時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

山本有三記念館のさくら

2016-03-31 | 古い建物 のこと



以前ここを訪れたのは、二年前の ハナミズキが満開の春のこと。

その時に、庭の片隅にある桜の老木の瑞々しいきみどりの若葉が
それはそれは綺麗に芽吹いているのを見て、
花の咲いた姿も観てみたいものだなあと思ったことをふいに思い出して行ってきました。
思い立ってお誘いした恩師T先生と、のんびりたのしいお散歩の一日に♪


まるで崖に咲く花のよう。桜の木の幹の積年の苔と桜の花の饗宴がなんともうつくしい。



想像していた通り、とても趣があって気品を感じる桜でありました。

庭の東屋から眺めるお屋敷。

こんなお庭のある家に住んでみたいものだなあ・・・。
と、しばし妄想の世界へ。。。

いろんなところへレンズを向けるわたしに
先生が笑って云うには、わたしはちょっと目のつけどころが変わっているらしい。
まあ、、、それは否めません。(ちょいちょいともだちにもそう云われます。)

多分、わたしのほぼ半分は「夢想」で出来てる。
ということは、わたしの実体の半分はあってないようなもの。

ココロを透明に。どこまでも自由~でありたいものです。


山本有三氏が「ミタカ少国民文庫」として近隣の子どもたちに蔵書を開放していたこともあるこの洋館。
華美すぎず清楚でとてもすてきな建物です。


「山本有三記念館」は
三鷹駅から玉川上水脇の「風の散歩道」をのんびり歩いて約15分。
可愛らしい門が迎えてくれます。
春の風が気持ちのいいお散歩コースです。


魅かれる物体

2016-03-29 | 古い建物 のこと



うわ。めちゃイイ色合いのタイル。
信号待ちで立ち止まっていたら目に飛び込んできたこの物体は
警察の交通標語か何かが書いてあるモニュメント(?)の土台のタイル。
なんとものんびり昭和な物体にほのぼのしちゃう。
このタイルの雰囲気は70年代?

横断歩道を渡ったところには
浅草の老舗「神谷バー」。



スクラッチタイルのこの壁、いい味わい~。
浅草は、昔仕事の取引先があってよく来たのだけれど
すきな舟和の芋ようかん方面にばっかり足が向いちゃって
惹かれつつ、ここ神谷バーに足を踏み入れたことは一度もないのだなあ。

現存の建物はなんと大正10年(1921年)に建てられたものなのだそうだ。
ぜひ建物の内部もじっくり観てみたいなあ。


雷門の前には外国人観光客がぎっしり。
しばし便乗して「ニッポン」を感じる、新鮮な一日でありました。


船上から橋三昧

2016-03-27 | essay



旧友三人で隅田川ラインクルーズのお花見へ。
しか~し隅田川近辺はまだ一分~二分咲きというところ。

桜がほとんど観れなかったのは残念なのだけれど
船に乗るという非日常の時間に思いの外わくわく。
曇っていた空がどんどん晴れて
青空を眺めながらいくつも橋をくぐるクルーズはなかなか気持ちのいいものでした。








川から眺める、もうすぐ移転の築地市場。






隅田公園の桜~。ちらほらと。

 
見頃まではあと一週間というところ?
ひんやり清々しい空気のお花見でありました。

 ちょっぴり旅気分♪
 


いろとりどり

2016-03-25 | essay

あちらもこちらも街が彩りを取り戻し始めました。春ですねえ。
ここは国立駅前。お世話になっている雑貨屋さんへ作品を納品したあと、
桜並木を少し歩いてみました。


 
大学通りの桜並木の根元にはたくさんのお花が植えられていて
色とりどりに賑わっています。
お花畑に守られた桜たち。しあわせそうだなあ。



去年の桜は駆け足で過ぎてしまったけれど
今年の桜はこの寒の戻りのお蔭で
ゆっくり咲いて長~くそのうつくしい姿を眺めていられそうですね。


imagine

2016-03-24 | MUSICのこと

Imagine を聴きながら
そのコトバを改めてかみしめる。

いつどこの国でなにが起きてもおかしくない
不穏な空気に包まれる地球。

世界中のニンゲン、そして全てのイキモノが
安心で平和に暮らせたらいいのに。
当たり前なことなのに、コトバにすると空々しくなることがかなしい。

違う人種、違う宗教、違うものを認めあえる賢さをもうニンゲンは持っているはずなのに。

世界がどんどん嫌な方向へねじ曲がっていくようで怖い。
平和を願うことが夢物語になっていくばかり。。。

大いなるなにものかが存在するなら
この世界の、ほつれたあちこちの糸口を上手に手繰り寄せて
ココロもひとつに縫い合わせてほしいよ。

John Lennon がこの曲を創ったのは1971年。
まもなく半世紀が経とうとしているというのに
その願いはまだまだ叶いそうにない。

Imagine all the people sharing all the world.

ただ幸せを願うという根っこはみんな同じはず。
諦めることなく、dreamerのひとりでいたいと思います。


夜のプール

2016-03-22 | essay



ぷかぷかと プールに浮かぶ

前へ前へと泳いでゆくたび、いろんなことが水に溶けて消える

プールの底に反射する電灯のヒカリを
こころの中で太陽のヒカリと入れ替えてみる


海の底へ潜って
きらきらと揺らめく水面を見上げるのが
とってもすきだったなあ。。。

なんてことを ふいに思い出す

夜のプール。


CLOSED

2016-03-19 | essay



NHK「クローズアップ現代」がクローズしてしまった。
知的で真摯で清潔感があってふんわりやわらかな佇まい。なのにスカッとカッコイイ。
国谷裕子さん、だいすきです。

30分とは思えないほど無駄なくずっしり充実していたこの番組。
断トツにすきな情報番組でした。

23年間・・・
国谷さん長いことありがとうございました。
またぜひ国谷さんの清々しい番組をみたいものです。
さみしいなあ。




3月はドアが頻繁にスィングする時期。
開いたり閉まったり。
その度にあたらしい風がちょっと吹きこんできて
出発の春を感じさせる。。。

ちいさな一歩でも、だいじな一歩です。



「昭和の玉手箱」赤瀬川原平著

2016-03-17 | 本 のこと

だいすきな赤瀬川原平氏の本。
「昭和玉手箱」 2008年 東京書籍発行

少し時代はスライドするけれど
わたしもどっぷり昭和生まれ昭和育ち。

当時の故小渕官房長官の掲げる「平成」という新年号の二文字をテレビでみたのは
あの頃勤めていた目黒の小さい出版社でだった。

あの時の空気感は独特なものだったなあ。
文字通り「時代」が変わるという大きなうねりをみんなで初めて体験するふしぎな空気。

どこの街も明るさを落として
銀座のショーウィンドウには黒リボンに昭和天皇のお写真。

ああ・・・どこのデパートもこういう日がくることを
ちゃんと想定して準備して置いたのか・・・ってことに気づいてしまって
なんだか嫌だったな。若かった。

ところでこの「昭和玉手箱」、独特な目線を持つ赤瀬川さんの目を通してみた昭和のモノたちが
ぎゅうぎゅうたくさん並んでる。

子どもの頃当たり前にあったものが
そういえば、姿を消しはじめたりしている。

電線。電信柱。電話ボックスなどなど。

「昭和レトロ」というコトバもすでに定着している平成もすでに28年!
わたしがおばあさんになるころには
「平成レトロ」というコトバが当たり前になっているのかもしれない。

「昭和の玉手箱」
本を開けば玉手箱・・・!しばし昭和空間にトリップ。

今あるものも、いずれ消えゆく と思えばあれもこれもいとおしく思えてくるのであった~。

 


北欧の工芸と宮内庁の白梅

2016-03-16 | 展覧会・アート のこと


先日、「宮内庁三の丸尚蔵館」へ。
英語表記では
「The Museum of the Imperial Collections, Sannomaru Shozokan」
皇室のコレクション展 「北欧の工芸」を観賞。

 
北欧の国々から皇室へ贈られた美術工芸品の数々。
緻密で精巧なガラス細工や陶磁器などなど。溜め息の出るよな荘厳さ。
それもそのはず、皇室へのお土産ものだもの。それぞれ超一流の最高級の品だ。

ここにこうして今回並んでいるのは大量のお宝の中のほんの一握り。
って思うと、歴代の皇室に贈られた世界各国からのお土産の逸品が
大量に眠っている宮内庁は宝物館ね。
それにしても、きっと普段はきっちりと仕舞い込まれて
時にはこうしてちょっと展示されるだけで
この先も誰にも使われることもないのだろう。。。ちょっと可哀想なモノたちだ。
すてきな大皿には料理を乗せて、ガラスの花瓶には野の花をいっぱい飾ってあげたいものだな。

今まで考えたこともなかったけれど
日本の工芸品の超一流の品々もそうして世界各国へ
お土産や贈り物として贈呈され
そしてきっと大事に仕舞いこまれてしまっているわけなのだろうな。
お互い手ぶらでお邪魔するってわけにはいかないものね。

思えば、日本人だというのに、宮内庁の敷地に足を踏み入れるのは初めてのこと。
今回ともだちに誘われなかったらこの美術館の存在にこの先も気づかなかったかも!?

この三の丸尚蔵館、見まわすと八割は外国人という感じ。
もっとちゃんと自国のいいところに目を向けなくちゃもったいないですね。


初めてお邪魔した宮内庁。
別次元の世界に束の間触れて
いろいろとモノ想う春のはじまりでありました。


「北欧の工芸」展はもう終了しています。今頃、この白梅も満開かな~。

 


あまんきみこさんのエッセイ

2016-03-15 | 本 のこと



図書館ですてきな本をみつけた。

童話作家あまんきみこさん、初めての随筆集。
「空の絵本」2008年発行。

あまんきみこさんの童話はだいすき。
最初に読んだのは自分が小学生の時の国語の教科書だったと思う。

時は経って、自分の子どもたちの教科書の
「ちいちゃんのかげおくり」には、音読の宿題を聞かされるたびに
堪えきれず涙がこぼれてしまったものだ。
(またないてる~~と子どもには面白がられましたが)

あまんきみこさんの童話を読んでいると
なぜかとてもなつかしくて甘い香りがして
ふんわり白い霧のなかにいるような・・・
それでいて清々しい透明感のある不思議な空気に捲かれてしまう。

そんなあまんさんのエッセイを読むのは初めてのこと。

ああ、そうなんだ・・・
数々の童話のふるさとをそのまんま感じる。。。
この本にすっかりあまんさんのお人柄が表れているような・・・。

あたたかくてなつかしいきもち。

なくした宝物にまた出逢えたような・・・とてもすてきな本でした。


靴屋さんでLIVE

2016-03-14 | MUSICのこと



先日、蔵前にある靴屋さんで行われたLIVEへ。
高野寛さん。山田稔明さん。高橋久美子さん。

高野さんの唄を聴くのは、2年前のもしかして同じここでのライブ以来かも?
いつでも温かい高野さんの唄はダイレクトにココロに届く。


震災の数ヶ月後、三井ホールに高野さんのLIVEを聴きに行った。
あのときに感じたホール全体を包む共通の「想い」は今も忘れない。

あの頃、夕やけ色の似合う「GLOW」という唄に
ココロをすっかり預ける時間が心地よかったことも。

ところで
靴屋さん、Naot のくつは魅力的。
今度はちゃんと靴を見せてもらいにお邪魔してみようかな。

 

 


コトバと想い

2016-03-13 | essay


コトバは 時に 役にはたたない。
ただそばに居て ただそっと手に触れる。

それだけのほうが
100倍伝わる時もある。



止まることなく流れてゆく「時間」を 非情なものに感じることもあるけれど

「とまったままの時間」が自分の中に存在していてもいいってことを
きちんと認めることもたいせつなこと。

だいじに内包しながら 今の時間を生きる。

自分のかなしみ。
ひとのかなしみ。
想う気持ちはみんなおなじ。


小林秀雄もクリフォードも。

2016-03-10 | 本 のこと

すきなもののひとつ。
古本。

古本屋さんは静かなわくわく空間。
古本の集まる古本まつりは文字通り古本がわんさかてんこ盛りのお祭り状態。
なんて心地よい空気。すきだなあ~。

今回のみっけもんは。。。


谷川俊太郎さんの「定義」というシンプルな装丁の本。
詩とはまた違ったちょっと前衛的な匂いのする1975年発行のもの。

近年とても心魅かれる小林秀雄の本は、見つけると必ず手に取る。
「旧友交歓」という対談集は初めて見た。1980年発行。亡くなる三年前のものか・・・。
じっくり読んでみたい。

絵本コーナーで見つけた「こうら」これはこれは!おもしろい。1984年かがくのとも。

そしてこれまただいすき、クリフォードの絵本。(Clifford The Big Red Dog)
幼児向け英語教本シリーズの薄っぺらい本なんだけれどね。
愛すべきビッグなドッグ、クリフォードは
1963年にアメリカで発行されて以来の人気者。
クリフォードに魅せられちゃって以来、洋書も置いてある古本屋さんをのぞくと
必ずその赤い姿をさがしちゃう。
今回は、久しぶりの再会!
娘もだいすきなクリフォード、小さい頃は絵だけしかみていなかったのに
絵本の英文を読み上げる娘に、なんだかクラクラっとタイプワープした気分。
いつの間に成長しちゃったの?
そりゃあそうか、もうすぐ中学三年生。
幼児向け教本が読めなきゃマズイか!

古本まつりは宝さがし。
わたしの至福の時間です。


生きる真ん中

2016-03-09 | essay


この世で一番すきな香り。
ひとは誰でもすきなものに触れるとしあわせな気持ちになるものだ。
 
この時期、わたしの袖をしきりに引く沈丁花の香り。
街を歩いていてもつい立ち止まって その花の姿を探してしまう。
見つけたら、ぐっと近づいてココロの奥まで届くように香りを深呼吸。

どうしてこんなにもこの香りがすきなのか。
そんなことは自分でもわからないけれど
気がついたらすごくすきだった・・・ すきってのはそんなもんだよね。

「すき」な気持ちを、生きる中心に持ってくると
人生はすこぶる楽しく心地よいものになる。

解けないモンダイは
それぞれの中にいっぱいあれど
今年も こうして
春のしるしに こころ惹かれることに感謝したいものです。




激しい道案内

2016-03-07 | essay




この力強い案内標示。
なんだかちょっと可笑しくて笑っちゃう。

でも何度もこの矢印に導かれて歩くうちに
足どりが雄々しくなっていきそうだ。
いざゆかん!!?

工事中の大手町駅にて。 


メッセージ♪

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