トレンチコート リメイク

バーバリー、トレンチコートのバックルリメイクです。
今回は長野県のお客様からのご依頼です。
そろそろ涼しくなってきましたので、準備される方も増えてきますね。
これから年末に掛けてが一番、トレンチコートのリメイク依頼が多い時期です。
暮れになると依頼が多すぎて、受注ストップした年もありましたので、早めのご準備がお勧めです。
今回のように甲信越のお客様や、北海道、東北、北陸のお客様など、まずは涼しい地域から受注が始まります。
ごくごくたまに、沖縄県？から来るのですが、着るのでしょうか？
ちょっと謎です。
今回のご依頼はベルトがコートからはずれないと言うことで、トレンチコートごとお送りいただきました。
まずはバックルをはずしてから作業開始です。


茶系といっても、出来る限り色を既存に合わせます。
同系色でもこれだけ種類があります。


もう手で剥けるほど、ボロボロだったので、特に工具とか要りませんでした。
実はこの時、ご依頼いただいたお客様から、荷物は届きましたか？いつ頃仕上がりますか？と、LINEでご連絡いただきました。
丁度作業中だったので、今こんな状態です。と写真送りましたが、さすがにこの状態は大丈夫なのか？と不安に思われたかもしれません。何も返信ありませんでした^^;
私としては通常の作業なので、あまり気にしてなかったのですが、見慣れないとちょっとドキッとするかもしれませんね。
しかも自分のものだと。


さて、革を新しく貼り替えたので、余分な部分を色々な刃物でカットして行きます。
バーバリーでもバックルには何種類も大きさの違いがあって、年代や、製造国、メンズとレディース、国内でのライセンス生産時代のものなどなど・・
微妙に大きさが違うので、毎回手作業なのです。


完成したバックルにピンを取り付けて、トレンチコートに取り付けて修理完了です。
写真で見ると数枚ですが、接着したり、乾かしたり、滞りなく作業しても数日掛かります。

コートを受け取ったお客様から、非常にきれいな仕上がりです。とお褒めいただきました。
まあ、分解したときとの、ギャップ萌え？

ですかね。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
折れていたり、大きさが特殊なものだったり、色合いだったり、傷み具合だったり、口頭では把握できない事をいろいろ確認したいので、ご協力お願いします。

画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。

また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。

おかげ様で毎月かなりの数の修理依頼をいただいております。
連日多忙のため、持込の場合は完全予約制とさせていただいております。
他のお客様の修理を途中で中断したくないのです。
ご理解、ご協力よろしくお願いします。



伊東金属製作所
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