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STAPに関するメモ(3)

2014-12-26 11:15:02 | 本と雑誌

ESを混入したのは、

(1) ドイツからの研究留学生

(2) 第三者の再現協力者

(3) 若山教授

(4) 小保方博士

(5) その他のスタッフなど

で、(1), (2)が一番疑われるのじゃないかと思うが,(3)や(5)の可能性も残る。(4)の可能性は低い感じである。(3)とすれば、小保方さんの渡したものを使ったかどうかも怪しくなるのじゃなかろうか。あるいは、STAPそのものの存在の有無とは関係しない可能性など、元の疑惑に戻っただけの感じがする。もう一度巻き戻して、検証実験や再現実験やる方が、科学的には正当なきがするが,政治化したような状況では難しいのだろう。混入したのはドイツだというシャレいうと,外交問題になるかもしれない。

しかし、だいたいSTAPがあることがなぜそう目障りなのか、また都合が悪いという気分になるのか、意味がわからない。STAPあったからといって、胃酸で胃に肝臓ができるようなことはないのだから、心配ないのは少し考えればわかることではないのか。そういうことあれば、あるもないもあることになるし、騒ぎになることもなかったではないか。特異な疾患の仕組み解明とかに貢献する可能性はあるだろうけれど。小保方さんのような比較的若手の女性研究者が発見したからといって、実質、競合する相手はバカンティさんぐらいではないのか。医学系が、ピーナッツ姫気分だから、騒ぎがそうなるというようなことは影響ないはずだとは思うが,事情通に言わせるとどうなのだろう。バイオ(生物概念)コンピュータとか.

【 LIF(leukemia inhibitory factor)】は,ES細胞の分化を抑制する因子とあるが,STAP細胞塊が一個のES様細胞に例えられるのなら,STAPは,その抑制によって,多能性を付与された細胞内細胞という感じになるのだろうか。多細胞組織とも細胞内変化ともつかない状態をへて,STAPは生じるという感じになるだろうか。そういう発生過程で,数十億年の細胞進化を若返ってしまうプロセスも同時に走るとか,面白そうではないだろうか。その途中で,ESやiPSと異なる性質を持った細胞に傾くということはないだろうか。STAP原理とはこういう感じのことなのではなかろうかと,想像してみたのである。生殖能力を持つ前のマウスとか,塊のままインジェクションとか,成りかけSTAP塊の抑制具合とか,手掛かりにならないのだろうか。

【DNAメチル化(methylation of DNA)】は,メチル化遺伝子がクロマチン構造の変化を介して強く不活性化されることを通じて,細胞の記憶を形成する機構の一つとある。細胞の分化記憶とか,細胞年代の記憶とか,細胞にデータベース化されるてのは,考えられないのだろうか。細胞自体が,情報を保存したり,組み替えたり,修復したり,参照したりする手続きをシーケンサー化しているということは,考えられないのだろうか。多細胞間情報地図(ICMS, 仮名)システムとか作ればよくはないだろうか。

DNAの遺伝子が,マトリックス(クロマチンのような)の影響で,発現の運命を決定されるような感じにも読める気がするが,そういう点は,いまだ未解明な部分を含むらしい.電子の雲がひろく広がることは,結合が安定して活性が低いということになるから,矛盾しない感じだとおもう.このような問題に対する,概念的な理論を,エピジェネティクスというのだろう.概念コンピュータのようなものかと思ってしまった.生物概念(バイオ)コンピュータとか.私は,アップル(腐ったリンゴの国のものでも)コンピュータを使うことにしている.

STAPの論文でも,論文のランドスケープと理研外部調査委員会の遺伝子解析のあいだの関係の平易な説明があれば,もっとわかりやすいのにと思う.混入とcross contaminationとは,同じことなのか,異なることなのかとか.再現,検証実験の擬STAP様細胞塊は,ES細胞なのかとか.では,その実験は,混入実験なのかとか.監視カメラは業者サービスなのかとか.もちろん、そんなことは、わかってやっていることだろうが,話が紛れそうだから.ES細胞と言われても,詳しいことは,素人だから,わからないし,ESだと悪いのだろうか.whyが足りない感じ.あるいは、5W1Hがマトリックスしてない感じ.

コンタミ説に対して、立証データの確立の難しい実験条件が満たされていない[コンタミ疑惑]が、その条件を満たすように、細胞性質や培養条件をより詳細化することが要求されたということなのだろう.リニアーか対数的かという箇所は、さらに未知な因子が影響している可能は少ないということだろうか.出来るだけ平易に説明できるところがあればいいと思う.

話は、もどって、ドイツからの留学研究生が怪しいというのは、NHKの番組でも、調査委の話でも、小保方さんは、そういうESを使ったことないが,その研究生から,対照のためにとかとかいわれて受けとったとあるから,普通に考えれば,その研究生と,小保方さんがグルか,その研究生の画策グループにはめられたかだと思うが,若山さんが首謀していたのなら,真っ先に疑われるわけで,白であるというには強い留保がつくはずではなかろうか.調査委の調査は,そういうことには限界があるだろうけど,画策グループに(中国や朝鮮筋のとか)日本のメディアがかんでないとは言い切れないではないか.ちょこまか悪いことやっては,雑魚の悪ふざけだと逃げて散るてのは,よく見かけることではなかろうか.

それと、理研は、ドイツの(幹細胞とかの)偽札原盤技術の情報を得られるから、バーターしたということはないだろうか.述べうることは述べる、述べ得ないことについては黙らなければならないというのは、科学の姿勢なのだろうが,私は素人だから,発言する.だいたい、科学の研究がタブー視されるというのは、アホが社会にはびこっているからぐらいの意味しかないのだから、欲かいた難波とか吉村とかのような話の背景には、そういう社会を演出して、箔付けよう的な意図が感じられるではないか.そこらは、検証されないのだろうか.科学的には、大した意味はないと言われればそれまでだが.理研の有志によるという話も、理研内画策グループのと読めなくもないではないか.そういう中で、故意かどうかはわからないという結論なわけだから、白の感じが強いかなと、素人判断したわけである.そういうことに、十分配慮する状況とかを認識できなかったために、思惑にのせられたような可能性は残るのかもしれないが.

 

細胞塊内の、微妙なPH濃度の変化とか、水素量の変化とかは関係しないのだろうか.電子のペアリングもややこしそうだから、どんなものだろうと思うのである.

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STAPに関するメモ(2)

2014-12-24 22:17:02 | 本と雑誌

『生物学辞典』買ったので,専門用語にもいくらか対応できそうになったが,まず,細胞(cell)とはどういうものかと調べてみる.核を持っていて,細胞膜で囲まれた生体の単位のことだが,簡単に言えば,生物学の参考書などにあるような,細胞核,細胞質,細胞内小器官などが細胞膜で囲まれたようなものなのだろう.細胞の分類にもいろいろあるようだが,多様な分野からの知識が関わる学問の単位なのだろう.体細胞(somatic cell)と生殖細胞(germ cell)という分類もあるそうである.生殖細胞には生殖質(RNAとタンパク質の凝集体)を含むものもある.体細胞は,生殖細胞からお嬢株(line)のように分化したものであるということらしい.

STAP騒動というのは、ESやiPSのような操作とは異なる、外的刺激によって生じる細胞状態から、誘導して、多能性細胞に導けるという報告に対して、それを証拠付けるデータ等が十分確立していない面があり、写真の取り違えなどのミスが加わって、論文捏造疑惑などに話題が拡大したというものだと思うが,私が不思議に思うのは,肝心の,データの確立が不十分であるとかそういう部分の話は殆ど追求されず,何が何でも捏造研究という話が垂れ流され,そういう決めつけに不都合な情報は,意図的に無視されるばかりか,嘘つきメディア的な無責任がまかり通っていることである.科学的に肝心な点については,いまだ十分な,あるはある程度踏み込んだ,論説はなされていないという印象が強い.専門家の説明も,信頼できそうなのは,殆ど伝えられない.NHKなどの解説も,悪意を持った意図的なごまかしがほとんであるように思う.NHKも時々そういうことをする.内部事情の問題が反映しているのじゃなかろうか.生命倫理だの,知財だのといっても,そういう報道のあり方は,別問題ではなかろうか.

そこらは、そういうことで、チンピラメディアで済むのかもしれないが,科学そのものに対する知る権利は,がめつく追求しなければならない.火星探査なんて,税の無駄遣い段階なのだし,「という可能性もあるデータが得られた」とあると,手放しでエールというのに,細胞とかそういうものになると,変なカルトもどき科学評論家や大学人がしゃしゃり出る.私のように利害のない者には,チョンピラのヤラセぐらいにしか見えない.

 さて、サイエンス誌の論文掲載拒否の理由は、

「この論文では、体組織からの細胞を、弱酸で数日処理することで、完全な多能性をもった状態にリプログラミングできると主張している.

このような驚嘆すべき主張では、そのことを支持するハイレベルの証拠が必要であり、(論文は)そのレベルに達していないと判断する.論文の結果は、次の経緯で導かれたものではないかと疑われる.

(1) GFPレポーターをもった細胞が緑色に光ることは、死にかけ細胞と同じもの.[自家蛍光疑惑]

(2) 同じ実験で維持された細胞株の交叉の混ぜ合わせが解けたもの.[コンタミ疑惑]

緑色蛍光は、レポーターが、ストレスにさらされた結果、過度に(受容体が)増加した影響によるものか、あるいは、死にかけ細胞によるものであると考える.しかも、緑色を発する細胞は、後期の緑色コロニーのものだけでない.これらは、交叉混合(cross contamination)から得られたES細胞である可能性が高く、B27-LIF培養で(コロニーが)成長する間に選り分けられたものであると考える.

訳自体が,私の勝手訳だから,憶測になるが,混じりにくいものを、混ぜ合わせるのに、部分的に混ざった状態から、なんらか選り分けて、別なものを取り出すという感じだろうか.それが、ES亜集団とかではできるという報告もあるが,STAPのものとは別物という反論になるわけなのだろうか.どうなんだろうか.また、ES様幹細胞を樹立できるということはどうつながるのだろうか.

もっと辞典とか揃えないと、調べきれない可能性も高いが,そういう制限は,気合いで乗り切ることにする.

折良く,NHKの取材で,理研のSTAP調査委員会がSTAPはES細胞の混入したものであるという,科学的な結論を出し,明日(12月26日)記者会見するそうである.サイエンス誌の疑義通りということだろうか.幾つか気になる点があるので,書いておこうと思う.

(1) ES混入は,若山研の誰かが意図的にやったということなのか。あるいは、ES様の細胞になってしまって、STAPの特徴が検出されるものではないというのではなく、ESがそういう特徴を持っていることが分かったということなのか。また、そういう、第三者の関与の有無も明らかになったということだろうか。

(2) 保存されたものを調べても、それをSTAPであるともないとも言えないといっていたが,そういうことはないという結論が出せたということだろうか。

(3) 当然,Nature誌もそういう疑義を知っていたはずだが、受理したという判断はどうなるのだろうか。調査委員会は、科学的に判断できる連中で構成されているのだろうか。

(4) STAP原理のようなものは、すくなくとも日本では検証できないから、やるなら、可能性のある外国でというメッセージもあるのだろうか。 説明によっては、そう取られることにもなるのではなかろうか。仮に、STAPが科学の世界で認められていたとしても、疑義も出されるだろうし、いろいろ疑問も出されることもありうることだから、騒動の中で、理研外部調査員会という科学的なものかどうか、やや疑問が残るところがやっても,悪いというわけではないが,それは,科学を担保するものだという保証はあるのだろうか。認識に,ちょっとズレがあるような内容が伝えられていたこともあって,少し疑問が残る。

私としては,そういう点も見ながら,今後の科学の成り行きを見ていきたいと思う。高い辞典も買ったことだし。素人的には,まだまだ,面白く読めそうである。

海の中の海島という感じはあるのだろうか。海はやはり生命の母となるから,いい感じではなかろうか。細胞塊が一個の細胞のような,機能分担してるような感じに思ってしまうのだが,そこらどうなのだろう。

発生としての多能性という項目から想像して考えると,細胞塊の機能分担というか分化の抑制によって,それを構成する個々の細胞に多能性を付与することに寄与する因子とかあるのだろうか。集合的な性質が,個のなかで違った形で経過をたどるような。集団自体の(擬似組織化の)抑制が、個々の細胞の初期化と多能性獲得の促進になるような。

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STAP検証実験終了に関するメモ(1)

2014-12-21 09:59:47 | うんちく・小ネタ

2014年12月19日の理研の配布PDF「STAP現象の検証結果」の内容を,概ね私の主観に従って見ていきたいと思う.

[概要]

I. STAP細胞に関する検証

II. STAP幹細胞(STAP-ES様幹細胞及びSTAP-TS様幹細胞(FI))の樹立に関する検証

(1)小保方氏による検証については,

(a STAP細胞塊はできるのか) STAP細胞塊は,施行された実験のほとんで検出されたが,その出現数は,以前に確立していた出現数の1/10程度に止まった.

マウスなどの,実験の背景が影響したことも考えられるとあったが, 監視条件のもと,また,体調面など,手技に依存する部分に影響した可能性は否定できない.

 (b その細胞塊は多能性をもつのか) 多能性を示すものもあったが,ここは自家蛍光が疑われる部分なのだろうが,有意に結論付けられない結果となった.

 自家蛍光という結論であるとはみていない感触が強いように思われるが,「マーカー」 だけでは,そういう判定はできないという説明もあったようだから,専門雑誌Cell(セル)の「リセット細胞」のような報告ともつながるのだろうか.RNAの海とDNAバラパゴスなんて連想もできないだろうかと,ちょっと思うのである.

(c キメラ形成能の有無) 有意な結果に至らなかった.

STAP細胞塊からSTAP-stemcellとSTAP-FIcellを樹立して,多能性を検証すると言うことらしいが,どの実験も有意な判定ができない結果に終わったらしい.若山教授のマウス騒動はなんだったのか,本当のところの説明はまだない気がする.

実験は,目的の検証項目が,関連して特定できるように組まれるのだろうが,実施の実際的制約は免れなっかたのだろう.しかし,ESやTSをラベル偽装して騒ぎだけ起こそうというような研究でないことは確かであると私は思う.蛍光を小保方さんが勘違いしたんだという話もあるが,小保方さんは勘違いしていいのであって、問題は,勘違いでない確度が高いという研究になった事実である.非科学的な判断で,そうしたとは思えない.小保方博士にとっては,自身の研究のプロセス・経緯であればいいのであると私は思う.

ATP処理した場合には,TCR再構成が認められるということだろうか.問題としては,リプログラミングによるのか,判別できないということだろうか.専門家でないので,私はわからないが,詳しい人にはわかるのだろう.もともとは,ATP処理の方が主だったとかいっていたこととも関連するのだろうか.

そういえば、ステムとかスキルのSとかつけると、ATPS→STAPとなる暗号てのは、こじつけである.それにしても,自家蛍光であるとか,STAPであるとか,有意に判断できない状態を検出するということの意味はなんなのだろうか.細胞学的に余剰のプロセスの存在が示唆されるということだろうか.そういう疑問点などが,検証実験の範疇を超える手強い問題をSTAPが持っているということを示唆していないだろうか.実験の難しさの一つには,そういうこともあるのだろう.解釈とは,そういう問題に関わることらしいので,理と技の交差する場面なのだろう.

私のように,細胞の難しいことなど知らないものでも,結構,イメージの湧く研究だが,つづけないのなら,もったないことである.

これも書いておかないと,後々は忘れそうなことだが,検証実験は,多分,論文掲載に至るまでの実験結果等ふまえて,ポイントとなる点について,新たに一から検証するというものなのだろう.期限もあるし,状況の制約もあるし,ということもあるわけだから.素直に読めば,新たな知見を得るための部分があってもいいわけだから,そういうことも含めて,2015年3月ごろには,世界の科学コミュニティーに報告するらしい.「STAPの存在の否定」というのは,社会一般向けの表現として,そういう表現使っていいかと,質問していた記者も言っていたではないか.そりゃ,私などは「STAP存在せず,STAPは幻想とおもっておけ」ということだろうか.なめんなである.そういうことは、ヤラセ芝居の変なカルト信者もどきだけに押しつければいいことである.

「論文記載の」ということにつても,追試には至らなかったが,その範囲で,論文記載の結果と異なるデータも得られたということだと思うが,そこらもどう解釈するか,そういうことは,もう,芸能科学記事で追えないから,忘れてくれというわけだろうか.科学の真実に食らいついて稼げと言いたいところである.

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Pauli『相対性理論』をめぐるメモ(2)

2014-12-18 09:42:59 | 本と雑誌

パウリでも,ハイゼンベルグでも,ディラックでも,現代物理の巨匠であるが,一方で,異端の科学者という感じが付きまとう.そもそも,アインシュタンがそうである.さらには,量子力学自体もそうである.ボーアもドン臭い巨匠だが,どっか異端扱いである.科学における正統と異端とはどこに線引きがあるのだろうか.ホーキング博士も,あれだけ有名であるが,「異端の科学者」扱いを感じる.

便宜上の,正統派容認という暗黙の示し合わせが,科学と政治,科学と社会,科学と経済の間で,ある種,その場しのぎ的な調整として維持されてきたということだろうか.キリスト教教会の都合が,世俗化して,政治や経済,社会,戦争という都合に変わったというわけだろうか.「ガリレオ裁判」は,相当,未解明な点も多そうだが,現代のガリレオ狩りは,足らんチンピラの悪ふざけ程度であるから,どうかと思うのである.

LEDをめぐっても,そういう類の話があったようだが,結局,出来てしまえば,正統派の取り込みと組み替えで,よく「ヌエ」的と呼ばれるような,幽霊正統派が君臨するという構図になる.幽霊正統派に寄生して,虚勢をはるような科学者には,バツの悪い思いが残るが,確かな科学の成果も確保されるのだから,結果として,問題ないではないか,うまい妥協というものである,ということになるのだろう.しかし,「科学は科学として」判断されるべきだという立場も強いようであるから,そう問題のない妥協とは言えないのだろう.「アイソ」が悪いという理由からだという主張もあるようである.

12月18日,STAP出来ずというニュースがあった.有効な誘導率が得られないということらしいが(緑色蛍光が認められても,それだけでSTAPがあるといえないと,共著者がいっていたことだから),STAP幹細胞もできなかったともある.おそらく,デリケートな連携が必要なのだろう.若山教授も参加して,現在的な見地から,STAP実験するというふうにはいかないのだろうか.べつに,何が何でもというのではないが,条件的に無理があるのかもしれない.中間報告では,若山教授の参加を促すような場面もあったではないか.

細胞の研究も,STAP原理にみられるような領域まで,現に進んでいるのだから,訳のわからない,非科学的な話の垂れ流しを脱して,生物系の研究の実の内容がわかるようなものにしてほしいものである.

小保方さん本人は,あると信じているようだとあったが,多分あるのだろう. もう少し熟してから,STAP騒動の科学的な意味も明らかになるのだろうと,個人的には思っている.現在までのところ,笹井さんが言っていた,実験のデリケートなつながりの壁が立ちはだかっているような感じである.当然,素人の私の推測である.

「ないことを証明するのは悪魔の証明」だというが,「ありえないということを証明するのは科学の証明」ではないのだろうか.「ないことを証明する」のは,素人の私の仕事だが,「ありえないことを証明する」のは,科学者の仕事である.日本には,科学者の役割果たすのはいないということだろうか.すり替えがまかり通ったままの科学など,STAPがあろうがなかろうが,信頼できない.

12月19日 理研の報告書を見ると,記者会見は見てないが,2014年バージョンの「新小保方レシピ」で,有効な数のSTAPを得られるのじゃないかという期待に,条件の制約や,おそらく体調などから,得ることができなかった.そういう場合には,検証実験を打ち切るとも,最初から言ってたのだから,あと一歩で,確認に至らなかった,ということらしい.スライドの最初の写真などは,きれいなSTAP細胞塊に見えるが,科学の難しさなのだろう,再現というわけにはいかないらしい.そういえば,論文記載のというのだから,新レシピでの実験はやってないということだろうか.もったいない気がする.アメリカの特許で,再現にこぎつけちゃえと言いたいところである.

条件となる誘導率が満たされなくても,相当のところまでは確認できたというふうにも取れるわけだから,個人的には,STAPは再現できる可能性が高いのじゃないかと思う. 

Youtubeに会見のビデオがupされていた.当然,STAPは存在しないものと確定したのかとか,論文の不正はどうなるのかとか,研究不正に対して理研の対応は十分かとか,そういう趣旨の質問が大方だったようである.

そういう点について,私は今でもよく分からないのだが,STAPの検証は,制限された条件の中で,STAPが再現でき,解析して確認できるかの報告だが,そこから,どうして,不正があって,研究はそれ自体が疑わしいものだということが確定するのだろうか.そういう短絡が,メディアで目立つのは何故なんだろうか.それによって,日本の科学が信頼を失ったというなら,LEDの中村教授がアメリカに渡ったときは,日本の科学の信頼は,アメリカに渡って,日本には,信頼以前の科学しか残っていなかったということだろうか.メディアの体質が,どうもそういうことに傾きすぎている背景は何なのだろうか.科学評論家的なのは,嘘混じりで垂れ流すし,それをさくらじみた連中がさももっとだと演出する,カルトの目立ち芝居じゃないかという感じが強い.実際,文科系より理科系にカルト勧誘に引っかかったような学生が多いからなのかどうかわからないが,不可解な現象である.

さて,気になる話といえば,ATP処理とかでていた,アデニシン三リン酸を酸化処理に使ったとかあったが,RNAの海ならぬDNAの海というのか,バラパゴスというのか,そういう関連というかが問題なのかといえば,そういう意味はないという感じのやりとりともとれる場面もあったようである.ちょっと,洒落ぽく創作してみたのだが.大きなエネルギーのやりとりが生じて,プロセスに影響を与えるというようなことも本に書いてあったが,ATPそのものとして取り入れられないので,そういう問題は生じないらしい.電子の雲が広がるとか,ややこしそうな問題とも関連するのかもしれない.あるいは、そういう分子的な影響で遺伝子の基盤が別のものになるとかあるのだろうか.なぜ,細胞核にDNAは籠城するようになったのかというような疑問から,ちょっと,連想しただけのことである.こういう素人の連想も生じるから,話を分けたのかもしれない.

細胞核も小さいという特徴は,もしかしたら,リプログラミング以前の細胞状態に初期化されるプロセスもあるということを示唆しているということだろうか.分化決定を初期化して,多能性を再び獲得するプロセスと,細胞自体が何十億年も遡るプロセスが,安定性を持って,存在しているということになるのだろうか.若返りすぎるだろうか.

こういう風に,想像を交えると,記者会見の話も,結構, 面白いものである.科学的には,さらに,一加工しなければ,空想話に終わるのだろう.「安定性」の暦は,まだ,作られていない.

第三者による再現の結果もあるそうだから,山中教授等交えて,解明していくという手はないだろうか.そういう事情を,公式に述べうるのかどうか知らないが,知っている人はいそうである.

総じて,科学らしいいい研究である.残念なのは,日本の科学を巡る環境には,良からぬ圧力が存在していることが明らかとなり,正当な科学の経緯が阻害されやすことが分かったのだが,十分な担当能力を持った科学コミュニティーが,存在しないことである.科学的良心が存在しないとは思わないが,実力として不十分である.日本の科学も,まだまだ,青い.困難は,多いほうがいいのである.ゆっくり成熟していって欲しいものである.野次馬的,陪審員気取りで言えば,こういう感じである.科学は,科学としての責任を継続しなければならない.そのプロセスや結果が,最終報告となるのだろう.私としては,科学的にこの問題がどうなっていくのか,じっくり見ながら勉強できればいいと思っている.私は素人だし,歳だから,そう活気のある勉強にはならないかもしれないが,若い科学者が,変な世の中のヤラセ気分とか気にせず,優れた成果を出していくだろうから,期待したいものである.

 

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総選挙が終わって

2014-12-16 08:51:33 | 政治

衆院総選挙は,争点の薄い,なるようになるの結果確認ということで,自公政権勝利で終わった.共産党が,議席増やしたことが,オール与党の新党乱立に,ちょっと異議申し立てていることぐらいが,サプライズらしい.

沖縄の基地問題とか,原発再稼働とか,改憲問題,議員定数削減問題など,地味な話が,脇に追いやられていたようだが,想定内である.

民主党は,地滑り的大勝利で政権取って以来,自民党政治のサポーター体制体質だから,自民圧勝では,存在意義が薄れるというものなのだろう.それでも,そういう体質が,マンネリ化して,ますます意義を失っている感じである.

こういう,政治・経済状況は,世界の縮図でもあるのだろう.過敏にイデオロギーの匂いを感じて,「世界」というのは,社会主義寄りな感じだから,「国際」といわなければならないなんてこともあるらしいが,どっちでも大してわかった話じゃないので,変わりない.

「国家は国家に対して狼である」というのであれば,狼どうしで,狼の群れの調整に,「戦後体制」のデザインを埋め込もうとした経緯も,そう簡単に反故に出来るものでもないだろう.ガキじみた右傾化など論外である.どうも,「日本嫌い~!!!」のような,よくわからん連中のヘイトスピーチが実態らしいが,まあ,日本も聖人君子の歴史じゃないから,嫌われる面はあっても,「嫌い~」だけじゃ,若ぼけスピーチというものである.日韓といい,日中といっても,本来主役が別なのじゃなかろうか.そいう重要性はなかったわけだから.

そういうことで,選挙結果の解析だの,意味だのというのだが,意味がないのが日本の選挙というものである.選挙論議評論家商売も時代遅れになっていることに,一部が,民主よろしく,マンネリ便乗しようという,ちぐはぐさが,息切れしたのだろう.あちこち,そういう垢もたまっているのだろう.グラビアは,日本では,やはり,アグネス・ラムである.美ヌードは,ピンキーであるが,やはり,旬な方がいい,というのは,オヤジのサガである.

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