昨日、3月29日はベトナムから米軍の撤退がすべて完了した日。1973年。50年も前のことであった。
フランスの植民地であったベトナム。第二次世界大戦後、フランスからの独立戦争が起き、終結後はアメリカの介入が始まった。
64年のトンキン湾事件でアメリカ軍の全面介入が始まり、泥沼にたちいった。このトンキン湾事件はアメリカのでっち上げであることが、今では明らかになっている。
世界最大の軍事力を投入しても、民族の独立を奪うことは出来ないという教訓であったが、時が経てば忘れられていく。
アメリカは、再びアフガニスタンから完全撤退した。
そして今は、ロシアによるウクライナ侵略だ。
侵略ではないという理屈は、ウクライナ東部を独立させ、その要請でロシアが軍事介入を行ったと。
なんと、かつて日本が中国に対して「満州国」をでっち上げ、大量の日本軍を送り込んだ。民族独立に火をつけ、日本は泥沼に入っていった。まったく同じケースだ。
しかし違うのは大量の核兵器があることだ。
ロシアは核兵器使用の脅迫をやめない。
さらに唯一の被爆国である日本は、安倍元首相や維新が「核共有」(核兵器の保有)を言い出している。彼らはこぞって憲法9条を変えようとしている。
国会では「経済安保法案」の審議が続いている。経済そのものを「軍事」の枠組みのなかに入れようとする「軍事国家」を目指すものだ。防衛費はGDP2%の2倍化へと自公政権が騒いでいる。
歴史は同じ過ちをくりかえそうとしているのか。
そうではない。
国連憲章の精神を取りもどそうとする世界の動きが。141カ国の非難決議、人道に反すると140カ国が賛成した。国連憲章の精神を取り戻そうと動いている。
日本では同じく国連憲章、そして日本国憲法9条を生かした外交をという政治勢力が頑張っている。
さらに戦争反対を貫いて100年の日本共産党が活動している。
歴史の逆流を阻止するため。
ウクライナから一日も早く、すべてのロシア兵が撤退するまで。