衝撃的なニュースをお伝えしなければならない。
多くのゲストに愛されたあの「オムコイ・レインボーブリッジ」が、ついに閉鎖されてしまったのだ。
今度の収穫の往来で、ついにねじれた中央部が半壊してしまったらしい。
もっとも、閉鎖と言っても、片側のいい加減な階段が外されてしまっただけなんだけど。
これを見た番頭さん、ゲストを引き連れて膝まで浸かる川渡りを敢行しようとしたところ。
「あっちに橋があるみたいですよ」
崇子さんと勇さんが、指差してそんなことを言う。
見ると、収穫の手伝いにでも行くのだろう、3人の中学生が川の上に浮いてすいすいと渡り始めた。
んな、バカな!
駆け寄ってみると、なんと、岸の高さで両岸をつなぐのっぺりとした橋が架けられているではないか。
んな、バカな!
いつの間に、こんなスリルとサスペンスを放棄した無思想な橋なんぞ架けちまったんだよお。
試しに渡ってみると、やっぱり何の面白みもない。
これじゃあ、万が一にもゲストが川に落ちてもがき苦しむことはない。
意地悪ガイドとしては、なんの楽しみもないではないか。
案の定、二人のゲストはスイスイと渡って、こんな余裕のポーズまで取ってくれた。
こりゃあ、「勝手に世界遺産」から「投げやり郡部遺産」に格下げかなあ。
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以前のは橋脚のない吊り橋、新しいのは橋脚のある平橋です。