招き猫の銀河鉄道

「新世界」創造を夢みて

戦争と平和

2016-08-06 14:22:40 | 日記
今日は、リオ五輪の開会式だなと思ってテレビをつけたら、
広島の平和記念公園が映っていた。
「あー、今日は原爆投下の日だったんだ」
と、はたと気づいて一日が始った。

今年は、広島長崎にとって、大いに意味のある年ではあったんだよね。
日本人全体にとって、でもあるのかな。
今年の5月27日に、
アメリカのオバマ大統領が、平和公園に来て演説した。
現職のアメリカの大統領が来るのは、初めてのこと。

一つの歴史的瞬間だったんだよね。あの時は。
これ、
やっぱりオバマさんだから来れたんだよね。
あの人は、優しいから。そして理想家だから。
いつものマッチョな大統領だったら、決して来ることはなかっただろう。
あの日は、日本人にとって感慨深い一日でありました。


ロスアラモス研究所での原爆製造についてのTV番組を、
今年、見た。
NHKのBSだったかな。

かの有名な天才アインシュタインは、
ヒトラー・ドイツが原爆を先に創る可能性を恐れて、
米大統領に、原爆製造の研究を勧めた。
その研究の全指揮を執ったのが、オッペンハイマーである。
彼も天才物理学者であり、優秀な組織マネージャーでもあった。

この原爆製造の極秘計画をマンハッタン計画と呼ぶ。
予算は、当時の日本の国家予算の10倍にも及ぶ額だった。
そして、
アメリカは、ドイツとの戦争途中、
ドイツが原爆製造を断念したことを知る。
しかし、このマンハッタン計画は、
莫大な予算をつぎ込んでいたために、中止されることはなかった。

たび重なる苦労の末、
1945年7月16日、核実験「トリニティ」が実施され、成功した。
この実験の帰り、車の中では、
研究者の誰一人、言葉を発する者はいなかったらしい。
皆、「とんでもないものを創ってしまった」と心に思いながら。

1945年8月6日、広島にウラン型が投下され、
1945年8月9日、長崎にプルトニウム型が投下された。
原爆開発後一ヶ月も経たずして、
原爆は躊躇なく、使用された。


北朝鮮が、完全なる核搭載可能なミサイルを開発するのは、
いつのことだろうか?
そう、遠くない将来のような気もするのだが。