重粒子線治療患者の生きた証し 第二章 by imas

前立腺ガン患者の平凡な日々を綴ります

高気圧酸素治療の有効性

2024-03-09 22:46:49 | 闘病
血尿の治療で太田記念病院に入院してからひと月が経ちました。
以前投稿した通り、膀胱内の血尿を2度抜き取り、生理食塩水の点滴で血尿は止まりました。
但し、経尿道的凝固術などで止血はできなく、狭心症治療薬の服用も止められず、自然に止血されることはないとの事で高気圧酸素治療を受ける事にしました。その理由はネットで調べた東京医科歯科大学病院の記事です。

以下は東京医科歯科大学大学院の記事を抜粋しました。

前立腺がんに対する放射線療法では、比較的軽度の血尿を呈する出血性膀胱炎は10%程度生じ、輸血や止血手術などを必要とする重症のものは1-2%程度に生じるとも報告されています。
放射線が照射された組織は治りにくくなっているため、自然に止血されないことや、いったん出血が止まっても再発を繰り返すことが少なくありません。2019年に発表された放射線性出血性膀胱炎に対する診療アルゴリズム(図)では、経尿道的凝固術などで止血を得た後、地固め療法として高気圧酸素治療 を行うことが勧められています。高気圧酸素治療では、大量の酸素が血中に取り込まれることで、血流の悪い組織にも多くの酸素が供給され、組織の治りが良くなります。放射線の影響で血流が悪くなり破たんしやすくなった膀胱内の血管も、しっかり修復されることで再発しにくくなります。2019年には、放射線性出血性膀胱炎に対する世界で初めての無作為化比較試験の結果が報告され(Oscarsson N et al. Lancet Oncol, 20: 1602-1614 2019)、高気圧酸素治療の有効性と安全性が示されました。

全文はこちらより

13回の治療が終了しての変化は、膀胱が過敏になっていることで膀胱に尿が十分に溜まっていない状態でも急に尿意をもよおしたり、頻繁にトイレに行きたくなったりする過活動膀胱が少し改善しています。
加えて血尿は一度もありません。
現時点では治療の効果はあると思います。