ハーモニカ吹き井上のブログ

ハーモニカ吹き養成ブログ
クロマチックハーモニカ、ブルースハープの
プレイヤー井上の練習、演奏の記録。

徳永メソッドの教則本 「ポピュラークロマチックハーモニカ」メソッド

2012年04月25日 | 教則本あるいは読書

ポピュラーのハーモニカ教本でここまでの本は他にないでしょう。

谷口楽器で初めて現物を見たので購入する気になったのですが、丁寧なポイントの解説が素晴らしい。ハンドメイドの教則本だからこその作り手の気持ちが伝わりますね。

興味深い記述をちょっと引いてみる。

①胸の中に空気がいっぱいになってしまう時の解決法。

その1、少ない空気の量で効率よくリードを鳴らす。(息漏れの少ないハーモニカを選ぶことが大切)

ここでは鼻から息を抜くことの重要性も書かれていました。

②ハーモニカのタンギング

TuTuTuTu,KuKuKuKu,FuTuFuTu全部ちがうタンギング。その場その場で明確な使い分けがされているのでしょう。直接レッスンを受けている方は、細かく指摘されたりするんでしょうね。

③ビブラート

腹式ビブラートとベンドビブラート。それらの複合ビブラート。徳永サウンドの1番の特徴でしょう。複合っていうところが凄い。

徳永メソッドの特徴だと思うのはテクニックとテクニックの掛け合わせで二乗の効果を狙うというところ。

④サブトーン

ハスキーヴォイスというのか、かすれたような音。

⑤スケール練習

私にとって一番重要だと思うところは、スケール練習です。十分なエクササイズが載っています。

「12キーですべて書き直していますが、慣れてくれば C のページを見て全てのキーに頭で移し替えながら練習してください。」

アドリブするのに苦手なキーはそのキーで十分歌えないということなんだと思う。どんなキーでもCキーで歌うときのように

自由に歌えるようにするための練習をこの教材で身につけますよ。明日から(・・・ほんとか?)

 


バップフレーズを勉強します。(4)クロマチック・アプローチ・ノート

2012年04月22日 | 最近の練習

バップフレーズってこいうことね。と解りやすく説明してくれるサイトがあった。

音源もついていて親切です。

クロマチック・アプローチ・ノート・テクニック

さて、どんなスケールパターンをつくって練習したらいんだろう。

調性をとっぱらったクロマチックスケールを並べ替えて作るのか?

もっと易しいことでやっとかないといけないことがあるような気がするなあ。ディミニッシュスケールとか。

ぐずぐずしてると年だけとっていくしなぁ。


山下伶さんのインストアライヴ@谷口楽器

2012年04月08日 | ハーモニカ練習

山下伶さんのインストアライヴをお茶の水谷口楽器に覗きに行きました。覗くどころか釘づけ状態になってしまいましたね。

評判の演奏だけでなく初々しさ、ハーモニカ教師としてのセンス、満開の桜の中にあっても引けを取らない初々しさ、私のようなオジサンならずともレッスンを受けてみたくなるでしょう。

披露された曲は遅れていったので一部しか聴けませんでしたが、「りベルタンゴ」「夕焼け小焼け」さすが徳永門下生らしく叙情感豊かに演奏されていました。

公開レッスンとなり、初歩的な音の出し方、レバー操作の仕方など説明があった後、マンツーマンのレッスンがあり、徳永先生の教則本と、カラオケを使ってのレッスン。ユニゾンでサポートされたり、ハーモニーをつけられたり、参加された方は楽しく演奏されたことでしょう。

店頭ライブというのは聴く側と演奏者との距離が通常のライヴより近いので、演奏者のキャラがうまくでるかどうかが成功のカギですね。

山下さんは音大でフルートを勉強されたそうです。演奏から感じたことなのですが、曲のイメージ、曲想というのでしょうか、その掴み方、また表現のし方に並々ならぬものを感ました。それが独特の個性になっています。

ハーモニカを始めて2年たらずで、師範の域に達するということはどういうことなのでしょう?

もちろん音楽家、演奏家としての素養は十分兼ね添えられていたとしても、ハーモニカの操作を短期間で習得された謎は謎のままです。受講生とのやり取りのなかで、

「私も音と穴の関係が分からず譜面に穴番号を書いて練習しました。」とのお話がありました。

読譜に慣れた方でも「これをやるのか」というのは正直おどろきです。私の世代は幼稚園から小学校1,2年生まではみんなハーモニカをふきましたから、そこはすっ飛ばしてクロマチックハーモニカにかぶりつきながらはじめています。私の演奏からミストーンがなかなか抜けないのも其のヘンに原因があるかもしれません。

店頭に置いてあった徳永メソッドの教則本の残り最後の一冊を購入してきました。この本で謎が解明されるかもしれません。

 


とにかく凄いピアニストらしい。カプースチン

2012年04月05日 | アーティスト

初めて名前を見たのは下のブログを読んでいたときだった。「ニコライ・カスプーチン」名前が、クラッシックの音楽家っぽいのでさして興味もわくこともなく月日はすぎていった。

テル先生のジャズぴあの夢実現法

先日目黒区八雲の図書館でみつけた佐藤充彦氏のエッセイ「一拍遅れの一番乗り」にこのカスプーチンとりあげられていた。佐藤氏曰く、

サックスの山口真文氏から送られてきたテープを聴いて驚いた。「マシンガンのようなピアノが昨日の酔いを吹き飛ばした。アートテイタムかアール・ハインズかエロール・ガーナーかオスカー・ピーターソン。サウンドはまごうことなきその系統のジャズなのだがノリがきりたった崖のように垂直で、打鍵の強さは紛れもなくクラッシック。」山口氏にメールを返信した。「一聴して度肝をぬかれました。日本で知られていないのはもったいない」

佐藤氏はご自分のコンサートでカスプーチンの曲「八つの演奏会用エチュード」を練習し披露することになる。

「何度か聴いているうちに、私もこういうスピードで弾いてみたいが、練習すればできるものなのだろうか、と思うようになった。」「この手のことは締め切りを設定して自分を追い込むにかぎる、サントリーホールのトリプルピアノで弾くと宣言してしまった。」

ジャズピアニストの食指に触れる魅力があったのだろう。テンポ132で滞っていた速さを202まで上げて披露したそうだ。 

ちょっと聞いていただこう。

カスプーチンの演奏

坂本輝先生のブログはよく覗きにいきます。ジャズを志す人への「学問のススメ」みたいなブログで読みどころ満載でおすすめです。