菅直人首相は、孫正義ら積極的・攻撃的経営者と会食し、「マイナス思考・排除の論理」を大転換できたのか

2010年12月30日 16時01分22秒 | 政治
◆菅直人首相率いる民主党は、「ブラックホール」に急速に吸い込まれつつある。それは、「蟻地獄」に似て、這い上がろうとすれば、するほど足を滑らせて、奈落に落ちていく。恐ろしい「ブラックホール」である。統一地方選挙に大敗し、次期総選挙に惨敗し、哀れ政権の座から確実に滑り落ちていく。選挙が三度のメシより好きな野戦型の小沢一郎元代表を排除し、選挙ベタの幹部ばかりで党執行部を固めているのだから、当たり前だ。
 この最大最悪の元凶は、菅直人首相の基本的思考傾向と首相を取り巻きスタッフの硬直した文字通り頑迷固陋なる左翼・新左翼的セクト主義(仙谷由人官房長官・枝野幸男幹事長代理)及び柔軟性を欠いた原理主義(岡田克也幹事長)が、奇妙奇天烈なシナジー効果を生み出している。血管で言えば、動脈硬化症である。
◆以前にも指摘したことがあるが、保守陣営は、「鵺(ヌエ)」と言われた本来の自民党がそうであったように、何でもかんでも呑み込んでは、物凄い消化力で栄養分にしてしまう「胃袋」のようなところがあった。
 5大派閥でお互いの激しく競い合いながら、気に食わない政敵でも「排除の論理」で追放しようとする力学は、働かせなかった。むしろ、三木武夫派のような弱小派閥が、土俵際の俵から片足を浮かせて、「離党するゾ」と脅しをかけて、その結果、重要閣僚ポストを確保するようなことはしばしばあった。三木元首相がバルカン政治家と呼ばれた所以だ。保守陣営が長期政権維持した秘密は、「求心力」を基本力学の核心に据えていた点にあったのである。
◆ところが、どうだろう。菅政権は、左翼・新左翼のセクト主義的DNAを厳然として内臓したままで、この難局を乗り切ろうとしている。
 しかし、極端に言えば、菅政権から連想するのは、フランス革命時の革命推進勢力である。ジロンド派(共和派)のシャルル・ジャン・マリー・バルバルー(1767年3月6日 ~ 1794年6月25日、一説にはジャン=ポール・マラーの暗殺犯) 、ジロンド派を追放したジャコバン派 (パリのジャコバン修道院を本拠とした)のマクシミリアン・ロベスピエール(恐怖政治で活躍し、テルミドールのクーデター以降、一転、没落、共産主義の思想的なルーツ)のいずれもが、ギロチンの露と消えたように、革命勢力の歴史には、「遠心力」という力学が働き、「排除と殺し合い」によりいつも血塗られてきた。
 いま日本国民は、左翼・新左翼が牛耳る菅政権によって、同じような場面を見せ付けられている。
 加えて、日本国民の最大の不幸は、菅首相が「マイナス思考」の持ち主であるということである。「プラス思考」なら「最大多数の最大幸福」というところを、この首相は「ゼロ点から左方向」の発想をして「最小不幸」という。
 これが、国の政策に影響して、「ゼロ点から右法向」を目指す「経済・景気政策」ではなく、得意分野の「福祉・環境政策」に止まり、菅首相がいくら「雇用、雇用、雇用」と声高に絶叫しても、ただの空念仏に終わっている。それは、当たり前である。「雇用が拡大」するのは、「経済・景気政策」次第だからだ。
 にもかかわらず、「ゼロ点から左方向」への「マイナス思考」から抜け切れず、発想を逆転できない。それどころか、「経済・景気政策」に長け、豊富なノウハウを持つ小沢一郎元代表と支持派を民主党から追放しようとばかり考え、エネルギーを浪費している。だから、国民は、ますます不幸になる。「最小不幸社会」を目指している菅首相自身が「最大不幸社会」を深めているのである。何という皮肉か。
◆読売新聞12月20日付け朝刊「政治面」(4面)の「菅首相の一日」によれば、菅首相は「12月28日午後8時11分から10時37分まで、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ内の会員制クラブ「ガーデンコートクラブ」で孫正義ソフトバンク社長、柳井正ファーストリテイリング会長兼社長、永守重信日本電産社長、佐藤康博みずほコーポレート銀行頭取、加藤、寺田両補佐官と会食」したという。
 これらの経営者は、いずれも積極的・攻撃的経営の実践であり、成功者である。このうち、たとえば、孫正義社長は、弱冠25歳のとき「孫の二乗の法則」と名づけた「二十五文字」の文字盤をつくり、これを経営指針として積極的・攻撃的経営を実践して、今日のソフトバンクの隆盛を築いてきた。「孫子の兵法」と「オリジナルの言葉」を組み合わせた「道天地将法、頂情略七闘、一流攻守群、智信仁勇厳、風林火山海」(理念、ビジョン、戦略、将の心得、戦術)」というものである。
 菅首相は、折角の会食積極的・攻撃のなかで的経営の実践である孫正義社長から、一体何を学んだのであろうか。孫正義社長は2010年7月28日、「ソフトバンクアカデミア」を社内に開校し、「後継者養成」に乗り出しており、開校式の特別講義て「二十五文字」について詳しく解説したという。菅首相も、この講義を聞けば、「プラス思考」に発想転換を果たせるかも知れない。だが、マスターしたときには、「菅政権」は、「ブラックホール」に吸い込まれて、粉々になっているに違いない。もう手遅れということだ。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
フリーメーソンが企てた「家族制度の破壊」工作が日本で大成功、自殺者、子殺し、親殺し、独居、孤人、非婚増加、無縁墓地、無縁社会、刑務所の特別養護老人ホーム化が進行

◆〔特別情報①〕
 「板垣英憲情報局」において現在連載中の四王天延孝中将著「猶太思想及運動」(昭和16年7月15日刊)の「第四編 秘密結社フリーメーソンリー」12月24日エントリー(NO.57)に、今日の日本の姿を暗示しているような記述がある。
 「彼等フリーメーソンの教科書の中に次の文句が友愛の所に説いてある。『人類は血族関係よりも尚ほ強い関係で結付けられる。吾人は一大家族とも称すべき、否寧ろ一体となるべきものであって、吾人は同一生物内の細胞である』之を読て先づ感じられるのは、彼等の友愛は魂胆ある主張である、第一には家族制度の破壊である。

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第1章 小沢一郎が描く日本のリーダー像

第5節 なぜ発想の転換が必要なのか

旧内務省の復活

 特徴的なのは、内政的には自治省・警察庁、建設省、厚生省、労働省の仕事が主流をしめているという点である。これら五つの省庁の母体は、なんと旧内務省なのだ。
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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」No.59

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『カルロス・ゴーンの言葉』 第7章 家庭で、人生で生きる言葉―言葉68 私はいったん帰宅すれば、仕事は家に持ち込まない

第7章 家庭で、人生で生きる言葉

言葉68
私はいったん帰宅すれば、仕事は家に持ち込まない主義

わが家には四人の子どもがいる。キャロラインはブラジルで生まれ、ナディーヌとマヤとアンソニーはアメリカで生まれた。四人の子育ては、もとより母親ひとりでできる仕事ではない。妻がその大半を担ってくれたとはいえ、私も家にいるときはできるだけのことをしてきたつもりだ。父親にとって子供たちと一緒に過ごし、彼らに愛情と関心を注ぐことは大切なことだ。子供の頃、短い期間であったが父親と一緒に過ごし、ゲームなどをして遊ぶのがどれだけ楽しかったか、私はいまでも憶えている。

◆家の玄関を入った途端、「家族の時間」が始まる

 ゴーンとリタ夫人は、結婚して4か国で4人の子供を育ててきた。結婚したとき、ゴーンは30歳、リタ夫人は19歳だった。ゴーンは当時、ミシュランのR&Dテクニカル・センターの所長で、リタ夫人は、フランスのリヨン大学薬学部の学生だった。パーティで知り合い、ゴーンが一目ぼれしたという。

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