JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「くいこみ海女 乱れ貝」

2013-09-26 | 映画(DVD)
「くいこみ海女 乱れ貝」1982年 日活 監督:藤浦敦

網元の若旦那である岩瀬源太郎と海中に潜って貝などを採る海女をなりわいとする渡辺帆奈美は恋人同士で、契りあう仲であった。しかし、源太郎は亡き父の命日に上京し、数か月を東京で過ごしたあと、ホステス嬢として働いていた藤井由紀を連れて島にもどってきた。
激しい嫉妬の念にかられる若き海女、帆奈美。狭い島ゆえ、源太郎と由紀の仲はすぐに噂になった。数日後、かって由紀のヒモだった長谷部淳一が島を訪れて縁を戻そうとするが由紀は相手にしない。結婚を申し込む源太郎に対し、由紀も大きく心を動かされるが、暗い過去を考えるとどうしても素直に承諾できなかった。

「新籠釣瓶」の作者でもある三遊派宗家・藤浦敦センセイはポルノ映画も何本か撮っていて、しかも海女モノも5本くらいあるので機会があれば是非観ておきたい監督さんです。
今回の上映はNHKの「あまちゃん」人気にあやかった部分も多分にあるようです。
しかし、これ観たのはかれこれ2ヶ月くらい前になるので細かいところは忘却でございます。

その「あまちゃん」もいよいよ最終回だって言うじゃありませんか。
夏休みにダイジェスト版「朝まで海女テレビ」を見たので、今度は年末にもう一回、1話からのダイジェスト版を観ようと思ってます。

「くいこみ海女 乱れ貝」少しづつ思い出しながら・・・

海女モノには違いないけど、ストーリーの中心は海女さんたちより網元の若旦那のモテぶりですな。
島の開けっぴろげで大らかな性春物語。

やはり藤浦敦センセイのは見ておくべきですよ。
談志家元のスジで若かりし二つ目立川談十郎(現・土橋亭里う馬)の出演が嬉しい。
若旦那の身代わりで寝ていると海女二人が逆夜這いを掛けてくる。
寝ているのが若旦那でないと知り不満たらたらになりながらも、事のついでだとばかり談十郎とおっ始める大らかさ。
若手落語家の皆さんは稼ぐためにいろんな仕事をしますが、談志=藤浦敦ラインでポルノに出演し、若かりし頃の映像が残るというのは実に良いです。談十郎の高座映像が残っているより百倍価値がある。

今はピンク映画も衰退気味だけれど、若手落語家はどんどん安い出演料でピンク映画に出ておいて欲しい。後年、ロマンポルノのように繰り返し上映されるかどうかは解らないけど。

鈴々舎馬風師匠も出演しておりますが、これは本当にチョイ役。
馬風師のキャラクターを活かしきれているとは言えず、ちょっと勿体無い。
まぁ、あのでかい顔が出てくるだけで笑えるから良しとしましょう。

主演の渡辺良子、抜群のプロポーション。
当時「猟色」という作品1本だけ見ましたがそのプロポーションは特別印象に残っています。勿論、内容は憶えてないので、これも機会があれば観たい。

若旦那が東京から連れてきた水商売女・藤井由紀が風間舞子、これまた実に色っぽい。
舞子さん作品もいっぱい観たいよ。
露天風呂で地元海女と珍妙な対決をして勝利。

その藤井由紀のヒモなる男が東京から連れ戻しに来てどうなる事かと期待まじりに見ていたが、何の事はない、若旦那に簡単に譲ってしまう結果。相当なヘタレ情夫です。

ヒモは由紀の代わりに一人海女をひっかけて東京に戻るが、風の噂で2人は心中してしまったという。
昔の仲間の心中ニュースにも下ネタジョークで笑い飛ばす海女たちの大らか振りに驚愕するラストでした。

海女さんとして出演は他に、藤ひろ子、水月円 、松原玲子 、嵯峨美京子 、萩尾なおみ・・・
一部、お顔と名前が一致しない。

「あまちゃん」人気に便乗するならオールナイトで5本くらいやりませんかね。
そのうち1本は海女モノでなく美保純の主演作でもいいと思うぞ。
「朝まで海女映画」

という事でプログラム考えてみました。
「潮騒」主演・山口百恵 助監督・藤浦敦
「色情海女 ふんどし祭り」主演・安西エリ 監督・藤浦敦
「絶倫海女しまり貝」主演・清里めぐみ 監督・藤浦敦
「海女の化物屋敷」主演・三原葉子 監督・曲谷守平
「ピンクのカーテン3」主演・美保純 監督・上垣保朗

間に能年ちゃんの「あまちゃん」1話挟むと尚良し。

シネロマン池袋


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