ポピュラーのハーモニカ教本でここまでの本は他にないでしょう。
谷口楽器で初めて現物を見たので購入する気になったのですが、丁寧なポイントの解説が素晴らしい。ハンドメイドの教則本だからこその作り手の気持ちが伝わりますね。
興味深い記述をちょっと引いてみる。
①胸の中に空気がいっぱいになってしまう時の解決法。
その1、少ない空気の量で効率よくリードを鳴らす。(息漏れの少ないハーモニカを選ぶことが大切)
ここでは鼻から息を抜くことの重要性も書かれていました。
②ハーモニカのタンギング
TuTuTuTu,KuKuKuKu,FuTuFuTu全部ちがうタンギング。その場その場で明確な使い分けがされているのでしょう。直接レッスンを受けている方は、細かく指摘されたりするんでしょうね。
③ビブラート
腹式ビブラートとベンドビブラート。それらの複合ビブラート。徳永サウンドの1番の特徴でしょう。複合っていうところが凄い。
徳永メソッドの特徴だと思うのはテクニックとテクニックの掛け合わせで二乗の効果を狙うというところ。
④サブトーン
ハスキーヴォイスというのか、かすれたような音。
⑤スケール練習
私にとって一番重要だと思うところは、スケール練習です。十分なエクササイズが載っています。
「12キーですべて書き直していますが、慣れてくれば C のページを見て全てのキーに頭で移し替えながら練習してください。」
アドリブするのに苦手なキーはそのキーで十分歌えないということなんだと思う。どんなキーでもCキーで歌うときのように
自由に歌えるようにするための練習をこの教材で身につけますよ。明日から(・・・ほんとか?)