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痛みとマクロビオティック

2006-01-14 11:12:34 | 出版記事
年末から久しぶり(?)に歯医者さんに通っています.哀しいかな、マクロビオティック教室の講師ともあるまじき姿ですね(?).でもこれも自分を省みるよすがとありがたく頂いて、歯の治療をしました.今では歯の治療には殆んど麻酔がかけられますよね.我慢しても涙がでてしまったり、筋肉の痙攣のようなぴくりと動いてしまう辛さは昔話になりました.注射針も細く細くなって、芸術ともいえるような気がします.昔、つまり私が小学生くらいの時は、腕にする注射と同じだったのですから、私にとって隔世の感が大きいのです.皆様はいかがですか?注射針の話ではなくて歯痛の話なのですが、治療後に流石に体も怒って(?)痛みますよね.マクロビオティックのスタイルで体を作っている人は痛みも少ないのですが、それも時と場合によります.体の反応というかバランス調整なのですから.それでこういうのは痛みが痛みを呼びますから、歯医者さんでは必ず痛み止めを処方してくれますよね.私は便利な夫がいますから、こういう時取って置きの漢方薬をもらいます.この漢方薬は歯痛の初期などの痛みにもけろりとさせてしまうので、必ず歯医者さんに行きなさいと言わなければならないほどです.

人間って、なかなか頭部の痛みに対処するのは難しいなと思います.体は自由に動くはずですが、目や耳、歯の痛みに自分で対処するのはかなり大変です.誰しも経験があることです.・・・か?.そこでこの漢方薬の登場となります.歯を治療などで不自然にいじった時には、痛みが来ないうち、つまりまだ麻酔が効いているうちに一服飲みます.そして食事を厳しく陽性よりの中庸にして、寝る前にもう一服飲んで寝ました.あくる日はもう歯は痛くないのですが、今度は麻酔薬によるちょっとした頭痛です.こんな時は、梅しょう番茶が一番です.甘いもの食べ過ぎの頭痛と同じです.

痛みって何でしょうか.これも昔話ですが、不注意に包丁で人差し指の先を爪に2,3ミリかかるくらい削ぎ落とした事があります.すぐに血止めをして手当をしたのですが、夜になってズキンズキンと眠られなくなりました.一人で我慢するのも辛いものですが、このとき痛みの正体を知りました.痛みはシグナルです.救急部隊出動の合図なのです.ですからこのとき何をすべきかというと、シグナルは「ここだー!」と叫んでいるのですから「そこねー!」って応えればよいのです.おかげで眠る事が出来ました.このときの傷はかなり重症だったのですが、とても良い経験だったと思います.だから動物が怪我をした時は泣く事もなくひたすらじっとしているのですね.人間は痛みの辛さに心を奪われがちですが、痛みが体の大切な伝令だということを知ると余程のことでない限り早く痛みから解放されるように思います.

もう一つマクロビオティックを知っていたか知らなかったか忘れましたが、その頃の痛みの話があります.非常に疲れていたのだと思います.尾篭なお話で申し訳ありませんが、夜中に痔の痛みで目がさめたことがあります.地割れのように筋肉が割れたかのような痛みでした.温めれば何とかなるかもしれないと、そーッとトイレに立ちました.辿り着くなり痛みで卒倒してしまいました.それから先は覚えていないのですが、大きな音がしたのでしょう.寝かされて点滴を受けていました.人間も能力限界の痛みは気絶するものらしいとこれも貴重な経験です.あの(以前ブログに登場してもらった)狸の気絶を目の当たりにした時、それを思い出したものです.

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あら、あら (マクロ美風)
2006-01-15 20:12:54
先生、こんばんは。

大変失礼なのですが、狸の気絶と重ね合わせて、笑ってしまいました。

私は、まだ、気絶するほどの痛みを経験しておりませんので、勉強になりました。
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