「温泉スッポン芸者」

「山城新伍とその時代」

「温泉スッポン芸者」1972年　東映　監督：鈴木則文

江戸時代から六代続くすっぽん料理屋の娘で学生の夏子には、ストリッパーというもう一つの顔があった。それを知った温泉芸者の姉がショック死してしまい、責任を感じた夏子は、自分も温泉町で芸者となった。夏子の名器は「スッポン芸者」と評判になり、またも竿師段平軍団がやって来る。

やっぱり東映ポルノ鈴木則文です。楽しい楽しい。
ひーこひこひこ、ひーこスッポン、スッポン芸者に任しとき！

以前観た「みみず芸者」をもう忘れかけていたが思い出してきたぞ。
池玲子の脇であった杉本美樹が美しさ全開してくれちゃってます。
ストリッパー、三条さゆりの美乳ダンス、
下着のおパンチュ大股開きでの西瓜喰い。
殿山泰司の惚れた日本髪芸者姿はあまりよいとは思わなかったけど、着物ライダーで許せる。(ロボゲイシャのマシン化の原型があるのね）
その他、特急車両で竿師が目ざとく見つけた耳、うなじ、唇。などなど・・・

スッポンに食いつかれて極楽の殿山泰司、金子信雄の怪演に医者（岡八郎）のトボケっぷり。三原葉子のワンワン富子ちゃん。

当時大流行の木枯らし紋次郎ネタもふんだんに取り入れて。
笹沢佐保は温泉街やくざの親分。杉本美樹に接吻サービスまで受けて嬉しそう。
その他、今回もゲストの皆さんが楽しい。田中小実昌の聖水プレイ、団鬼六は佐渡奴（衣麻遼子）とSMプレイ、福地泡介一人麻雀プレイ。

気違い呼ばわりされたボンボン（成瀬正孝）とゼニガメ娘（城恵美）の愛。
すっぽん気違い呼ばわりされた倉さん（菅貫太郎）と夏子（杉本美樹）の愛。

川原での雷雨の中の濡れ場シーンに登場するすっぽん君ご一行様。

最後はお決まり竿師段平（名和宏）とのセックス対決。孔雀の羽責めが美しい。

山城新伍は竿師段平のグアムでの戦友。女体改造研究で、女たちを白人パツキンやニグロに変身させる珍妙な芸術家オヤジの役を軽やかに・・・・薬の調合が笑えます。

「みみず芸者」よりもポルノとしてのサービスは上だったような気がする。ほんと、杉本美樹が綺麗。気に入った。

シネマヴェーラ渋谷