JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「たまもの」

2009-07-02 | 映画(DVD)
「R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.6『あんにょん由美香』公開記念・林由美香×松江哲明特集上映」

「たまもの」 2004年 国映 監督:いまおかしんじ
成人映画館題=「熟女・発情・タマしゃぶり」

熱狂的な信者を持ついまおかしんじ監督による近年のピンク最大の話題作。その永遠の少女性、悲痛なまでのイノセンス、そして狂気を台詞なしで表現し切った女優・林由美香。そのキャリアにおいて、紛れもなく一つの到達点となった記念碑的傑作。
「ボウリング場で働く無口な女・愛子(林由美香)は、ひょんなことから郵便局員の良男(吉岡睦雄)と出会い恋に落ちる。毎日のように献身的にお弁当を作り、積極的にセックスも奉仕する愛子にうんざりした良男は、同じ職場の郁美(華沢レモン)の誘惑に乗り、愛子との関係を清算しようとする・・・」

林由美香円熟期の作品。これは観ておきたい1本。やっと観ました・・・

自閉気味なのかほとんど言葉を発しない少女、林由美香。その狸のようなお目々とボサボサのロングヘアでもって好演。
タイトルの熟女・・・確かに若くはないが、そんな雰囲気は欠けらも無い。

健気にお弁当を作り続けたり、好きな男に可愛く抱きついたり、妻帯者の浮気要求に応えたり、床上手に料理の腕がいい。男にとって都合良すぎる女。過ぎたるはなんとやらで恋人から次第に疎まれる。

浜辺で1人転げまわる様などどこか白痴的であるが、頭はむしろ良いであろうし、プライドも高い。

いまおかしんじ監督は林由美香の魅力を充分理解してこの作品を撮ったんですね。
このキャラは代用が効かない魅力と再認識。死んでしまったからそう思うというだけではない。この1年後に死んでしまうとは・・・惜しい。

林由美香の演技によって輝いている作品だけど、もう1人新たな発見あり。
華沢レモン。
林由美香同様数多くの作品に出ているのに、今まで、絶対見たことあるはずなのに、今回初めて名前と顔を一致させて見させていただきました。

気弱な郵便局員良男をサディスティックに誘惑する様に萌ェ。
決して美人じゃないブッチョ面演技なんですけど。気に入ってしまいました。

ラストの殺人に至る展開は、もう、そうなるべくしてなると言った必然性に満ちていて、「あ~、初めてしゃべったぁ。あ~やっぱり死んでるぅ。」

華沢レモンに男を奪われた格好だったのに、圧倒的な愛によって立場は逆転。
失意の様子一つ見せず埋葬を手伝おうとするレモンを振り切り、一切手を出させずに埋めて、最後の決めの台詞。
・・・
夕食抜きのレイトショー2本立て。空腹おして、あともう1本・・・

ポレポレ東中野

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