私という想念こそ満たされない原因

朝の瞑想で、初めてある事に気が付いた。
『私は満たされない』という想念がいったいどうして現れるのか、
どうしてその想念があるのかとずっと考えていた。
そして今日気が付いた。
私という想念が現れると同時に満たされないという想いも生まれる。
それで『私は満たされない』という想念が存在していると思っていたのだが
実は『私』という想念があるから満たされないのである。
つまり『私』という想念が『満たされない』という想いが生まれる原因なのである。
『私は満たされない』という想念が有るのではなく、
『私』という想念が生まれるから満たされないのである。
その『私』という想念は心そのものである。
心とは『私』という想念であり、
『私』という想念は不幸や苦しみと同じものである。
『私』という想念がないところには不幸もない。
『私』という想念こそが障害物であり、
その想念を取り去ることが全てである。
『私』という想念が生まれると、
『満たされない』という想いも同時に生まれる。
全ての苦しみの原因は、
その『満たされない』という想いの原因を
外界に求めることによって生まれる。
実は全ての苦しみの原因は『私』という想念が生まれることにあるのであって、
外界に有るのではないのだ。
なぜこんな単純な真理に今まで気が付かなかったのだろう。
このことに気が付くまでに生まれてから約54年の歳月が過ぎてしまった。
この『私』という想念とは何なのか。
それが全てを解決する。