「妄執、異形の人々Ⅳ」
「アマゾン無宿 世紀の大魔王」1961年 ニュー東映 監督:小沢茂弘
賭博市場が落ち込む中、高度成長期の日本を賭博大国にしようと世界中のヤクザがギャンブラーを送り込んできた。そんな中、ソンブレロをかぶった男、その名も“アマゾンの源次”が横浜港に降り立った。源次はニューヨークからやってきた国定忠治の子孫“ゴールドラッシュの熊吉”と共に、祖国・日本を狙う賭博師たちに立ち向かう。
ぶったまげた。こんな映画があるんだ。B級邦画恐るべし。カルト映画として有名らしい。
古きチャンバラスターにはあまり関心が無いのでこいつは特に見たいと思った訳じゃない。「執念の蛇」と2本立てだったから。儲けた気分。
片岡千恵蔵初体験がこれですか・・・
4頭身、大きな頭に大きな水色ソンブレロに闘牛士っぽいコスチュームのアマゾン源次。
物まねでよく知られている独特の口調。もう千恵蔵の台詞を聞いているだけで可笑しくて・・・・周囲はあまり受けていないようなので笑いを堪えるのに難儀した。
千恵蔵に劣らぬインパクトが「親父太鼓」の進藤英太郎。ゴールドラッシュの熊吉の風体、ほとんどマンガです。
それに比べてもう1人のばくち打ちスペードのジャック(江原真二郎)が普通すぎるのですが、これは結末で正体が現われ納得(納得すんなよ)
強烈な千恵蔵と進藤英太郎の中に入って輝いているのが久保菜穂子。
香港麻薬団の大物竜源昌(月形竜之介)の美人秘書玉琴。八頭身の美人秘書でチャイナドレスから脚線美。
実は竜源昌は恋人の仇であって、ピストルで殺害しようとするところを見つかり、苦し紛れに打ったのが発狂したフリって・・・
髪振り乱しての発狂美人は見もの。さらに精神病院ではチャイナドレスで中国語の歌まで披露。きちがいだけに(ホントは正気だけど)怪しい魅力。
玉琴を救出しようとアマゾン源次までもがきちがいのフリして病院に潜入するってんだから、もうメチャクチャ。
患者役のトニー谷、由利徹、南利明、佐山俊二の小ネタも嬉しい。
話は玉琴の妹(佐久間良子)の経営するその名もOKi牧場に身を寄せる。
ここからは西部劇スタイルでアメリカからのゴールドラッシュの熊が生き生きとしてくる。
もう、皆、何やってるんだよ~。
竜源昌が日本の賭場を乗っ取り経営しようという賭博場でのドンパチがあり~の、ラストは皆でブラジルに飛び立つまで、破天荒な流れでいながらメチャクチャおもろくて見所満載ってのが驚異。
これはもう世紀の大魔王と言うしかないじゃないですか。意味不明!
他にもキャストは、三田佳子、梅宮辰夫、小沢英太郎、三島雅夫、山本麟一、加藤嘉と超豪華。
月形竜之介と三島雅夫の悪役ぶりが冴えてます。
皆が楽しそうに演じているのがいいんでしょうね。日本カルト映画の傑作と言えましょう。
シネマヴェーラ渋谷
「アマゾン無宿 世紀の大魔王」1961年 ニュー東映 監督:小沢茂弘
賭博市場が落ち込む中、高度成長期の日本を賭博大国にしようと世界中のヤクザがギャンブラーを送り込んできた。そんな中、ソンブレロをかぶった男、その名も“アマゾンの源次”が横浜港に降り立った。源次はニューヨークからやってきた国定忠治の子孫“ゴールドラッシュの熊吉”と共に、祖国・日本を狙う賭博師たちに立ち向かう。
ぶったまげた。こんな映画があるんだ。B級邦画恐るべし。カルト映画として有名らしい。
古きチャンバラスターにはあまり関心が無いのでこいつは特に見たいと思った訳じゃない。「執念の蛇」と2本立てだったから。儲けた気分。
片岡千恵蔵初体験がこれですか・・・
4頭身、大きな頭に大きな水色ソンブレロに闘牛士っぽいコスチュームのアマゾン源次。
物まねでよく知られている独特の口調。もう千恵蔵の台詞を聞いているだけで可笑しくて・・・・周囲はあまり受けていないようなので笑いを堪えるのに難儀した。
千恵蔵に劣らぬインパクトが「親父太鼓」の進藤英太郎。ゴールドラッシュの熊吉の風体、ほとんどマンガです。
それに比べてもう1人のばくち打ちスペードのジャック(江原真二郎)が普通すぎるのですが、これは結末で正体が現われ納得(納得すんなよ)
強烈な千恵蔵と進藤英太郎の中に入って輝いているのが久保菜穂子。
香港麻薬団の大物竜源昌(月形竜之介)の美人秘書玉琴。八頭身の美人秘書でチャイナドレスから脚線美。
実は竜源昌は恋人の仇であって、ピストルで殺害しようとするところを見つかり、苦し紛れに打ったのが発狂したフリって・・・
髪振り乱しての発狂美人は見もの。さらに精神病院ではチャイナドレスで中国語の歌まで披露。きちがいだけに(ホントは正気だけど)怪しい魅力。
玉琴を救出しようとアマゾン源次までもがきちがいのフリして病院に潜入するってんだから、もうメチャクチャ。
患者役のトニー谷、由利徹、南利明、佐山俊二の小ネタも嬉しい。
話は玉琴の妹(佐久間良子)の経営するその名もOKi牧場に身を寄せる。
ここからは西部劇スタイルでアメリカからのゴールドラッシュの熊が生き生きとしてくる。
もう、皆、何やってるんだよ~。
竜源昌が日本の賭場を乗っ取り経営しようという賭博場でのドンパチがあり~の、ラストは皆でブラジルに飛び立つまで、破天荒な流れでいながらメチャクチャおもろくて見所満載ってのが驚異。
これはもう世紀の大魔王と言うしかないじゃないですか。意味不明!
他にもキャストは、三田佳子、梅宮辰夫、小沢英太郎、三島雅夫、山本麟一、加藤嘉と超豪華。
月形竜之介と三島雅夫の悪役ぶりが冴えてます。
皆が楽しそうに演じているのがいいんでしょうね。日本カルト映画の傑作と言えましょう。
シネマヴェーラ渋谷
OKi牧場いいですね。これには(ガッツ?ん、輪島さんだったかな?)も適わないでしよう。
2本立てでお目当てとは違うものの方が良いと、とても得した気分になり、印象度も高くなります。