ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

G STAR RAW ベルト

2017-10-02 09:27:42 | ベルト(他ブランド)

G STAR RAWのベルト修理です。
千葉県松戸市のお客様からです。
松戸といっても結構広いのですが、私も自宅は松戸市なんです。
毎朝、スクーターで通勤してます。

今回はピン折れの修理依頼です。
このピンはダイキャストなので、折れたらもう使えません。
ダイキャストは金型に10トンくらいの圧力で亜鉛を流し込んで成型するので、あとからここだけ付けると言う技法はないのです。
ちなみに亜鉛なので、硬くてもろいです。
一万円くらいまでのベルトだと、バックルはほぼ亜鉛ですね。
金型は高いですが、量産すればコストが下がりますから。
数万円のベルトになると、さすがに亜鉛だと折れるので使わなくなりますし、価格帯があがると販売数も減るので、高価なダイキャストの金型代を償却しきれなくなりますから、真鍮鋳物などに変わってきます。

今回の修理は、お客様には代用のピンの取り付けということで、ご納得いただいます。
部品供給受けられるわけでもないので、同じものは用意できませんし、何より同じもの付けてもまた折れますよね?
それでは修理になりません。
ちなみにこのベルト、販売店に修理依頼したら断られたそうです。
なんともひどいアフターです。


まずピンをはずします。
これはもう付け根を折るしかないです。
簡単に折れますけどね。
隙間にマイナスドライバー入れて抉れば一発です。


交換用の真鍮製のピンです。
幅が2ミリほど広いので調整します。


少し削って、表面ダメージ加工して、バックルの色合いに少し近づけます。
さすがに剥げちゃってる感じは出せないです。


ピン取付ました。


装着するとこんな感じです。
これならおかしくないですよね。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。
また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。

おかげ様で毎月かなりの数の修理依頼をいただいております。
連日多忙のため、持込の場合は完全予約制とさせていただいております。
他のお客様の修理を途中で中断したくないのです。
ご理解、ご協力よろしくお願いします。



伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku










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