物欲の権化のような話題で我ながら情けないのだが、夫にはかねてより“○○(住んでいる市)のイメルダ”と呼ばれている。何を隠そう、靴を買うのが大好きなのだ(もちろん、靴に限った事ではなく、買い物は好きですが・・・)。
例年、夏になると綺麗な色の華奢なサンダルを買いたくなる。
が、今年はまだ一足も買っていないし、おそらく買わないで終わるのだろう。残念ながら買っても履けないのが判っているので。
タキソテール治療が終了して、もう4年以上経つ。当時は痺れだけでなく浮腫みが酷く、履ける靴はたったの1足だけだった。カバさんのような四角いどっしりした靴。
その後、1年以上かかって一旦静まった足の痺れだが、さらに1年9カ月続けたナベルビン治療により再燃して、かれこれ1年半近くになる。ナベルビンを止めて1年以上経つのに、である。その後4か月間を空けて始めたEC治療では、特に手足の痺れという副作用はなかったはずなのに、である。
結局のところ、何らかの副作用が完治していないうちに別の治療を始めると、それに引っ張られて治りが悪くなるのだろう、とのことだった。
そんなわけで、一時はふくらはぎまで上がってきた痺れは、今はさすがに足裏だけに留まってくれてはいるものの、相変わらず砂利道などデコボコ道では足の裏が飛び上がるほど痛むし、足の指一本一本の感じはかなり鈍く、5本の指が固まったように感じられる。何かあっても隔靴掻痒という感じ。とてもではないが、怖くてかかとの細くて高い靴は履けない。もともと大学構内やこの辺りの遊歩道は石畳状になっているので、ハイヒールの踵を何度傷つけてダメにしたことか、ではあるが・・・。
そして、治療により足の爪もすっかり痛んでしまい、何度再生しても剥がれたり、巻いてしまったり。オープントゥの靴も履けなくなっている。ぶつけたらどれだけ痛いだろう、と思うと、怖い。バックレスの靴を履いてはみても踵がこけそうで不安定だから、いただけない。
結局今は、ヒールが太くて低い、足をしっかり包み込んでくれる靴に日々助けられている。
去年も同じ状況だったから、新しいサンダルを買った覚えはない。けれど、何分一年中セールのアウトレットモールが目と鼻の先にあるというのが、精神衛生上、実に良くない。私は足のサイズが23cm。1点もののサンプル品等が一番豊富なのだ。今の若い人は成長著しく、もっと足が大きくなって23cmはもはや標準サイズではないようだけれど(婦人物の靴下は22-24cmではなく23-25cmになっている。私にはちょっと大きい。ちなみに男物も24―26cmがちょうど良い夫と、25-27cmを飛び越して27―29cmがちょうど良い息子、世代の差を感じる。)。
昼休みにお散歩かたがたちょっと覗きに行って、素敵だな~履いてみたいな~と思っても手が出せない。じゃあ見に行かなければいい、と言われればそうに違いなのだけれど。目の保養くらいしても罰は当たらないだろう、とかなんとか、自己正当化しつつウインドウショッピングを愉しんでいる昨今である。
綺麗な色の華奢なサンダル、たとえ履けなくても見るのは大好き、なのである。いつかまた履ける夏の日がやって来るだろうか。
今日は8月8日。ダブルで末広がりの縁起のいい日である。患者仲間のKさんは12年前のこの日、初発の手術をした、とおっしゃっていた。再発治療も9年になる大先輩。当時再発後10年生存率は100人に数人と言われた時代。天晴れ、である。
今日入院して、明日が手術という友も、昨日入院して今日が治療という友もいる。
皆が頑張っている夏、彼女たちの治療の奏功を祈りつつ、私も負けずに細く長くしぶとく頑張っていかなければ、と改めて思う。
例年、夏になると綺麗な色の華奢なサンダルを買いたくなる。
が、今年はまだ一足も買っていないし、おそらく買わないで終わるのだろう。残念ながら買っても履けないのが判っているので。
タキソテール治療が終了して、もう4年以上経つ。当時は痺れだけでなく浮腫みが酷く、履ける靴はたったの1足だけだった。カバさんのような四角いどっしりした靴。
その後、1年以上かかって一旦静まった足の痺れだが、さらに1年9カ月続けたナベルビン治療により再燃して、かれこれ1年半近くになる。ナベルビンを止めて1年以上経つのに、である。その後4か月間を空けて始めたEC治療では、特に手足の痺れという副作用はなかったはずなのに、である。
結局のところ、何らかの副作用が完治していないうちに別の治療を始めると、それに引っ張られて治りが悪くなるのだろう、とのことだった。
そんなわけで、一時はふくらはぎまで上がってきた痺れは、今はさすがに足裏だけに留まってくれてはいるものの、相変わらず砂利道などデコボコ道では足の裏が飛び上がるほど痛むし、足の指一本一本の感じはかなり鈍く、5本の指が固まったように感じられる。何かあっても隔靴掻痒という感じ。とてもではないが、怖くてかかとの細くて高い靴は履けない。もともと大学構内やこの辺りの遊歩道は石畳状になっているので、ハイヒールの踵を何度傷つけてダメにしたことか、ではあるが・・・。
そして、治療により足の爪もすっかり痛んでしまい、何度再生しても剥がれたり、巻いてしまったり。オープントゥの靴も履けなくなっている。ぶつけたらどれだけ痛いだろう、と思うと、怖い。バックレスの靴を履いてはみても踵がこけそうで不安定だから、いただけない。
結局今は、ヒールが太くて低い、足をしっかり包み込んでくれる靴に日々助けられている。
去年も同じ状況だったから、新しいサンダルを買った覚えはない。けれど、何分一年中セールのアウトレットモールが目と鼻の先にあるというのが、精神衛生上、実に良くない。私は足のサイズが23cm。1点もののサンプル品等が一番豊富なのだ。今の若い人は成長著しく、もっと足が大きくなって23cmはもはや標準サイズではないようだけれど(婦人物の靴下は22-24cmではなく23-25cmになっている。私にはちょっと大きい。ちなみに男物も24―26cmがちょうど良い夫と、25-27cmを飛び越して27―29cmがちょうど良い息子、世代の差を感じる。)。
昼休みにお散歩かたがたちょっと覗きに行って、素敵だな~履いてみたいな~と思っても手が出せない。じゃあ見に行かなければいい、と言われればそうに違いなのだけれど。目の保養くらいしても罰は当たらないだろう、とかなんとか、自己正当化しつつウインドウショッピングを愉しんでいる昨今である。
綺麗な色の華奢なサンダル、たとえ履けなくても見るのは大好き、なのである。いつかまた履ける夏の日がやって来るだろうか。
今日は8月8日。ダブルで末広がりの縁起のいい日である。患者仲間のKさんは12年前のこの日、初発の手術をした、とおっしゃっていた。再発治療も9年になる大先輩。当時再発後10年生存率は100人に数人と言われた時代。天晴れ、である。
今日入院して、明日が手術という友も、昨日入院して今日が治療という友もいる。
皆が頑張っている夏、彼女たちの治療の奏功を祈りつつ、私も負けずに細く長くしぶとく頑張っていかなければ、と改めて思う。
人によって違うでしょうから一概には言えないでしょうが、同じような症状に、思わ ず
嬉しくなりました。見た目にはわかってもらえないこの気持ちを、わかってくれる人がいるだけで嬉しいです。
靴もそう、そうで、どんなに着飾ってもあの、足を守るためのガッツリした靴は、外に出るのが嫌になります。
私はまだまだヒールは履けませんがいつの日か履けるのを楽しみにします。
ながながさんも足の痺れが同じ症状なのですね。
確かに外から見てわからないですし、わからない人には全くわかってもらえない症状ですから、説明するのも大変ですが、同じ同じ!と言って頂けると、とても嬉しいですよね。
おっしゃるとおり、上から下までお洒落をしても、足元が決まらないとやっぱりシュンとなります。かといって、無理して合わない靴を履いて出かけて、歩けなくなったらそれこそ大変ですものね。
お互い、颯爽とヒールで再デビューする日が来ますように。