意識の研究プロジェクト&出版部門インタープレス・ジャパン

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2章第1項:【人は自身の意識を外界に映し出す】

2015年11月28日 | 意識の研究プロジェクト(旧:野村総合意識研究所)

2章第1項:【人は自身の意識を外界に映し出す※(1

わかりにくいテーマなので以前に述べたように、同じ内容を別の表現や事例で説明していきます。章や節ごとに深化させていきます。スパイラル方式です。私にもっと文章力があればよかったのですが...(^_^;)

私たちが物やツール、建造物を作るときは完成した姿をイメージします。
私たちの思考は、イメージと同じである言っても過言ではありません。
言語や数式だけでは、"物"を生み出すことはできません。先にイメージありきです。
言語や数式でさえイメージの一種ですから。

人間がつくるイメージには、おおよそ3種類あります。
(1)自身が学習や体験から得た素材を基にして描くイメージ。

(2)自身の内面にある素材(臓器、頭脳、さらには心理構造)の投射から描くイメージ。


(3)描いたイメージが共感され、共有化されて人格のように独立するイメージ。

人間と動物の決定的な違いは、(2)と(3)のイメージがつくり出せるかにあります。
犬や猫も意識がありますから、当然、(1)のようなイメージは描けます。類人猿はさらに高度な学習能力を持ちますが、(2)と(3)のような人間独自の抽象的なイメージを描くことはできません。

(1)について。
 犬と散歩中、怖い体験した場所に来ると犬は急に怖じ気づきます。また反対に飼い主の声や足音が聞こえたら喜びの表現をします。これは条件反射というより、恐怖体験のイメージや優しい飼い主に可愛がられているイメージがあるからではないでしょうか。人間はさらに、このイメージから様々な道具を造ることができます。もし、人にこのような力がなければ、自然界の中で生存は不可能だったでしょう。人間は、爪も牙もなく、攻撃に耐えられる硬い皮膚もない、筋力もない、ないないづくしの弱い存在です。弱いが故にイメージの力で様々な"物"を創って身を守ったのです。牙の代わりに武器をつくり、爪に代わりに穴を堀り、木を倒すためにクワや斧をつくり、弱い皮膚の代わりに服や鎧をつくりました。のろい足を補うために、馬を使い、自動車を発明しました。

(2)について。
 例えば心臓の構造は何かに似ているとお思いませんか?そう、エンジンです。
脳の構造は?コンピュータの階層構造によく似ています。ピラミッドは、心理学が説明する潜在意識モデルに似ています。意識は、外界を模倣して都合のよいイメージをつくり、潜在意識は心の内側を外界にイメージ投射します。

(3)について
 類人猿の中でもチンパンジーの知能は、一般に3歳から5歳児に匹敵すると言われています。人間の子どもと図型ゲームや記憶テストをしても引けを取りません。しかし、神や創造主をイメージすることや未来を思い描くことは、いくら訓練してもできません。
ある著名な心理学者※(2)がこんな実験をしました。
5歳児に、ボールを投げて的に当てるゲームをさせます。ボールはマジックテープで的に付きます。但し、2つ条件があり、後ろ向きになって、的を見ないでボールを投げること。それと、線からは、決して的に近づかないこと。最初のひと組の子供たちは、なかなかボールが的に付きません。
 誰も見ていないのを確かめると、ずるをして線を越して的にくっけてしまいました。もうひと組には、この部屋には「プリンセス・アリス」という妖精がいて、みんながズルをしないように見張っていると教えます。妖精が座る椅子も置いておきます。すると、ほとんどの子はルール通りに行動しました。実際は、妖精の存在はいないのですが、「見られている」「罪の意識」という概念を人間は幼いうちからもっているようです。そして、この概念は、他者と共有する事ができます。

その顕著な例が、ユダヤ民族と旧約聖書です。

※(1)映し出す=投影
※(2)ジェシー ベリング「 ヒトはなぜ神を信じるのか―信仰する本能」

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【意識の研究2章-2節】-はじめに-

2015年11月15日 | 意識の研究プロジェクト(旧:野村総合意識研究所)

【意識の研究2章-2節】-はじめに-
 "意識研究"と聞くと、心理学か脳科学などの学術的な分野で、日常生活からほど遠い研究と思われがちです。 しかし、私が目指す"意識の研究"は、学術的な研究ではありません。「意識」の正体を明らかにすることで、私たちの生活を大きく変えるものと考えています。3章からは実践的な内容を書いていきます。

 「意識で潜在意識をコントロールする方法」「意識を拡げることで、今まで気がつかなかった"気づき"を手に入れる」「負の感情を消去して、今まで抱えていた心の問題から解放され自由に生きられる」...。意識や心のプログラムを書き換える力が、潜在意識にはあります。
 
 私たちは、毎日の仕事や家事、子育ての忙しさから、つい自分自身を見失ってしまう場合がよくあります。私がキリスト教の司祭だった頃は、皆さんからよく相談を受けました。占星術を始めてからは、いろいろな方のチャートを見てきました。恋愛成就、結婚のタイミング、仕事の選択、子どものこと、病気が治るかなど、人生の重要事項ばかりです。しかし、ここで皆さんが一番求めていたのは...実は、相談内容の結果ではなく「自分の存在意義」-人生の真の目的は何なのか....。
 
「私はなぜ生まれてきたのか、私はどこへ向かって行こうとしているのか、人生の本当の目的は何なのか、死後、私はどうなるのか」宗教はその答えを、教祖の言葉から見いだそうとします。バイブルなどの聖典を弟子達が創作して、様々な疑問をこの聖典モデルの中から引き出して答えを得ようとします。流行のスピリチュアルは、宗教のような教祖や聖典はありませんが、主観の沿線上に超越的な存在を置いて、そこからメッセージを聞こうとします。
 
 私の立場は、宗教でもスピリチュアルでもありません。『意識』・・・これが全てです。そして、この意識が私たちの現実を創造しているのです。

 私は意識の中に全ての答えがあると考えています。これを正しく証明するには、精度の高い資料と考察が必要です。まずは遠回りのように思えますが、外堀から埋めていきます。古代宗教や建造物、天文学、最先端の量子物理学、コンピュータ、占星学など一見、意識とは関係ないようなカテゴリですが、この中にいろいろなヒントが埋まっています。

これからの2節のテーマです。
2節のテーマ『古代の人々の宇宙観、古代宗教の予言』から
1項:「マヤ遺跡、ピラミッドなどの古代遺跡と人間の意識構造の類似点」
2項:「人類は己の意識構造を外界に投影する」
3項:「すでに人類の未来は、古代宗教の中に隠されている」

※頭脳の神経モデルのような木々。PhotoBible1から

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