JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「セックスハンター 濡れた標的」

2008-04-14 | 映画(DVD)
ラピュタ阿佐ヶ谷 「愛と官能のプログラム・ピクチュア 日活ロマンポルノ名作選」

今回の特集は1971年から1979年(ほとんどは1977年より前)の作品。つまり、まだR18に届かぬ中高生時代、指を咥えて見ていたポスター、タイトルの憧れの作品目白押しって事です。大変だぁ。

「セックス・ハンター 濡れた標的」1972年 日活 監督:沢田幸弘

基地の街で米兵に輪姦され自殺した少女。この事件を知った混血児の兄は復讐を目論み、夜の街をさまよう・・・

当時、本来の目的(?)で観に行くと肩すかしを喰らってしまうタイプの作品だけど、今、再上映を観に来る客は本来の目的(?)を超越しているだろうからそこの所は許せます。
大和屋竺が脚本なんだこれまた。

暴行のショックで頭が逝かれて唖になった女を演じているショートヘアで四角っぽい顔の伊佐山ひろ子の姿が妙に懐かしい(ほとんど観ていないはずなのに)

輪姦され自殺した少女(青山美代子)ったて純真な少女ではなく基地の街の秘密クラブに関わっているタマなんですね。
輪姦シーンで米兵の1人が「ヒサシブリダナ」とカタコトで呟く・・・

脇の女優陣も安っぽくて良いのですがここでは謎の男タキ(高橋明)の存在が良かった。穢れた(クロンボのツンボのモノを咥えさせられ)女に用は無いと見捨てる女誑しぶり。高橋明、良く観る顔ですが役者として意識して観ていなかったので今後は注目。

不思議と好きだった所

復讐のために妹の関係していた店に雇われる。ドラムを叩くそばで店主が妹の弔いについての言い訳をまくしたてる。

もみ上げの気持ち悪い先輩バーテンと、秘密ショーを眺めながら
「どうだ?」「別に」の会話。

復讐に向った米兵たちはその後のベトナム戦争である者は命を失い死体となっていて、ある者は両足を吹っ飛ばされて病院暮らし。

ポルノ映画に日米関係とか、ベトナム戦争とか、社会的なものを持ち込もうとする発想自体が重要でエロとは何も結びつかない。ポルノの形を使っていろんな事をしようとする。いまだに人気が衰えない一因じゃなかろうか。

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