ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.1.22 旅行最終日、上海帰りのリルの気分もどこへやら、大雪に驚愕

2018-01-23 00:16:36 | 
 旅行もあっという間に最終日、3日目。
 昨夜は無事部屋のお手洗いの詰まりが治り、ほっとしてベッドに入った。
 明け方にはやはり腹痛で目が覚める。その後ちょっととろりとしたら、もうモーニングコール。そそくさと準備をし、パッキングを仕上げて身支度を整える。今朝も足湯どころではない。私たちが早く出発するため、朝食時間を10分繰り上げてもらったという。スーツケースも持ってレストランからそのままチェックアウト出来るように、とのお達しだ。

 朝食開始時間の数分前に行ったが、まだオープン前なのに既に長蛇の列。時刻通りにレストランは開いたけれど、出発時間まで僅か40分しかない。あれこれ選んでいる時間はなく、最少限のものをお腹に入れて、お手洗いを済ませてルームキーを返してバスに乗り込む。7時の出発である。

 昨夜の四川料理の辛さが刺激したのか、下唇が赤く腫れてしまった。これもゼローダの副作用なのか、口内炎というわけではないけれど、とにかく皮膚も粘膜も弱くなっている。指先は早くも色素沈着で汚らしくて、手袋を外して目にする度に悲しい。

 さて、週明けの月曜日は特に渋滞が酷いという2,400万都市、上海だ。昨夜ナイトクルーズを愉しんだ観光スポット、外灘(バンド)に降り立ったのは8時少し過ぎ。朝もやの中、昨夜は見えたタワーのてっぺんがはっきりしない。それでも、早朝の空気がピリリと冷たく澄んでいて気持ち良い。僅か15分の散策時間だったけれど、あれこれ絵になる写真を撮って満足。

 ところが、出発時間になっても一番年配の男性が行方不明。ガイドのRさんの顔がどんどん険しくなってくる。どうやらお手洗いを探して遠くまで行ってしまったようだ。皆、苦笑いしているが、なんとか15分ほどして戻って来られ、次なるスポットへ移動する。
 青信号の時間が短い。これでは年配者は大変だろうと思いながら急ぎ足で進む。古城公園を突っ切って歩くと、朝から社交ダンスや太極拳、ラジオ体操もどきに勤しむ市民の姿で賑やかだ。昨夜の雨と打って変わって、青空が顔を出し始める。今日は暖かくなりそうだ。

 洗濯物(下着も含めて)が大胆に干してあるなど、上海市民の生活感満載、趣ある裏道を通って、明代に造られた美しい庭園、上海定番の人気観光名所である豫園近くの茶芸店へ。ここで養生茶の聞き茶体験をする。試飲したのは甜茶なども含めて3種類だったけれど、どれも飲みやすく美味しかった。お薦めは10種のブレンドという。抗がん作用のあるレイシもあったけれど、まあ、買って帰ってもどうせ長続きはしなさそう、ということで買い求めるのはやめておいた。

 このままで帰ったら、東京に行ってきました、観光は隅田川クルーズだけ、後はお土産屋さんばかり、という状態だね、と夫が揶揄していたが、ようやく自由散策時間が僅か30分だが頂けた。今回は遅刻したら飛行機に間に合わないから置いていく!と厳しいお言葉のガイドRさんである。

 周辺に広がる豫園商城と老街散策で、ようやく上海観光をちょっぴり体験したというところか。それにしても派手な建物が沢山。雑貨や食品、衣類等のお店が軒を連ねている上海の浅草、だそうだ。殆ど買い物の時間もなかったので、両替したお金も全然使っていない始末。とはいえ、欲しいものもなく最低限のお土産だけ購入したらタイムアウト。

 あっという間にバスは空港へ向かう。40分ほどで浦東空港に到着した。虹橋空港とは上海の西と東に大きく離れている。
 無事チェックインし、手荷物検査を通過したところで搭乗時間まであと20分。お茶を飲む暇もなく、搭乗口へ急ぐ。ラストショッピングエリアで、留守番の息子にお土産を購入。昨夜頂いて美味しかった10年物よりもちょっと頑張って12年物の紹興酒を。

 帰りの飛行機は、定刻より早く滑走路に向かい始めた。何より気になるのは東京のお天気。大雪警報である。羽田に着陸できなかったらどうしよう、とハラハラしたけれど、食事をして映画を1本観終わらないうちに、定刻よりも早めに羽田空港に到着。聞きしに勝る大雪で、よくぞ無事に帰ってこられた、と夫と2人胸をなでおろす。

 大陸ではメールは大丈夫だったがLINEが繋がらなかったので、息子との連絡も途絶えがち。昨日帰ってきた息子は、所用のため夕方まで都心にいる予定だったが、この雪で早めに切り上げられたということで、なんとサプライズ、空港まで迎えに来ていた。これにはびっくり。どこかで合流して食事を済ませて帰宅する予定だったけれど、とにかく無事で安心した。

 帰りはリムジンバスで最寄り駅まで、の予定が早くも運航中止という。諦めて私鉄とJRを乗り継ぐことに。幸運にも乗車制限もなく、無事JR駅まで到着。行先変更やら時間調整やら何やらあったけれど、自宅最寄り駅まで2駅のJR駅に戻ってきたのは羽田空港を出て2時間ちょっと。食事を済ませようと駅ビルに行ったものの、早じまいでやむなく駅ナカのファミリーレストランで夕食。窓の外はもう吹雪のように雪が降り続いている。

 タクシーを呼ぼうと電話をしても全く繋がらない。食後、夫がタクシー乗り場の様子を見に行ったが、10人以上待ち。30分ほど待ったもののこれは埒が明かない。とにかく自宅最寄り駅まで行くことに。結局、自宅最寄り駅でも10人以上待ちで、1台来ただけでぷっつりと途絶える。仕方なしに待つのを諦めて、3人でラッセル車宜しく荷物を引っ張って、歩ける幅の道を作りながら帰宅した。

 なんとか無事に帰宅出来たのは羽田着陸から6時間も経っていた。とにもかくにもタクシーを待っていたら、まだ帰宅出来ていなかったかもしれない。3人無事に帰ってくることが出来て本当に良かった。
 手分けをして最低限の片づけと入浴だけ済ませ、あとは眠るだけ。
 それにしても4年ぶりのこの大雪、どうしたものか。明日からお仕事再開である。明後日はまた通院日。息子も明日は関西に戻る。朝の路面凍結、足元が不安なことである。
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