森の中で、タケノコのようにニョキニョキとスッポンタケが生えて
いました。スッポンが首を伸ばしているように見えることから、こ
の名前がついていて、強烈な腐敗臭のような臭いでハエなどを
寄せ集め、胞子を運んでもらっています。一般的には、夏から
秋にかけて見られるということですが、前回は2月に見ています
ので、奄美では冬に見られるようです。
【島口バージョン】(キシゆむた)
山ぬ中なんてぃ、ダーナにしニョロニョロちスッポンタケぬめぇ
とぅりょうたっと。スッポンぬ首ば伸ばしゅんにしにゃあれぃんか
な、くん名ぬつちょてぃ、むるちゅうかんくされにおぬし、ハイん
きゃば寄しぃ集めてぃ、胞子ば運こでぃむらとぅりょんちゅか。普
通や、夏ら秋ちくぇ~てぃにゃあれんば、前や2月にしゅりょん
かな、島なんてぃや冬にゃあれんにししゅりょうっと。
背景の木にもたくさんキノコが生えていて、今奄美の方ではキノコの季節なのですか?
島ではキノコ全般をナバと言うだけで個別の名称を聞いたことがないのですが、これはキノコに興味がなかったというか食べる習慣がなかったことに基因するんでしょうかね?
ご指摘ありがとうございます。確かに、タケノコを島口で「ダーナ」といいますね。失礼しました。(本文を訂正させていただきました。) 私のシマでも、キノコ全般を「ナバ」といいます。キノコ類は、シイタケは現在は栽培されているぐらいなので、天然のものを食べる習慣があったと思います。あと、よく私の姉がハツタケを採ってきて、私も食べていましたので、ハツタケも少なくても私のシマでは、食べていたものと思います。キクラゲは、島口で「ミングリ」と言っていましたが、これは以前は食べる習慣がなかったものと思います。現時点で私が具体的に分かるのは、これぐらいです。