JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「怒りの荒野」

2010-04-17 | 映画(DVD)
「マカロニ・ウェスタン50周年/ディ・モールト映画祭2010」

「怒りの荒野」1967年 伊・西独 監督:トニーノ・ヴァレリ
I Giorni dell'ira

「決して他人を信用するな」「危険な時ほどよく狙え」…手練れの拳銃使いが若者に教える、“ガンマンの掟・10ヶ条”。町の人々から虐げられていた若者は、銃の達人からガンマンの心得を教わっていく内に、早撃ちの才能を開花させていく。そして、若者が師匠の腕を超えた時に明かされる、非情な“最後の教え”とは?

こんなに一気にマカロニウエスタンが見られるなんて、初心者にとって素晴らしい企画・・・なんだけど、結局、他とのスケジュールの都合やらでこれ1本だけに終わってしまった。無念。
「夕陽のガンマン」で渋かったリー・バン・クリーフと、当時絶大な人気を博していたと記憶する(映画にあんまり興味なかった私でも知ってた)ジュリアーノ・ジェンマの、この名作35mm上映を見れたので、今回は良しとしましょう。

素人の私としてはこの一作だけではジュリアーノ・ジェンマの魅力を理解するには至らなかったけれど、リー・バン・クリーフはやはりパリッと決めたウエスタン・スタイルが渋くて最高。
ウエスタンハットを脱ぐと頭髪が薄いのも熟練ガンマンとして好ましいやね。

鍛えられたガン裁きを持っていながら、ガンマンとしては甘甘のド素人スコット(ジュリアーノ・ジェンマ)が師匠タルビー(リー・バン・クリーフ)に10ヶ条を教わりながら一人前になっていく。
だんだん心得が解ってきて、第8条ともなると師匠に先んじて言葉を吐いたりしてましたね。成長したなぁ、スコット。

それではガンマン10ヶ条、おさらいしておきましょう。

第1条 決して相手に頭を下げるな
第2条 絶対に相手を信用するな
第3条 銃と的の間には入るな
第4条 パンチは弾丸と同じで初めの一発がものを言う
第5条 傷を負わせたら必ず殺せ、さもなくば自分が殺られる事になる
第6条 危険な時ほどよく狙え
第7条 相手の縄を解く前に銃を取り上げろ
第8条 相手に必要以上の弾丸を与えるな
第9条 相手に挑戦されて逃げるな、戦わずして負けた事になる
第10条 最後までやめるな

酒場(サロン)を乗っ取って新たな酒場を開くタルビーですが、この酒場のエントランスに据えられた銃のオブジェが笑えます。

やがて師弟対決という展開にならざるを得ない2人。オブジェを背景に決闘です。
老保安官がスコットに託した銃はドグ・ホリディからの伝来の改造ガン。

第5条の意味を理解して非常に実践する弟子のスコット。

単純明快なマカロニウエスタンの傑作。

渋谷シアターN



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