JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「大奥(秘)物語」

2016-03-26 | 映画(DVD)
「残酷!妖艶!大江戸エロス絵巻」

「大奥(秘)物語」1967年 東映 監督:中島貞夫

旗本の娘のお付き女中として大奥に入ったおみの、欲求不満の女中を同性愛に誘う浦尾、奉公明け間近のおちせの愛憎渦巻くオムニバスドラマ。東映エロス時代劇の記念すべき第一弾。豪華なキャスト、衣装、セットにただならぬ気迫を感じる。

今もTVなどで連綿と続く人気シリーズの元祖。時代劇は苦手ジャンルですが大奥物となればそれに輪をかけて苦手。食わず嫌いで初めて観賞。
エロス時代劇第一弾というが豪華キャストの顔ぶれからして、あまりエロには期待できないとは思っていたけれど、ここまでエロ無しとはね。一応R18なんですが、いったい何処が?
東映「これじゃ、いかん」というわけで、この後一気にエロに走って行ったわけね。

オムニバス3本。1本目の藤純子は完全に爆睡。

2本目、実は今回、この岸田今日子様がお目当て。大奥レズもの。岸田今日子様は早速気持ち悪くて素敵ではあるけれど、「卍」ほどの良さには至っていません。まぁ、それは仕方ないでしょう。
お相手の部屋子、篠の井がとても可愛いく、なんともいい感じ。
いったい誰なんでしょう?。調べたら小川知子でした。それでも、「ふ~ん、歌手と同姓同名の女優さんが居たのね」と思ってしまった。それほど小川知子とは解らんかった。歌手・小川知子を可愛いとなんて一度も思ったことなくて、今まで興味の対象外でしたから意外。思わぬ収穫。
でも井戸に身を投げて死んじゃう役です。

3本目、佐久間良子による王道ストーリー。物語としてはこれが一番(一話目見てないんだけど)
山田五十鈴 意地の悪さの中にも見識のある御年寄を名演。カッコいい。
それに引き換え、高橋昌也の殿の罪のない、何も考えてない悪役ぶりが与太郎的で面白い。バカ殿に通じるものがあるんでしょう。
ラスト、刃傷に及ぶ佐久間良子のアクションの素人っぽさがせつない。兎にも角にも、紅蓮の炎の中に立つ狂乱の姿は美しい。

大奥といえば女性ナレ。本作では渡辺美佐子さん。とても良いと思いますが、やはりお姿を拝見したかった。
絢爛な大奥の中では貧乏臭さが浮いた感じになるでしょうからナレーションは賢明なるいキャスティングかも。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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