前回のレポートで、イトバショウの繊維から糸を取り出す工程を
説明しました。今回は、自生しているイトバショウを切り倒して、
繊維を取り出すための皮をはぎとっていって最後に残った芯を
食べてみた話です。
昔はこのようなイトバショウの山(バシャ山)を持っている人は
分限者(大金持ち)と言われていたそうです。島中の人がバシ
ャギン(芭蕉布の着物)を着けていたから、イトバショウはとて
も大切な価値ある宝の山だったようです。
イトバショウの幹を1mあまりに切り取り、糸の繊維となる皮を
剥ぎ取っていきます。幹の一番外側、中間付近、芯に近い所と
3つぐらいに分けて集めます。
全部剥ぎ取っていくと、最後に柔らかくネギぐらいの太さの芯が
残ります。食べられると聞いていますので、そのまま生でかじっ
てみると、無味無臭というかそのままマヨネーズでもかけてサラ
ダにしてもよさそうです。
家に持ち帰ったイトバショウの芯を、まずは素材そのものを味わ
ってみようと、それだけを切って炒めてみました。(実は炒め物し
か作れないのでした。) 切った時に切り口から糸を引いて「納豆
みたいだな」と思ったのですが、あまりネバネバはありません。
ただ単に炒めだけですので、たまたまあったタレで食べてみたら
これが結構いけました。素材そのものは癖がないので味付け次第
でいろいろと美味しい料理ができそうです。(私には無理ですが)
とりあえず食べてみた印象は、これは「食物繊維のさしみだぁ!」
と思いました。
奄美に旅することがあったら
ぜひ食してみたい食べ物です
サラダや炒め物もいいですが
甘みを加えてスイーツとしての展開も面白い!
季節限定なんてのも
”売り”になりそうです・・・
は料理がへたですので、仲間の皆さんに薦めて
みて、おいしい食べ方を考えてみましょう。