【意識の研究(11)の追加2】潜在意識へのコンタクト方法(3)
◆まずは、潜在意識の存在を受け入れること◆
特別な事をしなくても、私たちは無意識のうちに潜在意識を使っている。
深いところの重要な部位、例えば心臓や肺呼吸などの生命維持に関わるホメオスタシス(恒常性機能)は、潜在意識プログラムが動かしてくれている。しかし、これは潜在意識が勝手に動いているだけで、私たちが意識的にコントロールしているわけではない。潜在意識は、ごく少数の人を除いては※コントロールする事は難しい。※実際、医大の測定室で心臓の鼓動数を自由に動かす人物の実験に立ち会ったことがある。
感情の高揚、喜び、悲しみ、嫉妬、怒りなどの感情は、何かの出来事やきっかけで私たちの心の表層に出てくる。抑えることのできない感情のほとばしりから、どう考えても自分にとって不利益で非合理的な行動を起こす場合もある。
この感情はどこから来るのか?また、重要な判断のときになぜ"それ"を選択したのだろか?
多くの人は、意識が中心にあり、意識を通して人間は自由に判断し活動していると思っている。
本当に私たちは自分の意志で、自ら判断して、自ら行動しているのか?
もしかしたら、私たちには決定権はなく、潜在意識に翻弄(ほんろう)されているのではないだろうか。
私たちが自由に潜在意識をコントロールできたらどんな世界が待っているのだろうか?
潜在意識へコンタクトする最初の一歩は、その存在に気がつくことにある。
皆さんは、日常生活の中でどれだけ潜在意識(深いところにある存在)を意識しているだろうか?
当たり前のことだが、潜在意識の存在を知る上で「潜在意識を意識する」事なくして先へは進めない。
意識と潜在意識がリンクすると、意識領域が広がるので、今まで見えないものが見えてくる。
感情をコントロールできる。現象に捕らわれず、いろいろな出来事の背景を読む事ができる。
出来事同士の関連性(仏教で言うところの縁)が見えてくる。他者の潜在意識の情報を感知できる。
他者(動物を含めた)の潜在意識に入り込み、動かすことができる。封印されたトラウマを探しだして、それを解消できる。
◎最初としては「引き寄せの法則(イメージしたことを実現化させる方法)」で説明した方法が簡単だ。
言葉とイメージをしっかりと結びつけることで、潜在意識に働きかけることができると書いた。
言うのは簡単だが、これがなかなか難しい。訓練の一つとして、こんな方法がある。
<イメージした事とそれを実行した時の誤差を知ることから始まる>
基本の基本(1)
1.やるテーマを決めて、希望する内容をできる限り短くノートに書く。
2.完成するまでの行程を明確になるまでイメージする。
3.声を出してテーマを(初めは10回、慣れてくれば5...3と数を減らし最後は1回)読み上げる。
4.声とイメージを一致させる。課題を発声してから実行する。
5.実行した結果とイメージの違いをノートに書く。
6.なぜ違ったのか、その違いを心にとめながら、イメージの中で希望した結果との違いを修正する。
7.そして、望んでいた最初のイメージと一致させる。
これを繰り返すことで、イメージの実現化の距離が縮まる。
これは運動技術習得にも使えるが、現実を変えてよりよい方向へと改善できる一つの方法でもある。
ところで、なぜ「言葉」が出てくるのか?
実はイメージと言葉を結びつけることで意志のエネルギーが強力になるからだ。
言葉は脳内でするイメージと違って、外の世界に働きかける事ができる。
言葉は人間世界を作り上げることも滅ぼすこともできる。キング牧師やマンデラ大統領が述べた一言は、世界を変えた。ヒットラーが演説した言葉は、多くのドイツ民族の心を捉え、結果、壊滅的な破壊をもたらした。
※3月下旬開設予定のWebサイトではビデオやイラストを使って、順を追ってわかりやすく説明したいと思う。
※赤ん坊と動物・・・言葉は話せないけど、潜在意識でつながっています。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52177545.html