かわうそチリ日記

チリの山暮らしや、旅日記。

夜行バスの良し悪し

2016-03-19 07:40:51 | 日記
チリではよくバスに乗る。自家用車がないので、どこか行く時はいつもバス。遠くへ行く時は夜行バス。
11月から一緒に働いている日本語の先生にたくさんあるバス会社の中でどれが良いのかと聞かれるが、これは回答するのが難しい。
値段、座席の種類、出てくるおやつやコーヒー、枕や毛布の貸し出しなど色々な要因があるにしても、結局、快適さを決めるのは、隣に座る人だったり、赤ちゃんが乗客の中にいるかだったり、バスの中の匂いだったりするからだ。それから、バスの車掌さんの仕事の仕方。ノミがいるか、いないか。つまり、運。
これを書いている今も、サンティアゴに向かうのに夜行バスに乗っている。今、サンティアゴ到着まで30分地点、夜が明けたばかりで山々のシルエットがきれいだ。
しかし、夜は最悪だった。赤ちゃんが泣きっぱなしで、ウトウトしてると、誰かの携帯がなり、大きい声で会話する人、トイレの鼻にツーンとする匂い、その後の消臭スプレーがまたひどくくさい。
そして、なぜか夜明け前から上映され始めた80年代ロックバンドのビデオが頭の上のステレオから降ってくる、、、、、私の隣の席のおじさんはノッているので、たぶんサービスの一環のつもりなのだろう。ウトウトしていたのに、すっかり目が覚めてしまった、、、。

それでも、10時間半の行程のうち、半分くらいは寝たのだろうか。もしかしたらもっと寝てたのかも、、、。

バスはチリ国内だけではない。ペルー、ボリビア、アルゼンチンでも基本移動はバスだ。ペルーやボリビアだと、隣の人が民族服を着ていたり、見たこともないようなものを食べていたりするので面白い。赤ちゃんや、小さい子供との遭遇率も、チリよりずっと高い印象だ。つまり、ペルーやボリビアのバスは、チリのよりさらにごちゃごちゃしている。音も匂いも荷物の多さも、それから多分何かを盗まれる確率も。
その代わりリャマの干し肉や、干し芋のお弁当や、ゆでたてトウモロコシとやたら匂いの濃厚なチーズを食べる機会や、突然の絶景、インディアンのおばちゃんに、みんなが被っている帽子について質問してみたりと、飽きない時間が過ごせる。

バスの良し悪しは、運。運は旅の一部。
さて、サンティアゴターミナルに到着するみたいだ。帰りのバスは静かにゆっくり寝れますように!