奄美自然観察記

高のフィールドより

【レポート9】 意外と美味しく食べられそう  イトバショウ

2009-11-26 19:54:44 | 植物

前回のレポートで、イトバショウの繊維から糸を取り出す工程を
説明しました。今回は、自生しているイトバショウを切り倒して、
繊維を取り出すための皮をはぎとっていって最後に残った芯を
食べてみた話です。



昔はこのようなイトバショウの山(バシャ山)を持っている人は
分限者(大金持ち)と言われていたそうです。島中の人がバシ
ャギン(芭蕉布の着物)を着けていたから、イトバショウはとて
も大切な価値ある宝の山だったようです。


イトバショウの幹を1mあまりに切り取り、糸の繊維となる皮を
剥ぎ取っていきます。幹の一番外側、中間付近、芯に近い所と
3つぐらいに分けて集めます。


全部剥ぎ取っていくと、最後に柔らかくネギぐらいの太さの芯が
残ります。食べられると聞いていますので、そのまま生でかじっ
てみると、無味無臭というかそのままマヨネーズでもかけてサラ
ダにしてもよさそうです。


家に持ち帰ったイトバショウの芯を、まずは素材そのものを味わ
ってみようと、それだけを切って炒めてみました。(実は炒め物し
か作れないのでした。) 切った時に切り口から糸を引いて「納豆
みたいだな」と思ったのですが、あまりネバネバはありません。


ただ単に炒めだけですので、たまたまあったタレで食べてみたら
これが結構いけました。素材そのものは癖がないので味付け次第
でいろいろと美味しい料理ができそうです。(私には無理ですが)
とりあえず食べてみた印象は、これは「食物繊維のさしみだぁ!」
と思いました。
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2 コメント

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名物料理の誕生! (あきもと)
2009-11-27 19:39:44
ぜひこれを奄美の名物料理に育ててください
奄美に旅することがあったら
ぜひ食してみたい食べ物です
サラダや炒め物もいいですが
甘みを加えてスイーツとしての展開も面白い!
季節限定なんてのも
”売り”になりそうです・・・
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試してみたいです ()
2009-11-28 03:59:12
そうですね。試してみようと思います。私自身
は料理がへたですので、仲間の皆さんに薦めて
みて、おいしい食べ方を考えてみましょう。
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