JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「唐獅子株式会社」

2010-02-13 | 映画(DVD)
「消えゆく曽根中生!?」

「唐獅子株式会社」1983年 東映 監督:曽根中生

三年ぶりに娑婆の空気を吸った矢先に島田組から奇襲を受け、命からがら組の事務所にたどり着いた須磨組組員・ダーク荒巻。しかしそこには見慣れぬ「唐獅子通信社」の看板がかかっており、組の様子も大きく変貌していた。流行り物好きの親分に言われるがまま、ダークは新人歌手のマネージャーを任されて…。学歴・前科は問いません。あなたも唐獅子株式会社で働いてみませんか?横山やすしを主演に迎えた、どたばた極道コメディ!

今は亡き、横山やすしと甲斐智恵美のラブ・コメディ・・・なんちゃって。
小林信彦の原作は友人の評判がめちゃくちゃ良くて薦められ、文庫発刊時に読んだ。
小林信彦はパロディに走りすぎるとあまり好みに合わなくなるので、こちらも印象はさほど良くなかったかと思う。

横山やすしは小柄で威勢が良くって、やすきよ漫才の時そのまんまの嵌り役。ピタッリのダーク荒巻。それもそのはず、横山やすしの持ち込み企画だったとか。
ボートで疾走するシーンなんかもあり、息子の木村一八との競演も楽しそう。
 
ただ、映画の方は何故やくざの組が株式会社でビデオ製作したりタレントプロダクションになったりしているのかというパロディの基本線が曖昧でパッとしない。

ついこの間の映画のような気がするのに(こっちが年取ったってことか)関西お笑いタレントのチョイ役ぶりに時代を感じる。
島田紳助は偽ダーク荒巻で登場。窓から階下へ投げ飛ばされておしまい。
明石家さんまはエロVシネ男優役でズボンを降ろしながら「奥さ~ん!」と人妻に抱きつく。

雨の中での横山やすし、甲斐智恵美、桑名正博のダンシングと、横山やすしがタクシーの上に飛び乗った所でストップとなるラストシーンが◎。

やはり丹波哲郎のとぼけた親分が光る。

シネマヴェーラ渋谷

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