JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「東京オリンピック」

2007-11-12 | 映画(DVD)
東京オリンピックの記憶は・・・
近所の友達が家族で観に行った事が羨ましかった。当然、競技が観たかったわけではなく、お出かけしたのが羨ましかっただけですが。
競技の記憶はありません。ほとんど後から記憶として刷り込まれたものでしょう。
円谷幸吉の自殺のニュースが飛び込んできた日の記憶はありますが、銅メダルの瞬間は知りません。
そんな東京オリンピックの記録映画があるのは知っていましたがさほど観たいとも思いませんでした。しかし、数年前にとある映画館で予告編を観た時(男子体操でした)から猛烈に観たい映画の1つとなりました。

「東京オリンピック」1964年 監督:市川昆

聖火リレー・体操・陸上・水泳といった競技だけでなく、選手個人の人間味まで浮き彫りに。肉体と精神が躍動するさまを独特のアングルから捉え、スローモーションなどを駆使して作られた壮大なドラマ。



念願かなって観たドキュメンタリー、まさに感動してしまいました。
あの時代にこの映像作って残した事に敬意を払いたい。
ドキュメンタリーと言っても映像はかなり作られた物。単なる記録映画ではないのです。選手に可能な限り近づく望遠レンズ、静寂の中の緊張感あふれる音。膨大なフィルムから選び取られたと思われる、ほんの一瞬のカットとして挿入されている観客の様子。
競技で誰が勝ったとか誰が新記録を出したとか、そういった物を超越している。
アスリートはアーチストと呼ばれる事があるが、これはまさに肉体の芸術です。
競技によっては40年の月日に大きく進歩している物もあるでしょうが、まったく古さを感じませんでした。

その後、メキシコ、ミュンヘンとオリンピックの魅力に嵌っていく我等世代です。
東洋で初めて開催された第18回の大会ほど平和を象徴する大会は無いのではないでしょうか。
その意味でも冒頭の聖火ランナーがアジアの国々を通り、広島平和祈念公園、富士を駆け抜けるシーンだけでも充分に感動します。

「人類は4年ごとに夢を見る。この創られた平和を夢で終わらせていいのであろうか」の字幕で終わります。


競技では給水場で立ち止まって水分補給をする選手が続出するマラソンが微笑ましい。
特に雨中のハンマー投げ(泥に着弾するハンマー)と重量挙げ(足元のみを追う)の映像が印象的でした。
また、女子800メートルというのはこの時代から美人アスリートが多かったんだ・・・
入場式。当然だが女子選手の数が少ない。女子の競技はこの40年で桁外れにレベルアップしているのが素人でも解る。

また招致しようとしているけれど、生きているうちに再度東京または日本でオリンピックが開催される事は無いように思う。

スポーツ記録映画の不滅の金字塔!



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