沈黙のイニシエーション

ヨーガでイニシエーションとは
師が弟子にマントラなどを授けて、
弟子として入門させるとか、
霊的なエネルギーを授けることだというが、
それは思い違いなのである。
イニシエーションとは人が自己の自我をなくして、
完全に信じるものに対して自己を明け渡すことである。
結果的には明け渡しの方法としてマントラを伝授されるのである。
明け渡しの準備ができていないものにはイニシエーションは与えられない。
神に明け渡しがなされれば、
それが沈黙のイニシエーションである。
だが人は肉体を持った師を望む。
肉体を持った師を探し求めると
神は肉体を持った人としてその人の前に現れると思っているが、
それは思い違いだ。
それは非常に稀なことだ。
神は人として現れることは殆どない。
なぜなら本来の師はあなたの中にいるからだ。
神はそれを人々に知らせるためにのみこの世に人として現れる。
自分の中に師を探しなさい。
真我こそは唯一の師である。
内なる神として自己の内に内在しているのだ。
内なる神に対して明け渡すことこそが
本当の沈黙のイニシエーションである。
必要なのは内なる神に祈りを捧げ、
神に全てを委ねることだけである。