ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.3.29 採血後ハーセプチン178回目(3倍量38回目)、ジェムザール(6割減量)4クール1回目

2017-03-29 22:12:48 | 治療日記
 昨夜は夫が宴会で夕食不要というので、仕事を終えて一度帰宅。洗濯物を取り込み、届いたお花を活け、お風呂洗いなどもろもろ片づけ、簡単に夕食を摂ってあとは入浴して、眠るだけの状態で病院最寄り駅に移動、前泊した。

 今朝は夫にモーニングLINEした後、恒例の熱めの浴槽足湯。治療後の悪心に備えて食べ過ぎないようにサンドイッチの朝食。チェックアウトして病院へ向かった。今日は日中日差しが出て春らしく暖かくなるという予報。外は青空だが、まだ十分寒い。

 自動再来受付機でIDカードを通して採血受付機へ。ピンクの番号札を見ると、もう私の番号が採血室へどうぞ、の番号になっている。コートをエコバッグに入れる間もなく採血室へ。態勢を立て直し、ほどなくして名前を呼ばれる。

 と、ここまで極めて順調だったのに、この後暗転。初めてお見掛けする女性検査技師のTさん。刺針の時から「ごめんなさい」の連発である。特に痛みが酷いわけでもないので、「大丈夫ですよ」とお任せして横を向いていると、2本採取の筈なのに1本で針を抜いている。あれ、と思って台を見ると、いつもはテーブルに血が垂れるなどということはないのに、チューブから血がポタポタ。何が起こったのかわからない。

 「あと1本残っている筈ですが、どうかしたのですか」と訊くと、「ごめんなさい、刺し直します。反対の手を」と仰る。「(左は使えないので)右だけなのですが」というと「・・・」。どうしたのかと確認すると、「針がきちんと入っていなかったので、血液が漏れ、自分の判断で抜きました」という。

 9年以上通っているが、記憶にある限りこんなトラブルは初めてだ。止血して再度刺し直しに。「せっかくいい血管だったのですが、ごめんなさい。この脇のところから刺します」と。ばんそうこうが2か所になり、なんだかなあの始まりになった。「ごめんなさい」とだけ言わずに、まず何があったのか状況をお話して頂かないと・・・、となんとなく納得出来ない思いのまま採血室を後にした。

 止血しながら腫瘍内科受付に移動。待合椅子はそこそこ埋まっている。席を確保して、読書を開始。今日は文庫が2冊読めた。読書記事は明日以降に。
 1時間ほど経って、そろそろ掲示板に番号が出そうというタイミングで血圧測定へ。94-62、脈拍は80。
 中待合に入って、30分ほどして先生がお顔を出される。

 「さて、2週間、お加減はいかがでしたか?」と問われ、「あの後、週末までは怠さと胸痛、息切れ等がありましたが、週明けからお腹が緩い状況が続きました。夕食後、胃が痛み、胃薬を飲んで入浴後には生唾が止まらず、普段吐くことはないのに十年ぶりくらいで吐きました。足の裏の痺れでペタンコ靴でもこけてしまい軽い捻挫もして、ちょっと不調でした。その後、朝お腹が緩い状態が続いています。胸痛は落ち着いていてロキソニンを追加で飲んだりすることはありません。寒さが続いて風邪っぽかったので今週の初めには葛根湯を飲みました。」とご報告。

 「やはり痺れが出ますね。下痢は水様便ですか。」と問われ、「朝は軟便から始まり、泥、一度下痢程度で日中何度も下痢を繰り返すほどではありません。」と答える。

 採血の結果、白血球は3,600で相変わらず低め。問題の好中球は1,400。これまででは大分高いほうだ。他の数値は特に問題なしとのこと。今回は4割に減量で、次週1,000を下回らなければ5割で投与したいという。

 吐き気止めは、これまでのように頓服ではなく定期的に飲むように、とのこと。下痢気味のため、胃腸を動かして吐き気を止めるナウゼリンよりノバミンが良いでしょう、と5日分の処方。「(お腹が緩いということなので)マグラックスは不要でしょうが、下痢止め(ロペミン)は要りますか。」と問われ、ゼローダとタイケルブで酷い下痢をしたときにロペミンを飲んで、これまた辛い経験をしたことが思い出されて「朝だけで留まっているので、1週間様子を見ます。」とお答えする。

 結局、3週間分の漢方2種と、デノタスチュアブル、ロキソニンとノバミンの処方となった。診察室での検温は6度8分。
 来週の予約は、4月の定期異動と他科からのヘルプの関係から、化学療法室でどうしてもこれ以上予約が入れられないため、どうかご協力をとのこと。木曜日は会議のため、一日前倒しの火曜日に変更。火曜日だと水曜日ほど好中球が下がり切っていないだろうから、うまく投与が出来るかもしれないとのこと。ご挨拶をして診察室を後にした。

 化学療法室へ移動。待ち時間はいつものように夫やお友達に報告LINEやメールを打つ。室内はまだ早いのかそれほど混んでいない。10分ほどで声がかかって内側のリクライニング椅子に案内された。その後、30分ほど待ってKrさんが針刺しに見える。今日はすんなり、痛みも殆どなくほっとした。

 薬が届くまでに20分ほど。今日もハーセプチン、アロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)、4割に減量のジェムザール、生理食塩水の4本だ。久しぶりにSさんと体調の話や息子の話をしながら、ハーセプチンから開始。1時間ちょっとかけてアロキシは20分弱。ジェムザールは30分、最後の生理食塩水は15分かからず順調で、始まってからは2時間10分足らずで終了。針刺しはMさん。「先日は(ポートの針刺しを失敗して2度になってしまい)すみませんでした」と抜いてくださったけれど、相変わらず衝撃が大きい。一日も早く上手になってくださいね・・・と心の中でお祈りする。

 血圧は107-68、脈拍は62。看護師さんたちにご挨拶して化学療法室を後にする。計算時間を見計らって自動支払機へ移動。カードを通し採血と点滴、3割負担で4万円強いをカード支払い。

 外に出るとそれほど青空でもなく肌寒い。コートのライナーを外さなくてよかったと思う。病院前の桜並木も蕾のままで花開いていない。来週はお花見が愉しめるだろうか。

 薬局に入ると、こちらもそれほど椅子が埋まっていない。30分ほど待って薬の受取。「(化学療法を)が減量とのことですが・・・」と問われ、「はい。今日はさらに減量で4割でした。好中球が下がってしまい、なかなか2週連続投与できません。」とお話しながら、マグラックスの代わりにノバミンを受け取る。ノバミンは飲んだ後、眠くなるので注意とのこと。2,000円ほど現金払い。

 病院と薬局の滞在時間は合わせて6時間。ランチタイム内に駅ビルに入ったが、春休みで旅行客も多く、リニューアルされた1階のレストランはどこも長蛇の列。開業9周年と大きな垂れ幕がかかっている。そう、初めてこの駅に降りたのは9年前の2月1日。駅ビルはまだ工事中だった。今では当たり前のようにここでランチを頂いているけれど、最初はランチをする場所を見つけるのもなかなか大変だった。もう9周年か、としみじみ思う。

 夜になるとまた食欲がおちるだろうし、ノバミンを飲んで昼はちゃんと食べておこうと、私としては珍しく天ぷらを頂いてきた。電車に乗ると、早速ウトウトしてしまう。乗換駅では迷わずお弁当を調達して、そのまま帰宅した。

 帰宅後は最低限の片づけをしてリビングで横になる。夫が帰ってきてからも1時間ほどそのまま眠ってしまった。夫に助けてもらいつつなんとかお弁当を頂く。だるくて眠い。今日も早めにお風呂に入ってそのまま休みたい。
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