インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

目の高さ

2017年05月23日 | 歴史

日常生活では全く気にしない、自分の目の位置の高さ。
地面からどのくらいの高さにあるなんて、考えた事も無い人がほとんどの筈。

でも、野球の守備に於いては、とっても重要な事になるのです。

よく野球の守備練習で「腰を落とせ」なんてコーチの怒鳴り声が聞こえますが、この腰を落とすと言う指示には大きく2つの意味が有るんですね。
ひとつはボールをキャッチする時の腰の高さ。
当然の事ながら、グローブがボールに届くギリギリの腰の高さであれば、ほんのちょっとのボールの変化に付いて行けませんし、捕った後の動作も腕が伸び切っているので素早い投球動作になりません。

そしてもうひとつは、目の位置が高いとボールが速く見えるのです。
野球場のスタンドから打球を見ていると、野手の間を痛烈なゴロで抜いて行くヒットは、物凄くボールが速く見えるのですが。
実はグラウンドにいると、それほどの速さは感じません。(追い付けるかどうかは別として)
つまり、目の位置が高いとボールが速く見えて、それだけ怖さを感じるんですね。

さて、それを理解した上で塾生達のノックの様子を見てみましょう。



水ようかんのスローイング。

もう、この段階で突っ立ってますね。
これでスローイングを安定させるには、相当な足腰が必要になりますよ。


あだ名がヘタパンになったユーダイ。

アヤパンでは無くてヘタパン。
カトパンでも無くてヘタパン。
アンパンでも無くてヘタパンでございます。

この腰の高さだったら、ゴロには絶対グローブが届かないだろ。



何気ない動作なのですが、危機感の無いキャッチングスタイル。

上からボールが落ちて来るんだから、腰なんて落とす必要が無いと思うでしょ?
でも、実は捕った後の動作に大きく影響するんですよ。



案の定、突っ立って捕ってるから、投げる時も棒立ち。

捕ってから投げるまでが遅い遅い。



かと言って、ここまで腰を落とさなくて良いのよ。

腰を落とすと言うか、普通に座っちゃってるし。



惜しい所ではケイくん。

出足が悪い割には、正面のゴロは安定しております。



突っ立って捕って、突っ立って投げる代表格のサラ。

とても器用な塾生なので、下手だなと言う印象は全く無いのですが。
実はサラが腰を落とした所を見た事がありません。

勿体ないなぁ。
本当に上手い塾生だから、きちんと基本動作を習得して欲しいんですけどねぇ。



ここも綺麗に腰が落ちるんだけど。

なんでだろう?
2年生達はみんな足が揃っちゃうね。


そして、恐る恐る前に出て来るユウタ。

これって大したものなんですよ。
ノックに限らず、自分に向かって来るボールに近づいて行くってのは、大人でもなかなか出来ない事なんです。
最初は捕れなくてもOK.
それよりも、ボールを捕りに行く姿勢が素晴らしいね。


そして、ちょっとだけフォームが良くなったチビダイ。

こんな事を書くと、また調子にのるから、ほんのちょっとだけね。
どのくらいちょっとかと言うと、月に向かってジャンプする時に、地面からジャンプするのと、踏み台からジャンプするくらいの違いね。


さて、この日は真夏日。

今年も熱中症対策として、最も単純で効果的な方法が取られました。
頭と首の後ろを濡らしてごらん。
それだけで充分に涼しくなるから。

なんて言うと、必ずお調子物が出て参ります。


土左衛門か?