奄美の農耕地周辺には、よくソテツが植えられています。これは戦後
食糧難の時代、奄美の人々がソテツの実で味噌を、幹ではおかゆな
どを作って生き延びてきた経験から、ソテツをより大切にするように
なったものと思われます。畑の周りに植えられているソテツには、いま
雌花と雄花(写真上の左と右)が咲いています。そして雌花には雄花
の花粉をふりかけ、秋から冬には赤い実が実るというわけです。なか
には雌花のそばに雄花全体を置いていたものもありました。すでに実
が付き始めている雌花もあります。(写真下)
【島口バージョン】(キシゆむた)
島ぬあてぇぼてぇじや、あまくまじスティチぬ植ーらっとぅと。これぃや戦
争後ぬかみむんぬねんたん時期、しまちゅやスティチぬ実とぅみす、し
んとぅやしんがいんきゃば作てぃ生き延びてぃちゃんかな、スティチばむ
る大事にしゅんにしなたんち思われぃっか。はてんうぶちじ植らぁとぅん
スティチにや、なまうなぐ花とぅいんが花(写真うーぬ左とぅ右)ぬ咲しゅ
りょっと。うがししうなぐ花にやいんが花ぬ花粉ばふりかけてぃ、秋ら冬
にやはーさん実ぬなりゅんちいうわだりょっと。なかじやうなぐ花ぬぶち
ちいんが花全体ばうしゅたんむんだかありょうたっと。なぁきっさ実ぬち
き始めとぅんうなぐ花だかありょっと。(写真しゃー)
あの硬そうなソテツで「食糧難の時代、奄美の人々がソテツの実で味噌を、幹ではおかゆなど」とは知りませんでした。
味噌はどんな味をしたのだろう。とにかく戦後の食糧難は酷いものでした。親は自分が我慢しても子供に食べる物を与えた時代でした。
マクロでこうゆう写真を撮れると知らないことが少しづつ分かりかけますね。
食糧難の時代、奄美で言えば祖国復帰運動のこ
となどあまり知らないのですが、忘れてはいけ
ないことですね。