東京ほっとけー地

ほっといて、この土地。
そうすれば
すぐにも
草がヂャンヂャン生えてきて
夏の虫うたうから。

でも、東京は空き地とみれば
需要のないマンションを建てるか
舗装して駐車場にする。

また、父母からの授かりものである
思い出多いはずの古民家も
おそらくリフォームの検討もなく
庭木ごと潰されて
無機質なプラモハウスに建て替わる。

ああ、一つの町に一つくらい、
地主さん一人くらい
空き地をそのままにして
または木を植えて
花がさき小鳥がうたう
オアシスにしないのか。

活用しないともったいないとか
虫が出るからって
放っとけー地は
非難されるかもしれない。
だけど、下草を抜きさった
セミの鳴き声しかしない公園で
網を持ってうろうろしている子どもたちに
蝶やバッタいっぱいの空き地をプレゼントしたい。

もちろん、放っとくだけでなく
観察用の森やビオトープにしてもよい。
都会の真ん中に。

コンクリートジャングルから逃げて
沖縄やハワイにいくのもいいけど
できれば、癒しや憩いのオアシスも
地産地消できたらと思います。
澄みわたった隅田川！
イルカと泳ぐ東京湾♪

都会の土地を
みんなで買って（トラスト）
私設公園として
樹も植えて小さな森にする。
それをどんどん増やし
つなげていくと
都会に、森の風の道ができる。
そんな地主になろう。

土地持ちになって
栃の木もうえて、
ハチ蜜を
ホットケーチに塗ってたべよう。