JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「引裂れた処女」

2009-05-14 | 映画(DVD)
60年代まぼろしの官能女優たち

「引裂れた処女」1968年 葵映画 監督:西原儀一

清純で健康的なホステスの雅美は結婚を申し込まれる。男の実家があるという温泉町へと連れられて行くが、待っていたのは女の生き血を吸う売春組織だった。壮絶な地獄絵図の中で「女王」香取環がもがく。「団地妻」以前の白川和子が盲目の少女で登場するのも必見。

結婚という言葉に弱いホステスを甘い言葉で誑かし、薬漬けにする阿漕な手口。せっかく物にした清純な処女を薬で面相まで変えさせた挙句売りに出すのだが、娼婦としての教育、調教がなってないもんだから、逃げ惑ってクロロホルムを嗅がせなければならなくなるわ、泣き続けるわで色っぽくもなんともない。そのため終始厭な気持ちにさせられる。
しっかり調教して欲しいものです。
少なくとも女性が見て楽しめる作品ではないでしょう。
この日のラピュタは珍しく女性客が居なかった(と思う)ようですが・・・

騙した男が後半心境の変化を見せ香取環を救出しようとするんだけど(こいつの何考えてるか解らない不気味さは良いですが)陰惨な雰囲気を浄化するまでには至らず。だからラストの香取環の曖昧な台詞はまだまだ甘いかと思われる。

そうです! ピンク時代の白川和子が今回のお目当て。
盲の処女役で、同様に騙され惚れた男からすり変わったオヤジに処女を奪われる。
大げさに恥らう処女演技を見せてくれます。
主役の香取環を完全に凌駕するパートカラーの輝き。
その後すぐ世を儚んで首くくってしまう。

同僚の女郎上がりのおばはんが味あり。

ラピュタ阿佐ヶ谷

にほんブログ村 映画ブログへ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2009.5.12神宮第二球場 | トップ | 「喜劇 深夜族」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事