは今年の4月のことでした。ジャイロ関連の資料がすべて1冊のファイルに集約してありました。遠い昔の事のようで懐かしくもあり、またつい最近の出来事のようにも感じます。

8月の一宮飛行会でもう一度ジャイロを飛ばすことになり、封印されていた資料と共に主役の機体も格納庫から見つけることが出来ました。20年近く我が家には「時」が止まっている空間が存在しています、10年一昔ですから二昔前の機体が出てくることにはそんなに驚きません、でも少し枯れてはいます。

そしてこの飛行会の為、新たにジョルジュさんの機体を1機作ることにしました。「GYRO 226」と言う機体ですがライトプレーンのような形態ですから簡単と言えば簡単!ローターが少し変わっていてピアノ線を使わずシート・バルサのみで作ることが出来ます。これなら2日前に作り出しても間に合いそう・・・





「GYRO 226」








そして完成した機体はマリリン操縦の「GYRO 226」(手前)と18年前に製作したタイロジャイロ。

今回のジャイロ飛行会では最低重量6グラム、もしくはプラスチックペラの使用という条件が付きましたので、古い機体(タイロジャイロ)のペラをダイヤの12センチに交換しました。





当然重くはなっていますが機体が小さいので全体重量は「GYRO 226」よりかなり軽く仕上がっています。


そして運命の飛行会当日・・・ 新作「GYRO 226」は適当にゴムを選んで300回ほど巻いたらグライドテストを含めて投げてみます。第1投から緩やかな左旋回をしながら上昇飛行し、ローターもゆっくりですが確実に回転しています。「これってもしかしてタイロジャイロより作りやすくて飛ばし易い機体なんじゃね?」変な癖や素行の悪さも無くちょっと驚きでした。そしてタイムアタックの段階で胴体の角材が柔らか過ぎる事が判明、ある程度巻き込んで行くと胴体が捩れてしまうので飛行調整が出来ず当日は飛行を断念しました。スラストとローター・マストの傾斜角度を微調整しますが、始め良くても途中から直進したり急旋回したりダメダメな状態に、そして飛行会が終わった翌日「GYRO 226」の胴体補強をすることにしました。薄手のカーボンを貼りケブラーの糸を螺旋状に巻いてみます。これで少しはマシになったような・・・

せっかくジャイロに火がついたものをこのまま終わりにするのもなんだか後ろ髪を引かれるようで、このスタイルのローターをもう少し真剣に作って、軽く捩れに強い胴体を新調すれば明るい未来が見えるかもしれない・・・
製作した時の記憶はまだ消えていないし材料も残ってるし、ってことでもう一度作り直すことにしました。
「主翼を作らなくても良い機体」をこんなに作るのは久しぶりですが楽しいと言えば楽しい!


「GYRO 226」リベンジ作戦!

最初にローターから始めます、バルサはAグレンの程々に良いものを。ローターが回転すると4枚のブレードが同じ様にたわむのは言うまでもありませんが、いつも悩むのは軽くて粘りが無いものか少し重くても粘ってくれるものか?
最近解ったことは手に持ってローターを回す程の風圧は飛行中には受けないって事。





サインペンで所定の位置に45度のラインを入れます。





ローターの先端を丸く切り取ります。





カッターナイフで少し切り込みを入れたら折り曲げて瞬間を流す、そして赤い紙を補強に貼りました。





段差は8ミリ程です。





ローターを繋ぎます。





そして再度瞬間で繋ぎます。中心に穴あけたら真鍮パイプを埋め込みプラペーパーで補強します。





ゴチャゴチャ書き込んである数字はバランス崩れないようにローター1枚ごとの重さ。





水平尾翼を作ります。両翼端は瞬間流して裏側だけ紙で補強。





バルサはローターと同じものを使いました。





後方の1号機より色白ですが重さはあまり変わりません。





ローターマストを作ります。航空ベニアをコの字に接着したら外側に薄手のグラスを巻いて瞬間を流します。
黒いのはゴムかけ用カーボンロッド。





前後にスライドできます。





胴体がカタチになってきました。





面倒なプロペラは過去にバルサのプロペラハブがひ弱で取り替えた中古品を使います、新品同様ですが色指定は出来ません!





ジュラのマウントに穴あけ加工したらシャフトを取り付けます。スラストはかなりフレキシブルに動かすことが出来ますが決まったら何かで固定しないとこのままではマズイ・・・





テールの取り付け。尾翼後端は「手曲げ」で調整します。





テールギア兼ゴムかけ。





ローターシャフトを除いて完成です。





タイロジャイロ(左)とご一緒に。





マリリン1号機(後方)とご一緒に。





ローターシャフトを取り付けます。タイトにしないでグラグラが理想。





完成重量は軽い方の機体が5.61gでした。
これで追加のジャイロ2機が完成しましたので次回の飛行会で調整しましょ。


飛びますように・・・



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