JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「無責任時代」

2012-01-29 | 映画(DVD)
「映画史上の名作6」

「無責任時代」1937年 米 監督:ウィリアム・A・ウェルマン
”Nothing Sacred"

ある記者が、不治のラジウム中毒と診断された時計会社社員の女性に目をつけ、新聞で大々的に扱ったため、人々に同情された彼女は一躍スターに。しかし、彼女がラジウム中毒というのは医者の誤診で・・・。センセーショナルな記事を売り物にするジャーナリズムと、それに踊らされる大衆への皮肉も効いた、キャロル・ロンバートの大傑作スクリューボール・コメディ。日本未公開作。

「襤褸と宝石」がめっけもんだったのでキャロル・ロンバート出演の本作も見てみる。
映画史上の名作と言われる有名所の作品をほとんど見てないのにヴェーラさんの企画の貴重な作品を選んで鑑賞するってのは、相変わらず何ですが、面白いのだから嬉しい。
字幕を付けるために寄付を募ったりして、こいうい活動は非常に評価に値するよね。しわいから寄付はせんけど・・・。

物語に散りばめられた小ネタ、オンパレードが実に面白い。メモってないのでどんどん記憶が薄れていく、とても残念。
後から知ったけど、ラジウム中毒を出した時計会社とは実際にあった話だそう。
新聞記者のフレデリック・マーチがその町を訪ねると、スキャンダルに対して緘口令が敷かれ、住民は何も語らず、鋭く短く「YES,NO」の受け答えだけってギャグが痴れていて素晴らしい。
時計会社で成り立つ町の子供は記者の膝に噛みつく。

「襤褸と宝石」のキャロル・ロンバートは美人とか可愛いとかはともかくコメディエンヌとして魅力的。

画像の消防夫姿で強く頷く仕草がキュート。

フレデリック・マーチは彼女を助けようと、彼女を病気にみせかけるため本気で殴り続ける。この絵のブラックさ、なんてのも好み。

マスコミに対する風刺の効き具合も絶妙で軽ぅ~く笑える隠れた名作。
ウィリアム・A・ウェルマン監督。名前を憶えておかなきゃ。こういったスクリューボール・コメディが専売の方では無いようだけど・・・

シネマヴェーラ渋谷

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