いしころにっき

石原石子の日記です

今年は前厄ですから

2016-08-23 11:04:25 | あれこれ
突発的にひどい頭痛がおこり
あまりの苦渋に2日間寝込み
それが起因してか
その後もともとあった座骨神経痛が
過去ないほどの鈍痛と痺れで10日間ほど
時速1KMくらいの速度でしか歩行できなくなり
3日前くらいからやっと
普通に暮らせるようになってきたのですが
それでもやはりまだ腰が痛いので
知り合いのチンドン屋さんに

ゴッドハンド

と呼ばれる先生を紹介していただきました。
場所は香港にある重慶大厦のようなアパートの一室でした。
それだけでわくわくします。
私は当初、整体の先生だとおもっていたのですが
マッサージをうけたあと針治療がはじまりました。
治療がおわったあとに名刺をいただいたところ
鍼灸治療院と書いてあったので

だから針を何十本と刺されたのかぁ

とおもいました。



私は生まれて初めて針治療をしました。



しかも最後までマッサージだとおもっていたので

いまから針をやります

そう言われたときに

なにをーーー!?

胸の内で叫びました。
普通の病院でしたら


痛いの嫌なので痛くないようにしてくれるならやってもいいです


と言っているところですが
ここで言えるはずがありません。
まるで私は海の奥深くに棲息する深海魚のように
それは静かに

どうぞ

まわりではどう見えていたか知りませんが。

実際のところ私は

こわいよー

とおもう心と

ゴッドハンド先生だから大丈夫

と安心する心と
二つの思いを抱きながら50本くらい打ち込まれました。
実際はもう少しすくなかったかもしれませんが
そのように感じました。
でも、ま、痛くなかったです。
当たり前といえば当たり前なのですが・・・。

そうして治療が終わって鏡を見せていただいたところ
顔色が見違えるように良くなっておりました。

私は単純な感想を感歎しました。


すげぇーーー


また来ようとおもいます。

美術モデルと山の手事情社

2016-08-04 09:21:36 | アルバイト
ちかごろ新しく副業をはじめました。

美術モデル

というお仕事です。
その仕事をしている子が
私の裸をみて


やれますよー


と言った一言を真に受けてはじめたのですが
山の手事情社時代の稽古を思い出してなりません。


ほんとうに、嫌なかんじです


いうなれば
二拍子という稽古があります。
それはある感情を心にたたえたまま
彫像のようにポーヅを
ポンポンとかえていくのですが
美術モデルは

20分間

そのままです。
5分休憩して20分間ポーヅ
基本的にはそれを繰り返します。
それなら楽なポーズをとればよいのですが
山の手事情社の刷り込みのせいで
なにかおもしろい形はないものか
また同じような形になっていないか
という思考が
どうしてもはたらいてしまい
稽古より甘くしたつもりの

こんなていどポーヅ

それが酷いありさまです。
20分を乗りきるには過酷すぎました。

安田め
こんなことを私に仕込みやがって

心の中で、
辞めたところの劇団主宰者に悪態をついてしまいます。

ただ幸いなのは感情はたたえなくてもよく
顔の表情もつくる必要がないことです。
そこはまったくの素ではないですが
ほぼ素です。


まあ、良しとしよう


そうおもっていたところ
とある学校の先生に


ふだん何をしていますか?


そのように問われ


役者です


答えると
ちょっと考えた先生は


じゃあ喜怒哀楽でお願いします


山の手の稽古そのものじゃないか・・・


とは心のなかの台詞です。
ちなみに表からでた台詞は


それくらいいいですよ


にこやかに、平然と、言ってみました。

そうして通常の稽古以上に
すべての毛細血管がぷちぷちする気がしました。

今後は表情を作りすぎるのは本当にやめようと思いました。

長い時間同じポーヅでいるとさまざまなことを考えます。
いま身体のバランスはどこでとっているのか
途中で腕の位置や表情がかわっていないか

そして劇団員にもやらせてみたい、とか。

まあ、私としては稽古でしたら遠慮しておきますが。