チェコ在住でカメラマン!フォトグラファーJet田中の日記

チェコの首都、プラハから100キロほどのピルゼンという街に住み、ヨーロッパのテニスを中心に撮影する私の海外在住日記。

Jet 営業中♪

2009-02-28 01:16:30 | Weblog
昨日は某編集部に行ってきた。そこで分かったことは、日本人フォトグラファーが多く居るところで撮影をしても、仕事をもらうのは非常に厳しいと言うことだ。
なぜなら、掲載媒体はかぎられているわけで、フォトグラファーの数が多いほど、下っ端の僕に回ってくる仕事が減っていくからだ。ま、分かっていたことだけど、再認識した。

たとえば、錦織圭君を追いかけるとする。もうすぐアメリカで大きい大会があるが、そこに行っている日本人フォトグラファーは少ない。仕事ができる可能性は十分あるだろう。その後はフレンチオープンの前哨戦に入り、4月からヨーロッパ各地で大きな大会が目白押し。ここにも日本人フォトグラファーは少ないから、行く価値あり。僕はここからヨーロッパに行く予定だ。ま、錦織君の今のランキングからすると、この時期にヨーロッパに来るかどうかはわからないけども。


では、本番のフレンチオープンはどうか?フォトグラファーは多く、仕事をするのは非常に難しいだろう。ではウィンブルドンは?フレンチと同じだ。ウィンブルドンの前哨戦も、フレンチの流れでくるフォトグラファーが多いので、仕事にするのは難しいだろう。
その後のアジアシリーズ(もちろん日本以外)や、ヨーロッパインドアシーズンは、またチャンスがある。
ではグランドスラムなど人が集まるところを全て避けたスケジュールをたてていけばいいのか?というと、それは違う。なぜなら、それだといつまでたってもグランドスラムで仕事ができないと考えるからだ。
つまり、人の行かないところにも行きつつ、主要な大会にも行く、このバランスを取っていくことが必要になるだろう。将来的には、グランドスラムでちゃんと仕事ができるようにしたいしね。
で、ここまでは日本メディアを中心に考えたこと。これが、海外のメディアで仕事ができたら大きい。トーナメントの選択肢が一気に広がるからだ。だからほんと、人脈というのは大切だ。まあ仕事をもらうのは相当難しいとは思うけど。
海外でやるなら、当然語学力が求められるし、写真が人並み(ここでは並のプロ並みということ)ではノーチャンス。本当に良い写真をコンスタントに撮り、仕事先に対して誠意ある対応を常にしていくことが求められるだろう。僕はここを目指してもいるわけで、ハードルは高い。がんばらねば・・・

営業

2009-02-26 00:23:36 | Weblog
今日は営業デー。いくつかの雑誌の編集部に行くことに決まる。初めて行くところばかりなので、写真のリストに気を遣う。しかも某有名雑誌編集部に明日伺うことに!急ピッチで写真のセレクトをしなければ・・・・

営業っていうのは、相手がどの日が都合が良いのか、電話してみなければ分からないことが多い。だから、あまり仕事を入れすぎていたりすると、「その日も、ここの日もダメです」となって悪い印象を与えかねないから、時期を見極めて一気に電話掛けまくり、編集部に出かけまくるのが一番効率も良く、また一つ終えるごとに反省し、すぐ次に活かせるという意味でも良いと思う。明日も頑張ってみようと思う。それにしても、やっぱ営業の電話というのは慣れない。緊張する。
最初ダイヤルするまでに色々考えて1時間くらい躊躇してたりしました(笑)。

そしてさっきニュースを見ていてびっくりした。右近謙一氏が自殺!長野県の県参事だったらしいけど、昨日書いたミキの監督右近憲三さんと「けん」まで名前の音が同じで、最後の漢字の違いは一と三。うお!って思ってしまった・・・あ~びっくり。

写真はキッズテニスカップ千葉予選より、久しぶりに会った子。

企業スポーツ・・・・

2009-02-25 01:30:33 | Weblog
日本リーグ、3連覇のミキプルーン、そして女子の荏原は休部・・・事実上の廃部に近いそうな。

日本リーグの契約選手達がもらっている金額というのはおそらく皆さんが思っているよりも実際はかなり高額。ミキの所属選手はどうなるかまだ決まっていないそうだけど、これは相当な痛手だろう。場合によっては選手生命を絶たれる選手も出るかも知れないなあ・・・右近さんも大変ですね・・・

友人の照明アシスタントいはく、経営難に陥ったとき、真っ先に削られるのは広告だそうで(ホンマかいな)、彼自身もかなりギャラが減り、撮影現場のジュースとかから削りだしている企業もあるとのこと。スポーツ選手も企業にとっての広告塔・・・、この不景気はフォトグラファーにとっても深刻だろうなあ。

まあ、気にしても何にもいいことはないので、我が道を進むだけ・・・かな・・・

さて、昨日違う分野の写真を・・・という内容を書いたけど、今日はスポーツ以外の部門のすばらしい写真を撮る方のブログを紹介させていただきたいと思う。

Yoriko's Photo Eye

奥様よりちょっときれい!サロルンカムイと呼ばれた鳥

タスマニアに生きる人たち

NATUREA

言葉はいらない。是非、写真を見てほしい。
こういう写真を見ていると、違う分野の写真で仕事を・・・なんて、簡単には言えなくなるねえ。

続・スポーツイラストレイテッド

2009-02-23 23:12:23 | Weblog
さらに編集長の言葉は続く。要約すると、

「~しかやらない、というような変なプライドよりも、興味ない分野でも楽しく撮れる方が良い」

と。

僕はテニスをプレーすることから、撮る事に入っていった人間だ。だから、たとえば雑誌に出ているスポーツ以外の写真に対しては、「きれいだな~、すごいな~」とは思っても、「この写真を撮っている人はどういう人なんだろう?どうやって撮られた写真なんだろう?」というような事は気にしてこなかった。

だが、この一言で何か変わった。スポーツ以外の分野のフォトグラファーの考え方、生き方を知りたくなったし、自分にも雑誌でスポーツ以外の仕事ができるのだろうか?と思うようになった。

たとえば、今は学校写真(卒業アルバムに載るものなど)を撮ることもあるのだが、そういった写真も本当に好きだし、撮っていて楽しい。まだまだこの別世界には慣れず、なかなか良い写真が撮れないけれど、向上心がすごくわいてくる。
同じように僕が好む世界が、風景にあるのかもしれないし、ポートレイトにあるのかも知れないし、街のスナップにあるかもしれない(商品の撮影などにはない気がする笑)。ひょっとしたらスポーツより僕の興味を引く分野があるかもしれない。

テニスシーズンは完全にテニス漬けにはなるけども、それが終わったら時間ができ次第、いろんな撮影に出向いて見たい、と思う。

その前に日本に帰るようなことにならないように、金作に励まねば(笑)。
現地の当てにならない仕事を当てにして、結構寒い懐に心配する僕である。見切り発車、バンザイ!

写真はナナ&サヤ。この二人がダブルスやっている姿は、姉妹みたいでした。

スポーツ・イラストレイテッド

2009-02-22 23:07:06 | Weblog
先日、カメラ雑誌に目を通していると、一つの記事に目がいった。
それは、アメリカのスポーツイラストレイテッド誌の編集長のインタビュー。

「競技の写真よりも、選手の普段のポートレートなどがあれば大歓迎さ。」

とな。

そう、今日、テニスやっているところの写真なんてパスさえあれば誰もが撮れる。スポーツイラストレイテッドなんかものすごく優秀なフォトグラファーが多数いるわけだからなおさらだ。

しかし、選手のポートレートとなるとどうだろうか?メーカーのバックアップでもない限り、全く選手と面識のないフォトグラファーはおそらく撮影することは不可能だろう。そういう意味でも、選手とのコミュニケーションを密にしておくことって、すごく大切なんだよね。

おそらく、多くのフォトグラファーは選手とコミュニケーションを持つことは少なく、試合の写真やフォトセッションの写真を撮っているだけだと思う。
特にグランドスラムなどの大きな大会では、選手とコミュニケーションを図ることは不可能に近い。

では無理ではないか、となるけども、これが小さい大会なら話は変わる。選手もリラックスして歩いてるし、人も警備も少ない。さらに、これがジュニアの大会だったらどうだろうか?

そういう意味で、ヨーロッパでは小さい大会も、ジュニア大会も沢山回りたいと思っている。

もちろん、選手と仲良くなるのは仕事のためだけではなく、単純に・・・なんていうのか、人の性というか?知人が多くなると、撮影も楽しくなるしね。独り身の海外遠征だとなおさらだろう。

4月~の遠征は、選手だけじゃなく、全ての人との関わりを大切にして、お金云々よりも(それももちろん大切!だけど)、友人・知人が沢山できるような、楽しい、良い思い出になる遠征にしたいと思う。

写真はかみ切れない肉を喰らうクリタク。