実高ふれ愛隊日記

-石川県立大聖寺実業高校情報ビジネス科課題研究ブログ-

トモエガモと「ふゆみずたんぼ」・片野鴨池

2012年11月10日 | 日記

隊員NO.1あさので~すm(_ _)m/

片野鴨池には、とっても貴重な渡り鳥がいます。それは、絶滅危惧種にも指定されているトモエガモです。

鴨池ではよく見かけるカモの仲間ですが、世界的にはとっても珍しい鳥なのです。

大きさは全長37~43cmくらい。オスの顔の緑と黄色のともえ(巴)マークが特徴で、メスはくちばしの

基部にある白い斑(はん)が目印です。

トモエガモ←トモエガモのオス(ウィキペディアより)

トモエガモは昔、東アジアでもっともポピュラーなカモでした。しかし、乱獲や生息地の減少により、

その数が急激に減少し、最近では日本で5~8,000羽程度しか見られなくなってしまいました。

そのうちの1,500~2,000羽が鴨池にやってきていて、鴨池はトモエガモにとって日本最大の越冬地である

わけです。トモエガモは3月になると、中国とロシアの国境やアムール川を経由して、6月のはじめに

ロシア最北部の北極圏に帰っていきます。だから、トモエガモの保護には国際的な協力がとっても

重要になってきます。

←カモのくちばし

昨日ご報告したように、トモエガモなどカモの仲間は、食事をするとき、水がないとうまくエサを食べること

ができません。

トモエガモも他のカモたちと同じように、夕方鴨池を飛び立ち、加賀市内各所のたんぼに行って、

稲刈りの時に落ちたモミや二番穂を食べています。以前、トモエガモに電波発信機をつけて調査した

ところ、約11km離れた柴山潟周辺の田んぼに多くが集まっていることが分かったそうです。

また、永井・瀬越地区や金明地区でもトモエガモが確認されています。

そこで鴨池観察館では、カモのえさ場を増やすために、農家のみなさんに協力いただいて、

ふゆみずたんぼ”を広めています。ふつう、多くの田んぼは冬の間は水を抜いて乾燥させていますが、

冬でも田んぼに水をためて、カモが食事をしやすい場所を作るとりくみです。

実際、ふゆみずたんぼ”には、たくさんのカモたちがえさを食べにやってきています。

ふゆみずたんぼ”がもっと増えるといいですね。

 

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