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ぼくは君たちを憎まないことにした

2023年11月17日 17時16分36秒 | 映画 は行
評価★★★【3点】(10)



君たち(犯人)を憎まないと言うだけで感動を呼ぶってどゆこと?
これ、ドラマを見れば夫の心情が痛いほど伝わってきます。



パリに暮らすジャーナリストのアントワーヌ・レリスは、
愛する妻エレーヌと幼い息子メルヴィルと幸せな日々を送っていた。
しかし2015年11月、同時多発テロが発生し、
コンサート会場にいたエレーヌは事件に巻き込まれ命を落としてしまう。
突然の悲劇に激しく動揺し、幼いながらも
何かを感じ取っている息子のことを思い、大きな不安に襲われるアントワーヌ。
それでも彼はSNSでテロリストに向けて“憎しみを贈らない”と宣言し、
息子と2人で今まで通りの日常を続けることで
テロに打ち勝つと決意表明するのだった。
このメッセージは世界中に拡散し、動揺するパリ市民を落ち着かせ、
未曽有の危機に立ち向かう勇気と団結力をもたらしていく。
<allcinema>



これって世界的ベストセラーを映画化した実話だそうです。

確かにその辺りでパリで同時多発テロがあったというニュースは見たような。
世界でテロ行為が頻繁に発生していた時期だったのでどのテロなのか。。。

それはさておき、幸せな日常が突如として絶望へ突き落される瞬間って
卑劣なテロや偶然の事故などいろいろな場面が想定されるけど
意図して行われたテロ行為に対しては実行犯に対し怒りを覚えるのが普通。

しかし、この夫はそうではなく、犯人に向けFacebookで想いを綴る内容が
まさかの「君たちを憎まない」という意外性がミソである。

復讐に復讐を重ねても意味がない。もちろん亡き妻のことは悲しみでいっぱい。
だが、そういった怒りだけを持って生き続ける負の心は
未来ある幼い息子の成長に少なからず影響を与えてしまうだろうということ。

ある意味、悟りの世界を見せられているような感覚になったし
そのFacebookの投稿を見た読者からの反響や賛辞がものすごいことになる。
メディアも彼の特集を組み時の人となっていく。

ドラマ的には悲劇の実話ということで娯楽性はないけどテロ前後の日常を
割と淡々と描いていく過程はドキュメンタリーっぽい印象。

ドラマの見どころ、2歳くらいの息子の演技がおそろしく上手くて驚いた!
この映画はこの幼い子役の演技だけでも見る価値は十分にありますね。
ってうか演技なのか?どうなんだろう。



【今週のツッコミ】

・もしかしたら1歳児半くらいか?これで自然な演技ができちゃう。
 モンスター級の乳児ではないだろうか(まだ離乳食でしたし)

・ネイチャー系のスタッフが上手く撮ったようには見えないし
 これは本物の子役のような気がする。

・Facebookに想いを綴った夫はジャーナリストだけあって
 語彙力があり文章が上手いというところがただのシロウトとは違った。
 ワタシが書いたら、ブーイングの嵐でしょう(いや気づかれない)

・夫は妻亡き後、呆然状態で葬儀の支度もままならず。
 親族がいら立つのも、そりゃあそうでしょうとも。

・もしも、夫に復讐心が芽生えたらアクション映画になるんでしょうか。
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監督:キリアン・リートホーフ
脚本:ヤン・ブラーレン、キリアン・リートホーフ、マルク・ブルーバウム
音楽:ペーター・ヒンデルトゥール
出演:ピエール・ドゥラドンシャン、ゾエ・イオリオ、カメリア・ジョルダーナ

『ぼくは君たちを憎まないことにした』




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2 コメント

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Unknown (margot2005)
2023-11-18 21:15:12
本作の2015年のパリ連続テロ、2020年のニースのテロ事件とか、フランスはたびたびターゲットにされてますね。そのフランスって国のテロ対策が半端ないそうです。

ジャーナリストのアントワーヌは、怒りと悲しみをこらえながら、あの投稿は“メルヴィルが憎しみを抱く人間になって欲しくないから”とも言ってました。アントワーヌって人間できてるなぁと感嘆しました。

そうそうゾエって女の子のようです。監督のインタビュー記事にありました。フランス、ドイツ、ベルギーなどなどで探して見つけたようです。実際は3歳で演技を教えたようですが、とても利発な子なのでしょうね。キュートだし。将来が楽しみ?
アントワーヌ役のピエール・ドゥラドンシャンも素晴らしかったです。
そのまままのタイトルがインパクトありでniceです。
margotさんへ (ituka)
2023-11-18 22:06:34
確かに言われてみればフランスは頻繁にテロのターゲットになってましたね。
そういった事件も遠いヨーロッパに起こったこととして安全に暮らしているワタシは「またかよ」程度で済ましてました。

でも、この映画のように最愛の家族を実際に失ってしまい失意のなかにいる人がどれだけいることか。
そう考えると普通なら手を差し伸ばさないといけない我々以上に強い決意表明をした主人公には頭が下がる思いです。

あの息子役の女の子はやはり本物の演技だったのですね。
イヤー本当に凄いです。しかも3歳って、これは将来が楽しみですね。

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