イチローや長谷川穂積といった
現実のスポーツ選手の努力のドキュメントが迎合される一方で、
熱血マンガや根性物語というのは敬遠されるようになりました。
このマンガが連載されていた当時は、
ラブコメや軽いギャグマンガが人気を集めており、
それ以前に人気があった
劇画調の熱血マンガやドギツイギャグマンガや風刺漫画は廃れていました。
そんな中であえて描かれたこのマンガは
本当に汗臭い根性マンガでした。
主人公の三五十五(三五が姓、十五が名)は、
柔道を全く知らない文科系の新入生でしたが、
うっかり柔道場に足を踏み入れてしまい、
セッキョーと呼ばれる新入生へのシゴキを受け、
持ち前の負けん気だけで柔道を続ける決意をしたのでした。
体格としてはそれほど恵まれていないにもかかわらず、
指導者との波長もよくあったためか次第に力をつけていき、
背負い投げの名手へと成長します。
当時の柔道界には昭和の三四郎と呼ばれる古賀稔彦がおり、
その背負い投げがモチーフになっていたことは容易に想像がつきますが、
それ以上に物語のリアリティが濃く、
フィクションという印象がなく、
実在の人物のドキュメントであるかのように迫ってきます。
登場人物一人一人の感情が鮮明に描き出され、
体育会系の中でもひときわ 汗臭い&うっとおしい 世界に引き込まれていきます。
やがて三五十五は強敵を破り日本一になるわけですが、
その過程は安易な出世物語ではなく、
何度もライバルにはじき返され、
時には弱そうな相手にも負けることもあり、
人間くささが随所に描かれています。
何かの書評で、このマンガには、
柔道をやったことがある人間なら、
どんなに辛くても柔道をやめられなかった理由が描かれていることがわかる、
と書かれていた記憶があります。
柔道に限らず、
辛くてもスポーツを続ける人は、
きっとこのマンガに共感を覚えることでしょう。
という私も弱いながら柔道を一時やってました。
体を壊して辞めましたが、
このマンガを同時代に読んでいたなら、
続けることはできなくても柔道にかかわり続けたことでしょう。
現実のスポーツ選手の努力のドキュメントが迎合される一方で、
熱血マンガや根性物語というのは敬遠されるようになりました。
このマンガが連載されていた当時は、
ラブコメや軽いギャグマンガが人気を集めており、
それ以前に人気があった
劇画調の熱血マンガやドギツイギャグマンガや風刺漫画は廃れていました。
そんな中であえて描かれたこのマンガは
本当に汗臭い根性マンガでした。
主人公の三五十五(三五が姓、十五が名)は、
柔道を全く知らない文科系の新入生でしたが、
うっかり柔道場に足を踏み入れてしまい、
セッキョーと呼ばれる新入生へのシゴキを受け、
持ち前の負けん気だけで柔道を続ける決意をしたのでした。
体格としてはそれほど恵まれていないにもかかわらず、
指導者との波長もよくあったためか次第に力をつけていき、
背負い投げの名手へと成長します。
当時の柔道界には昭和の三四郎と呼ばれる古賀稔彦がおり、
その背負い投げがモチーフになっていたことは容易に想像がつきますが、
それ以上に物語のリアリティが濃く、
フィクションという印象がなく、
実在の人物のドキュメントであるかのように迫ってきます。
登場人物一人一人の感情が鮮明に描き出され、
体育会系の中でもひときわ 汗臭い&うっとおしい 世界に引き込まれていきます。
やがて三五十五は強敵を破り日本一になるわけですが、
その過程は安易な出世物語ではなく、
何度もライバルにはじき返され、
時には弱そうな相手にも負けることもあり、
人間くささが随所に描かれています。
何かの書評で、このマンガには、
柔道をやったことがある人間なら、
どんなに辛くても柔道をやめられなかった理由が描かれていることがわかる、
と書かれていた記憶があります。
柔道に限らず、
辛くてもスポーツを続ける人は、
きっとこのマンガに共感を覚えることでしょう。
という私も弱いながら柔道を一時やってました。
体を壊して辞めましたが、
このマンガを同時代に読んでいたなら、
続けることはできなくても柔道にかかわり続けたことでしょう。
○柔道部物語(全11巻)/小林まこと/講談社ヤングマガジンコミックス
☆お勧め世代:スポーツをやっている全ての人&やったことのある全ての人
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