秩父鉄道 三峰ロープウェイ大輪駅発行 普通入場券

平成18年5月に秩父鉄道がかつて運営していた三峰ロープウェイ大輪駅で発行された普通入場券です。


   


白色無地紋のB型大人・小児用券で、同社本線系統と同じ山口証券印刷で調製された様式となっています。


全国には様々なロープウェイが存在しますが、観光鉄道的な要素が多いからでしょうか、「雑収入」計上しなければならない入場券を発売している事業者が少ない中、同社で運営していた三峰ロープウェイと系列会社である宝登興業が運営する宝登山ロープウェイでは硬券の普通入場券を発売していました。


三峰ロープウェイは大輪駅と三峰山頂駅を結ぶ営業キロ1.9kmの索道線でしたが、施設の老朽化による金属疲労が発見され、この券が発売された翌日の5月19日から約1年間の運休を予定して施設の改修を行うことになっていましたが、改修工事に取り掛かると老朽化が予想以上に進行しており、予想以上に多額の投資が必要なことと、再開しても黒字化が見込まれず、会社の存続問題にも関わることから、営業再開されることなく同年12月を以って廃止されてしまっています。


改修による休止中は代替バスを運行していましたが、路線廃止となると代替バスの運行も終了し、現在では西武観光バス(西武バスの秩父地区会社)によるバスが運行されています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )