山下伶さんのインストアライヴをお茶の水谷口楽器に覗きに行きました。覗くどころか釘づけ状態になってしまいましたね。
評判の演奏だけでなく初々しさ、ハーモニカ教師としてのセンス、満開の桜の中にあっても引けを取らない初々しさ、私のようなオジサンならずともレッスンを受けてみたくなるでしょう。
披露された曲は遅れていったので一部しか聴けませんでしたが、「りベルタンゴ」「夕焼け小焼け」さすが徳永門下生らしく叙情感豊かに演奏されていました。
公開レッスンとなり、初歩的な音の出し方、レバー操作の仕方など説明があった後、マンツーマンのレッスンがあり、徳永先生の教則本と、カラオケを使ってのレッスン。ユニゾンでサポートされたり、ハーモニーをつけられたり、参加された方は楽しく演奏されたことでしょう。
店頭ライブというのは聴く側と演奏者との距離が通常のライヴより近いので、演奏者のキャラがうまくでるかどうかが成功のカギですね。
山下さんは音大でフルートを勉強されたそうです。演奏から感じたことなのですが、曲のイメージ、曲想というのでしょうか、その掴み方、また表現のし方に並々ならぬものを感ました。それが独特の個性になっています。
ハーモニカを始めて2年たらずで、師範の域に達するということはどういうことなのでしょう?
もちろん音楽家、演奏家としての素養は十分兼ね添えられていたとしても、ハーモニカの操作を短期間で習得された謎は謎のままです。受講生とのやり取りのなかで、
「私も音と穴の関係が分からず譜面に穴番号を書いて練習しました。」とのお話がありました。
読譜に慣れた方でも「これをやるのか」というのは正直おどろきです。私の世代は幼稚園から小学校1,2年生まではみんなハーモニカをふきましたから、そこはすっ飛ばしてクロマチックハーモニカにかぶりつきながらはじめています。私の演奏からミストーンがなかなか抜けないのも其のヘンに原因があるかもしれません。
店頭に置いてあった徳永メソッドの教則本の残り最後の一冊を購入してきました。この本で謎が解明されるかもしれません。