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雪の能郷白山アタック 後編

2012-02-26 22:30:01 | お山歩き
いよいよ山頂直下の急斜面へと差し掛かる。
風の当たる斜面であることからアイスバーンを予想しスノーシューからクランポンに履き替えポールからアックスに持ち替えるつもりだったが、意外にも凍っておらずどちらかというと新雪を被った緩めの雪面であった。
「これならクランポンよりスノーシューだ」
「アックスも不要、ポールでいく」
ぼんさんと相談しそういう結論になった。


さあ行くぞ!


この高度感。


この斜度。


最後のトラバース。
祠が見えた!!
(カメラのレンズが曇ってます)


振り返る。


やったぜ!!
ぼんさんとがっちり握手して喜んだ。


厳冬期、雪深き能郷白山に登頂だ!!(この祠があるところが山頂ではないけど)


二人でガッツポーズ。
今年に入ってからというもの天候不順と雪が多かったのでここまで来たのは私たちが初めてなんじゃないかとぼんさんと話していた。
きっとそうに違いない!
そう思うと更に嬉しい。

山頂の雪原からの景色を一通り見渡し景色を堪能した後は昼飯の準備。
朝の5時前から行動し、行動中もパンやらおにぎりやらブラックサンダーやら食べながらここまで来たがなんせ腹が減っている。

(左)ちなみに山頂着はちょうど11時。
歩き出してからここまで5時間10分の行程だった。
道中の条件によってはもっと時間がかかることも想定していたのでこの時間はちょっと驚きだった。
スント計測の標高はご覧の1605M、カシミールで見る標高は1613Mなので誤差は僅か。
(右)ランチの準備。
メニューはもちろん棒ラーメン。


(左下)完成!
ちなみに昼食用の水を0.5Lプラティパスに入れて運んできてたが、予想外の暑さで(というても日が出てても気温は常時2~3度)飲料用の水分が不足しそうになっていたので、その水は飲料用にまわすとしてラーメン用の水は雪を溶かして使うことにした。
雪を溶かして料理用として使うというのは雑誌ではよく見かけるが、私は今回初めてそれをした。
結構楽しい♪
そして初めて食べた「山の棒ラーメン」意外なくらいにコクのあるカレー味でウマイ!
驚いた!
オススメ!
(右下)昼飯場所は祠の横で。

では山頂からの迫力をワイド撮影で。

加賀の白山。


その南方面。
敢えてズームを使わず撮ってますが、遠く右端の方から御岳、乗鞍、北アルプスが見えてます。


広がりある雪原の山頂。
祠の向こうに一目見てそれと分かる冠山、そして伊吹山まで見えます。
祠では今回も二礼ニ拍手一礼でしっかりお参りとお礼をさせていただきました。


腹を満たし景色を堪能した後は下山開始。



下りは気持ちも楽になり景色を楽しみながら下る。
前山を下ると能郷白山の姿が見えなくなるのでその時はとても名残惜しかった。
そんな具合であちこち景色を見つつ写真を撮りつつ歩いた。
そしたらいつの間にかぼんさんと離れていたり(笑)


(左)しかし急斜面の下りはこれまた辛い。
ある意味上りよりも辛い。
(右)そして登山口の沢渡り地点に着。
一番辛かった下りがこの上から1合目まで。
急だし、天気良くって雪が緩んで足元おぼつかないし、踏み抜くしで何回こけたか・・・。


(左)登山口着は14時26分で理想的な下山時間。
ここの標高は710M。
(右)デポしていたショベルも回収し林道を歩き出す。


谷から山を見上げる。
「遊ばせてもらってありがとう」
ちなみに見えているあの山は能郷白山でなくて、本体は更に奥の山。
遠い。


(左)この日は快晴で気温も上がったせいか林道では2箇所の雪崩が起きていた。
登山中雪崩には十分気をつけていたが、林道歩きの時にそれを見るとは全然予想もしていなかった。
(右)車をデポした地点に16時07分着。
往復11時間17分の行程。
カシミールで計測した距離、往復で約20キロ。
そしてここの標高が265Mで山頂が1610Mだったからその差1345M。
獲得標高はそれ以上。


しかし今回は抜群の天気とコンディションに恵まれ満足度はメチャメチャ高く、達成感も十分。
決して高い山ではないが個人的には心底大満足。
そんな山行き。
そして今回はぼんさんという同行者なくしては来れなかったと思うし、来なかったと思う。
念願叶ったのも彼のお陰。
ありがとう。

おしまい。
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (AUeno)
2012-02-27 06:39:31
私も綺麗な写真を見せてもらってありがとうって気持ちです。
この日は他の登山者は居なかったみたいですね。
二人だけの山頂からの景色は一層気持ち好かってでしょうね。
返信する
Unknown (ぼん)
2012-02-27 10:45:39
後半はすばらしい景色の連続でした

前山まで進むと「白山」が目の前に見えるほど空気が澄んでたし、もう最高のコンディション

遠かったし・息も上がりっぱなしの状態で苦労も多かったが
得られたものはもっと多かったです

山頂での二人の写真は凄くお気に入り!
額に入れて飾ろうかな(笑)
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AUenoさん (PEANA2)
2012-02-27 23:07:25
この日というかおそらくずっと登山者はいなかったと思います。
登山道入り口から少しだけ入ったところまでしか踏み跡ついてませんでした。
しかも何日か前と思われるものしか。

この山、冬の季節は登山道入り口にたどり着くまでにそれなりの時間を要するので来る人かなり少なめです。
そして登山道に入りすぐの急登が来た人をはねかえします。
返信する
ぼんさん (PEANA2)
2012-02-27 23:10:15
ホンマええ時に行けた。
コレも日頃の行いやね(笑)

長く、しんどかったけど行って良かった!
返信する
Unknown (ひつぢ)
2012-02-27 23:20:57
厳しい斜度と雪を乗り越えた者へのご褒美、すばらしいですね!
ため息しか出ません(笑)

事故もなく無事の帰還もなによりです
返信する
Unknown (bfz)
2012-02-28 00:24:10
昼間、仕事の合間に拝読…
いやぁ、、、、息を呑む絶景。
あの急登は、ワクワクしちゃいますね。
急な下りも怖そうだぁ。。。
またまた経験値がアップですな!
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ひつぢさん (PEANA2)
2012-02-28 17:50:54
ありがとうございます。
山深いだけにその景色もひとしお。
満足感でいっぱいの山行きでした。

でも無事に帰ってからこその話です。
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bfzアニキ (PEANA2)
2012-02-28 17:52:51
山頂直下の急登はアドレナリン出まくりでした!
雪山素敵!

でも調子に乗らないように気をつけます・・・。
返信する

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