夜話 123 地獄・極楽の存否

2013年11月23日 | 二宮翁 報徳仕法
 あるひとが、地獄・極楽というものは本当にあるのでしょうか、と聞いた。二宮翁はこたえた。――坊さんはあるというけれども、取り出して人に見せることはできないし、儒者はないというけれども、これも行って見きわめたわけではない。だから、あるというのも、ないというのも、空論にすぎない。けれども、人の死後に、生前の行為の因果応報ということは、なくてはならぬ道理だ。儒者がないというのは三世を説かないためで、仏教では三世を説いている。説いても説かなくても三世というものは必ずある。従って地獄・極楽もないとは言い切れない。見ることができないからといって、ないと決めつけるわけにはゆかない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・元来、地獄は悪事をした者の死んでからやられるところ、極楽は善事をした者の死んでからゆくところに疑いない。もともと地獄・極楽は、勧善懲悪のためにあるものであって、宗旨を信ずる信じないのためにあるものではないことは明らかだ。迷うではない。疑うではない。

訳注 二宮翁夜話(上) 参考

私たちが、豊かにこころあたたかく幸せに生きる方程式の一つである勧善懲悪の教えをわかりやすく説いたのが地獄・極楽のことであります。善の種を蒔けば極楽に、悪の種を蒔けば地獄へ行くことになる。こんなわかりやすいことはない。また、今は種を蒔いて花が咲くのが早くなっている。善悪の学びにもまきがかかっている。これからどの種を蒔いているかを観察していれば、地獄・餓鬼畜生か自分でも行き先がわかる。











夜話 127 貧富の隔たりは心得一つ

2013年11月17日 | 二宮翁 報徳仕法
二宮翁のことばに、富と貧とは元来遠く隔たったものではない。ほんの少しの隔たりであって、その本源はただ一つの心得にあるのだ。貧者は昨日のために今日勤め、昨年のために今年勤める。富者は明日のために今日勤め、来年のために今年勤めるから、安楽自在で、すろことなすことみな成就する。それを世間の人は、今日飲む酒がないときは借りて飲む。今日食う米がなければ又借りて食う。これが貧窮に陥る原因なのだ。・・・・・・・

草をかろうとして鎌がない場合に隣から借りて草を刈るのが常のことだが、それが貧窮から抜け出られる根本の原因なのだ。鎌がなければまず日雇いではたらき、その賃銭でかまを求めて、草を刈る。この心得あるものは、富貴を得る。

 H25.11.17情報(ローンは、借金であることを心得て付き合おう!)



夜話 107 善悪の根元

2013年11月13日 | 二宮翁 報徳仕法
 二宮翁のことばに、善悪の論ははなはだむずかしい。本来を論ずれば、善もなく、悪もない。
善と区別するから悪というものができるのだ。もともと人間の身の勝手な都合からできたもので、私のいう人道の上のものなのだ。・・・・・・・・

もともと善も悪も一つだ。もともと一つのものであるものの半分が善とすれば、後の半分は必ず悪になる。それを、あとの半分にも悪がないように願うのは、できないことを願うものだ。・・・・・・

私たちは、自分の都合の面から一つのものを見て、良し悪しを判断している。良し悪しは、自分の都合であり、自分にとって良いことが、他の人には悪いことがあり、また反対もある。この道理で今日を見てみるとよくわかる。

訳注 二宮翁夜話(上) 参考

夜話 壱百六 禍福の根元

2013年11月10日 | 二宮翁 報徳仕法
二宮翁のことばに、禍福は二つ別々にあるものではない。元来一つのものだ。というお教えがあります。
 たとえに庖丁でなすを切っていれば福ですが、指を切れば禍だ。柄を持って物を切るか指を切るかの違いでけであって、庖丁には変わりない。
 水も同じだ。畦を立てて水を引いて田地がこえれば福となり、畦なしで引けば肥土がながれて、田地がやせ、禍となる。畦があるかないかで、もともとの水であることは同じです。
 
 生活の中で、この道理に当てはめて考えると禍福と思うことも面白い。

訳注 二宮翁夜話(上) 参考

夜話 壱百四拾九 立脚地を定めよ

2013年11月09日 | 二宮翁 報徳仕法
二宮翁の教えに立脚地を定めてかかれば、良し悪しははっきりして、何の争論もおきないとの教えがある。

コメの値段を論じるときは、売る方は高い方がいいし、買う方は安い方がいいという。
遠近を論じても、買い物に行くときは近くていいといい、遠くてよかったというのは火事が出た時だ。


今、消費税が8%となることも、TPPを論じる時も同じことだ。




訳注 二宮先生語録(上) 斎藤貴行 原著 佐々井典比古 訳注  参考

2013とやまふれあいフェスティバル

2013年11月04日 | ニュース


街には、いろんな人が集まっている。

誰一人として同じ人はいない。

みんな、共に生きている。

これだから街は、面白い。

違った個性がぶつかり合い、融合し合いして新しいものが生まれる。

いいじゃないか ちがうということは、

どんなものでも個性にしてしまえ、

これがおれの個性だといってしまえ、

今の時代は、それが言え理解してもらえる時代です。

新しいステージの幕開けです。

夜話青空市

2013年11月03日 | ニュース
富山護国神社の月一青空市にいってきました。

きょうは、幸い暖かくたくさんの人出でにぎわっていました。

骨董品やら、食べものやら、服やら、野菜やらでいっぱいです。

スーパー、デパートでは味わえない、また違った趣でいいですね!

夜話 朝からはじまる

2013年11月01日 | ニュース
今日から11月です。

もう今年もあと二か月です。

1日のたつのがだんだん早く感じます。

今、立山連邦を仰ぎ見るとき、変わらずにいっらしゃる山々の雄大さに癒されます。

自然が、強く感じられる昨今、どう人間が生きればいいか、教えてくれているようだ。

天道・地道・人道と生きる道は三位一体織り重なって、人の心にゆらぎをおこす。

ゆらぎをもって人は体験し成長する。

今日もエンジョイ   楽しんで!