朝、チュースのうちがあるアストゥリアス県を出た時は、霧が立ち込めて肌寒かったけど、車で1時間くらい走って峠を越えたら1分も経たないうちに真夏の太陽にお目にかかった。
アストゥリアスは森が深いため、雨や霧が多い。でも、その先マドリードまでは、その昔木がたくさん切られて、大農地などになったため、日陰もなく、かんかん照りの太陽に、真っ青な空が続いた。
叔母たちとの旅行の為に借りたレンタカーは、なんと新車で、真っ白で、エアコンや、ラジオもばっちりで素晴らしい。坂道もスイスイのぼっていく。
途中、アルゼンチンから到着したばかりのペデロに会う。彼は、チュースと同じアストゥリアス人で、普段はアルゼンチンのボルソンに住んでいるが、冬休み中の末娘とともに、アストゥリアスに住んでいる両親、長女と次男を訪ねに、やってきた。マドリードからアストゥリアスに向かうペデロ一行と、アストゥリアスからマドリードに向かう私たち。国道沿いのレストランで昼ごはんを食べた。
ペデロの長女(24)は5歳の娘とともに昨年からスペインに住んでいる。アルゼンチンにいたときは娘の父親である彼氏との喧嘩が絶えず、仕事も長続きせず、ペデロを常に心配させていたが、スペインでは、祖父母や、叔母の援助を得ながら子育てをし、しっかり収入も得ている。
スペインでの暮らしはどう？ と聞くと、彼女は、
アルゼンチンでの暮らしとは比べられないくらい素晴らしいよ、と笑顔。とげとげしかった雰囲気がすっかり柔らかくった彼女は、とても美人なのだった。
夕方到着したマドリード。この温度計は、いささか嘘っぽいけど、それにしても暑かった。絶対に40度以上はあっただろう。
夕方なのにこの温度、、、。
美味しそうなものがずらりと並ぶマーケットや、
夕暮れの王宮の景色を楽しみ、暑くない季節に一ヶ月くらい滞在したら面白そうだなあと思う。
