DVD 「真夜中の弥次さん喜多さん」

しりあがり寿の名作「真夜中の弥次さん喜多さん」を「タイガー・アンド・ドラゴン」で今人気抜群の宮藤官九郎が映画にしたわけですから
公開当時とても見たいとおもいつつ映画に腰の重かった当時の私は見逃してしまいました。今年だったら絶対に行っている。（今年は映画に足を運ぶぞ宣言をしています）

そもそも高橋源一郎の推薦文にはまって珍しくマンガ単行本を買い続けたものです。


リアルが分からなくなる幻覚異色マンガとしてファンなのです。

人の夢の世界に入っていったり、同性愛があったり、先日読んだ筒井康隆「パプリカ」と符合する部分が多いのですよね。どっちが先なんでしょう？

宮藤官九郎という人は相当しりあがり寿ワールドが好きなんでしょう。
あの雰囲気を見事に映像で再現してくれました。
オープニングの戸板に乗った死体の整列から、しりあがり寿イラストで埋められた部屋、「おいら」「おめぇ」の寝巻きの2人。
しりあがりワールドへの入り口として期待が深まります。

マンガ同様、スベリッぱなしのギャグ連続で一気に見るのはちょっと辛い感じです。
DVDだと細切れに見れるのでいいですね。
マンガの方も読むのにエライ疲れますから。

キャスティングがピッタリです。
中村七之助の逝っちゃってる表情、まさに喜多さんです。
長瀬智也の台詞回しも雰囲気出てます。

サウナにあふれる荒川良々。
荒川良々の涙が三途の川の源泉・・・

ある意味荒川良々の映画ともいえる。使い方がいいです。

劇中歌「ヒゲのおいらん」もいいです。


しりあがり寿は「弥次、喜多」しか読んでないのです。「ヒゲのＯＬ」は読んでいません。

カルトな映画だったぜい。てやんでい、好きだぜい！

人気blogランキングへ　やはり、劇場で見たかった。