森喜朗元首相が小沢一郎の連立問題に関し「スカッと申し上げる」発言に反応、町村派退会届を叩きつける

2010年09月03日 23時28分11秒 | 政治
◆9月3日朝のテレビ朝日の人気番組「スーパーモーニング」は、さながら居酒屋「庄屋」の一室で、大学生がゼミの担任教授を囲んで、賑やかなコンパの雰囲気だった。生出演した小沢一郎前幹事長が教授、スタジオ出演者の山口一臣氏(週刊朝日編集長)、鳥越俊太郎氏(元サンデー毎日編集長)、大谷昭宏氏(元読売新聞大阪本社社会部記者)らは、教え子という感じだった。教え子が我先にと質問攻めし、これを受け止めて、教授は能弁に答えていた。この場に足りなかったのは、教授の好きな焼き鳥に豆腐、それに生ビールと日本酒、焼酎。だが、酒と肴がなくても、談論風発、和気藹々のコンパ風景は、小沢前幹事長が、いかに日ごろ、若い書生や秘書たちと、行きつけの居酒屋で活発に会話しているかを連想させるのに十分だった。
 おそらく、この番組を見ていた視聴者の多くが、小沢前幹事長の意外な一面を垣間見る気分になったのはないか。思いがけない雰囲気に、キャスターのだれかが、「小沢さんと同じ空気を吸う空間にいられるのが、不思議なくらいだ。代表選挙中にもう一度やりましょう」と続編を所望していた。いつもは苦虫を潰すような恐ろしい顔、表情の小沢前幹事長は、ウソの小沢さん、にこやかなお父さんが、ホントの小沢さんなのだ。
◆渡部恒三元衆院副議長は、昭和44年当選同期、41年もの付き合いのある小沢前幹事長のことを「悪代官」と言いふらしているが、「ニセ黄門」と悪評の高い渡部元衆院副議長の最近の所業は、見苦しい。いかに不満があろうとも、友人を裏切り、悪し様に言いふらすのは、人間として拙劣である。私は永田偽メール事件の際、渡部元衆院副議長を主役とした「民主党を救った会津魂」(ごま書房刊)という本を書いたが、会津藩校「日新館」の「童子訓」には、友人を貶めてよいとは、一言も教えてはいない。渡部元衆院副議長こそ、「人間失格」とさえ思う。恥ずかしい。いまの世の中、太宰治の「走れメロス」のような人間関係はどこを探しても見つけることが、難しくなったのであろうか。
◆昭和44年当選同期には、羽田孜元首相、渡部恒三元衆院副議長、石井一元国土庁長官、梶山静六元自治相、綿貫民輔元衆院議長、奥田敬和元郵政相、森喜朗元首相らがいる。(小泉純一郎元首相は、この選挙で落選した)
 ただし、石井一元国土庁長官は昭和58年(1983)、総選挙で落選した。この落選が響き、同格であった後の竹下派七奉行を初めとする政治家達に大きく遅れをとった。梶山静六も落選し、同じ境遇であった。国会議員は、当選回数が、一番であり、モノを言う。落選すれば、蔑まれるということである。
◆同期生のうち、森喜朗元首相は9月2日、東京都千代田区紀尾井町のプリンスホテル赤坂で開かれた町村派幹部会で、安倍晋三元首相から「息子さんの件もあり、そろそろ相談役に引いていただけませんか」と言われて、町村派退会届けを出した。この言葉の背景には、小泉純一郎元首相がいる。安倍元首相に言わせた。森元首相が、小沢前幹事長と両天秤をかけているので、面目が立たないと考えているからである。そうしたら、森元首相が、町村派退会届けを出した。清和会から森元首相を野放しにしたら、爆弾になる恐れがあり、小泉元首相と安倍元首相にとって、危ない存在になりかねない。
 森元首相は、亀井静香元金融担当相や小沢前幹事長とともに、小泉改革を修正する郵政改革法案を認めており、この流れを知った小泉元首相は、郵政改革法案が国会で成立してしまうと、面目が立たなくなると考えて、安倍元首相に「息子さんの件もあり、そろそろ相談役に引いていただけませんか」と言わせたということである。
 実は、森元首相は、中曽根康弘元首相と頻繁に会っているという。ここは、表向き不可思議なところであるが、森元首相は、小沢前幹事長との間で、連立話を進めており、このことに気づいた小泉元首相が、危機感を抱いたようである。事実、森元首相は、参院選挙直後、すぐに小沢前幹事長に和解を申し込んでいる。(オフィス・マツナガのサイトではこの重要情報を、会員からの問い合わせに対し、現役記者を称する北岡某が、「板垣は定期的にガセを飛ばす人だからガセと認定」としている。とんでもない。オフィス・マツナガこそ、「ガセネタ源」であることを自ら暴露している)
 小沢前幹事長サイドの情報によると、自民党側の連立の相手は「古賀誠元幹事長、福田康夫元首相」という。小沢前幹事長が日本記者クラブ主催の討論会で連立問題を聞かれ、「代表に選ばれれば、スカッと申し上げる」と答えたのを聞いて、参院議員選挙直後から民主党との連立に蠢いていた森元首相は「バスに遅れてはならじ」と町村派に退会届を叩き付けたとも解釈できそである。百戦錬磨の政治家というのは、「機を見て敏」のようである。変な意味で感心させられる。しかし、町村派では、森元首相を野放しにすると何でもしゃべられてしまうと警戒感を強め、対応に苦慮している。

板垣英憲マスコミ事務所

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卓見 (my)
2010-09-04 07:24:43
いつもながら スカッとしました。T氏は小沢出馬ないと断言 あほかと h氏このごろ まともな 新聞記者と感想です。続編楽しみです。
高齢者
Unknown (大阪淀屋)
2010-09-04 07:40:35
代表戦状況はどうでしょうか。
国会議員は小沢210、菅200が田崎氏の予測。
地方議員は岩手、沖縄以外は菅優勢とサンケイが報道しています。
やはりマスコミ世論調査が菅有利に左右しているのでしょうか。仙石の官房機密費とマスコミの小沢恐怖が連動しており、それに大臣病が加わり、簡単ではない選挙です。
※直島、北沢は菅支持。
仙石の悪辣さは目に余る、起訴なら野党の不信任に賛成するとはいうべきであるまい。
どうも道義に生きる楠・小沢悪党より道義なき悪人の方が強いのではと不安です。
板垣様の見立てはどうなのですか。
私は小沢が勝たないと日本再生は永遠にないと考えて応援していますが、一サポーターではマスコミ報道以外わかりません。
サポーター (sakaigawanatsu)
2010-09-04 20:14:03
最近になってこのサイトを知り、毎日更新が楽しみです。
サポーターは会費を払っています。
1、○○を応援する。
2、民主党を応援する
以外の方は頼まれて党員・サポーターになったと考えられます。
私もサポーターですが、小沢さんを応援するために入ったようなものです。
友人2人もサポーターになりましたが、いずれも小沢応援隊です。
政治が分かればわかる程小沢しかいない、と思う人が多いようです。
Unknown (カーズ)
2010-09-04 23:55:22
風見鶏の腹黒原口総務大臣や気の毒な蝙蝠男細野幹事長代理が小沢支持を表明したということだけで、小沢優位に進んでいると思いますが、いかがでしょう。

とにかく、早く代表選が終わり、軽佻浮薄の恥知らずの亡者菅には一日も早く消えてもらいたいものです。
新聞とネット (タロ)
2010-09-10 09:40:14
世論調査について、50代主婦です。以前、電話を受けた経験では質問の趣旨が誘導的に思えるところがあったので、以来‘0120’のディスプレイの電話には出ないことにしています。新聞もネットも見ますが、内容の差が益々おおきくなって行くようです。

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