今朝、8:13にはるくんがお星さまになりました。
とても穏やかで、眠ったのかと間違うほどの静かさでした。
正直なところ、はるくんの昔の印象ってない。
たぶん、家族全員がないと言うんじゃないかな。
それぐらい、印象に残らない静かで自己主張をしない大人しい子なのです。
だから、記憶に残るはるくんはここ数年のことばかり。
昨晩、22時ごろに眠くなったわたしは、はるくんにも「もう寝ようね」とかごに入ってもらった。今思うと、本当の最期が近いことがわかっていたはるくんは、必死になって出たがるの。入り口を閉めようとする瞬間に頭をひょいと出してスルリと脱出。
そしてわたしの手にぴょん。何度もダメだよと入れる→ひょい→ぴょん・・・
格闘の末、なんとかお家に入ってもらうのだけど、はるくんはもう出たくて出たくて、お家の中を行ったり来たり、エサの中にまで入って暴れたり、天井にぶら下がってみたり(笑)
あまりにも激しくって、じゃあと出してみると血便があった。
心配もあり、抱っこして一緒に寝ることにした。
「危ないから手から出たらだめだよ。出たらお家帰るからね」
と抱っこして寒くないようにして、危ないので電気をつけたままで。
抱っこした時点で熟睡はできないことぐらいわかっていたのでじっと見ていると、目がパチッ→ひょこ→トコトコトコ→置いてあるはるくんのエサのところへ行き、袋の上からカミカミカミ。袋の中に直接はるくんを入れると何度か口にしたので食べるかなって思ったんだけどやっぱりダメで。
何度か手から出たのかな、1回だけだったのかな、よく覚えてない。
「はるくん、お家で寝ようね」とかごに戻した。
出たがって暴れてたけど「大丈夫、ここにいるからね」と暫くそのままにしていたら静かになったので眠ったのだと思う。
うとうとから目覚めてしまった午前5時。
はるくんの様子を見てみると、奥だったか手前だったかで眠っていた。
けれど、わたしに気づいてまた来たので、抱っこしてお水を飲ませてみた。やっぱり飲まない。
「はるくん、また後でね」とまたかごに戻す。
8時過ぎ。出勤準備で起きていたわたし。
右目の装飾を施していたわたし。いきなりすぎるぐらいいきなり、はるくんの様子を見る。
頭を奥にして、低い姿勢でじっとしている。
はるくんと名前を呼んでも反応がない。
嫌な予感がしてすぐかごから出し母を呼ぶ。
それまで伸びていた足の指がきゅっとなっている。目もうつろで瞬きもゆっくり。
ついにこの時が来たんだと、抱っこをする。手が震える。はるくんのほっぺや頭をうまくなでなでできない。
「はるくん、ありがとう。ほんとに楽しかったよ」
何度も危篤状態になったはるくんに言ってきた言葉。たぶん、これが最後になる。
そばで立って見ている母にはるくんを渡す。
座ったわたしだけど、ハッと携帯を取り出しはるくんの姿を写す。8:11。
はるくんが母の手からわたしの手へ。
動かないはる。はるの目にはもうわたしは映らない。呼びかけに答えない。
8:13。はるの体から魂が離れた。
はるくんは昨日ではなく今日という日に決めていたのかもしれない。
時間だって決めていたのかもしれない。
もし昨日だったらわたしは泣きじゃくっていただろう。
出勤直前にはるくんに会っていたなら、はるはひっそりお星さまになっていた。
だから、普段なら手を止めることのないあの一瞬に、わたしへ呼びかけたのだろう。
そこには確かに【見えない何か】が存在したのだと思う。
晩年のはるくんは、人見知り鳥見知り?は相変わらずだったけど、目立たないけどちゃんと自己主張する子だったと思う。もしかしたら最初からそうだったのかな。
お家から出たい時は入り口の前に来て、こっちを見てる。
みんなが食べている何かがほしい時も塩土のところに来て、こっちを見てる。
お家に手を入れると、触らせてはくれないけど、ぴょこんと乗ってくれる。手を動かしたらすぐに止まり木に帰るけど(笑)
初めて体調を崩した6月から何度も何度も危ない瞬間を迎えては乗り越えて、なんて強い生命力を持った子なのだと母といつも言っていた。
はるくんの力いっぱい生きる姿をそばでずっと見てきた。
だから寂しさの後悔はないのです。
わたしは暫くは会えないけど、はるくんは先に行ったきゅうちゃんやねるくんたちに迎えられてまた穏やかに過ごしていくのだと思います。
はるくんありがとう。またね。